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Interstage Studio V12.2.0 ユーザーズガイド Java EE 6編
FUJITSU Software

6.2.2 アプリケーション作成のための準備

アプリケーションを作成するためには、開発するモジュールに応じてプロジェクトを作成する必要があります。
また、複数のモジュールで構成されるようなアプリケーションについては、エンタープライズアプリケーションとしてまとめることができます。

6.2.2.1 プロジェクトを新規に作成する

プロジェクトウィザードは、メニューから[ファイル] > [新規] > [プロジェクト]を選択して、新規プロジェクトウィザードを起動し、以下のようにモジュールに応じてプロジェクトウィザードを選択します。

カテゴリ

プロジェクト

説明

EJB

EJB プロジェクト

EJBのモジュールを作成する場合に使用します。

Java EE

アプリケーション・クライアント・プロジェクト

アプリケーションクライアントのモジュールを作成する場合に使用します。

エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト

EARファイルを作成する場合に使用します。EARファイルは、EJB、Webアプリケーションおよびライブラリをまとめることができます。

ユーティリティー・プロジェクト

複数のモジュールで共用するライブラリを作成する場合に使用します。

JPA

JPA プロジェクト

JPAを使用したライブラリを作成する場合に使用します。

Web

動的 Web プロジェクト

Webアプリケーションのモジュールを作成する場合に使用します。

プロジェクトウィザードでの指定内容については、以下を参考にしてください。

注意

  • Java EE 6アプリケーションを開発するプロジェクトのJavaはJDK7の必要があります。プロジェクトのビルドパスのJREシステムライブラリにJDK7を設定してください。詳細は、"9.1.1 インストール済みのJREへJDK7を登録"、"9.1.6 ビルドおよびデバッグ"を参照してください。

  • [EARメンバーシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェックしないでEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBプロジェクトに作成されます。

  • [EARメンバーシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェック、[クライアントのインターフェースとクラスを持つ EJB クライアント JAR モジュールを作成する]をチェックしてEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBクライアントプロジェクトに作成されます。

  • [EARメンバーシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェック、[クライアントのインターフェースとクラスを持つ EJB クライアント JAR モジュールを作成する]をチェックしないでEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBプロジェクトに作成されます。

6.2.2.2 エンタープライズアプリケーションを作成する

エンタープライズアプリケーションプロジェクトでは、モジュールやライブラリをまとめてEARファイルを作成することができます。

エンタープライズアプリケーションプロジェクトウィザード固有の指定内容については、以下を参考にしてください。

エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成後、EARファイルに追加するJava EEモジュールを変更したい場合には、プロジェクトの[デプロイメント・アセンブリー]プロパティで編集します。

ポイント

  • EARファイルにすると、アプリケーションをまとめて配備できるだけでなく、EARファイル内のJava EEモジュールの依存関係を定義でき、運用環境でのクラスパスの設定などの作業を軽減できます。

  • エンタープライズアプリケーションにアプリケーションクライアントを含めるとエンタープライズアプリケーションに含まれるモジュールやライブラリをクライアントスタブとして、asadminコマンドからダウンロードすることができます。詳細は"Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)"の"Java EEアプリケーションクライアントの運用操作"の"クライアントスタブJARファイルをダウンロード"を参照してください。

6.2.2.3 クラスパスを設定する

Javaアプリケーションをビルドするためには、プロジェクトにビルドパス(クラスパス)を設定します。Java EE 6のモジュールやライブラリは、以下のどれかの方法でビルドパスを設定します。

ターゲットランタイム

Java EE 6のアプリケーションを動作させるランタイムを選択すると、そのライブラリがビルドパスに追加されます。これはプロジェクトの[ターゲットランタイム]プロパティで設定することができます。
ビルドパスにランタイムの名前でライブラリが追加されます。

エンタープライズアプリケーションのビルドパス

パッケージ(EAR/WARファイルなど)にまとめたモジュールやライブラリは、パッケージ内のクラスを参照できます。この指定は動的Webプロジェクト、EJBプロジェクト、EARプロジェクトの[デプロイメント・アセンブリー]プロパティで指定します。

Javaのビルドパス

プロジェクトの[Javaのビルド・パス]プロパティでビルドパスを設定できます。この設定で追加したライブラリは、運用環境には反映されません。このため、アプリケーションサーバに配備する前に、運用環境のクラスパスの設定をする必要があります。

6.2.2.4 開発資産の無いJava EE 6モジュールを利用した開発をする

Java EE 6アプリケーションを開発する場合、他者が開発したJava EE 6モジュールを利用して開発する場合があります。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトでEARファイルを作成する場合、Java EE 6モジュールをインポートし、Java EE 6モジュールのプロジェクトを作成する必要があります。
ワークベンチのメニューから[ファイル] > [インポート]を選択し、[インポート]ウィザードからインポートするファイル形式を選択します。

ポイント

  • インポートするJava EE 6モジュールにソースファイルが含まれている場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトのソースフォルダにソースファイルが格納されます。

  • インポートするJava EE 6モジュールにソースファイルが含まれていない場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトにImportedClassesフォルダが作成され、ImportedClassesフォルダにクラスファイルが格納されます。