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Interstage Studio V12.2.0 ユーザーズガイド Java EE 6編
FUJITSU Software

B.6.6 WAR/EJB-JAR/EAR/JARファイルの作成方法

旧版ではビルド時にアーカイブファイル(WAR/EJB-JAR/EAR/JARファイル)を作成していました。

今版では、基本的にはアーカイブファイルが無くてもデバッグ可能なため、ビルド時にアーカイブファイルを作成しません。アーカイブファイルは以下の方法で作成します。

エクスポートウィザードを使って作成する

注意

V8まで提供していたJARパッケージビルドツールでは、JARに含めるリソースを1つ1つ指定することができました。JARパッケージビルドツールでJARファイルに含めるリソースを指定していた場合、今版では以下のようにリソースの配置を変更してください。

JARファイルに含めたくないリソースは、ソースフォルダ以外の場所に移動してください。また、JARファイルに含めたいリソースは、ソースフォルダに移動してください。エクスポートウィザードはソースフォルダにあるリソースをJARファイルにアーカイブします。

マニフェストファイルを独自に作成する場合には、そのファイルを(ソースフォルダ)/META-INF/MANIFEST.MFとして格納してください。

ANTスクリプトファイルを使って作成する

旧版のプロジェクトに対して[旧バージョンのワークスペース/プロジェクトの更新]を行った場合、WAR/EJB-JAR/EAR/JARファイルを作成するためのANTスクリプトファイルがプロジェクトに作成されます。

生成するアーカイブファイルの種類

ANTスクリプトファイル

WARファイル

buildWAR.xml

EJB-JARファイル

buildEJB-JAR.xml

EARファイル

buildEAR.xml

JARファイル

buildJAR.xml

V7までのプロジェクトでearbuild.xmlを用いたEARファイルの生成機能を利用していた場合も、[旧バージョンのワークスペース/プロジェクトの更新]を使用することにより、EARファイルの生成機能(earbuild.xml)が自動更新されます。

ポイント

EARファイルを作成するためのANTスクリプトファイル buildEAR.xmlを実行する際には、ワークスペースと同じJREで実行する必要があります。ANTスクリプトファイルをワークスペースと同じJREで実行するには、以下の設定を行います。

  1. buildEAR.xmlファイルを選択し、コンテキストメニューの[実行] > [Antビルド...]を選択します。[構成の編集]ダイアログボックスが開きます。

  2. [JRE]タブをクリックし、JREページを開きます。

  3. [ワークスペースと同じJREで実行]をチェックします。

  4. [適用]をクリックします。

ビルド時にWAR/EJB-JAR/EAR/JARファイルを作成するには、これらアーカイブファイルを作成するためのANTスクリプトファイルをビルダに追加します。以下にその手順を示します。

  1. プロジェクトのプロパティを表示します。

  2. プロジェクトのプロパティ画面において、左のペインで[ビルダー]を選択します。ビルダページが表示されます。

  3. ビルダページの右ペインで[新規]ボタンをクリックします。[構成タイプの選択]ダイアログボックスが開きます。

  4. [構成タイプの選択]ダイアログボックスの一覧より[Antビルダー]を選択し、[OK]をクリックします。[構成の編集]ダイアログボックスが開きます。

  5. [名前]にこの処理の名前を入れます。

  6. [メイン]タブの[ビルドファイル]の[ワークスペースの参照]ボタンをクリックします。[ロケーションの選択]ダイアログボックスが開きます。

  7. [ロケーションの選択]ダイアログボックスで、アーカイブファイルを作成するためのANTスクリプトファイルを選択し、[OK]をクリックします。

  8. EARファイルを作成する場合は、ANTスクリプトファイルをワークスペースと同じJREで実行するための設定を行います。[JRE]タブで[ワークスペースと同じJREで実行]をクリックします。

  9. [OK]をクリックします。プロジェクトのプロパティ画面に戻ります。

  10. 追加した項目がビルダの一番最後になっていることを確認します。追加した項目が一番最後に無い場合は、[上へ]ボタンおよび[下へ]ボタンを使ってビルダの一番最後に項目を移動します。

注意

ANTスクリプトファイルを実行してアーカイブファイルを作成・更新しても、ワークベンチ上ではリソースが更新されません。コンテキストメニューの[更新]を選択するなどして、リソースの変更をワークベンチに反映してください。

参考

EARファイルを作成するためのANTスクリプトファイルbuildEAR.xmlでは、直接EARファイルを作成していません。EARファイルを実際に作成しているのは、ANTスクリプトファイル buildEAR2.xmlです。ANTスクリプトファイルbuildEAR.xmlは、プロジェクトの構成に合わせてbuildEAR2.xmlを更新して、buildEAR2.xmlを呼び出しています。プロジェクトの構成に変更が無い場合は、buildEAR.xmlを呼び出す必要はありません。buildEAR2.xmlを実行するだけでEARファイルを作成することができます。
なお、WARファイルを作成するためのANTスクリプトファイルbuildWAR.xmlも、同様にbuildWAR2.xmlを作成して呼び出しています。
ビルド時にWAR/EARファイルを作成するには、buildWAR.xmlまたはbuildEAR.xmlをビルダに追加するだけでよく、buildWAR2.xmlおよびbuildEAR2.xmlを追加する必要はありません。