帳票出力時に指定する帳票定義情報は、帳票Webサービスが動作するサーバからパス名を指定できるディレクトリに配置する必要があります。帳票定義情報が配置されたディレクトリの指定は、LCParamパラメータのcommandLineプロパティに“-assetsdir”オプションで指定する、または、帳票Webサービスが動作するサーバにインストールされたList Creatorの環境定義により指定する方法があります。指定の方法については、オンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”のprprintコマンドの“-assetsdir”オプションの説明を参照してください。
クライアントアプリケーションをJava言語で作成して実行した場合に、クライアント側のJavaVMのヒープ領域不足により、メモリ不足のエラーがクライアント側で発生する場合があります。この場合は、クライアント実行時のJavaVMのヒープサイズの最大サイズを大きくして、エラーが発生しないようにしてください。
帳票Webサービスが動作するサーバでは、帳票出力時に一時ファイルが作成され、帳票出力実行が終わると削除されます。一時ファイルは、LCWebSvcクラスのPrprintメソッド以外のすべてのメソッドで作成されます。
帳票出力中に出力処理が中断されると、一時ファイルが削除されずに残る場合があります。この場合は、一時ファイルを削除してください。
一時ファイルは、帳票Webサービスが動作するサーバ上に、以下のように作成されます。
“3.2 帳票Webサービスモジュールのセットアップ”の“●コンポーネントの実行アカウントの設定”で指定した実行ユーザアカウントの環境変数TMP、またはTEMPで示されるフォルダ。
先頭3文字が“LCW”で始まり、拡張子が“.tmp”のファイル。
帳票Webサービスが動作するサーバにおいて、帳票Webサービスの実行時にソースが[ASP.NET 2.0.NNNN.N] (Nは数字)、イベントIDが1003のエラーが発生し、アプリケーションログに出力される場合や、帳票Webサービスの実行時にASP.NETがデッドロックを検出したことを示すエラーメッセージがアプリケーションログに出力される場合があります。
このエラーは、帳票出力サービスへの出力要求の多重度が高く、出力処理に時間が掛かるときに発生することがあります。
このエラーが発生した場合は、帳票Webサービスが動作するサーバの.NET Frameworkの環境設定ファイル Machine.configファイル内の、<processModel>セクションのresponseDeadlockInterval属性に設定された時間間隔を大きくしてください。
Machine.configファイルは、以下のフォルダ内に存在します。
(Windowsのシステムフォルダ)\Microsoft.NET\Framework\v2.0.NNNNN\CONFIG(注)
(Windowsのシステムフォルダ)¥Microsoft.NET¥Framework64¥v2.0.NNNNN¥CONFIG(注)
注:.NET Framework 2.0、3.0、または3.5を使用し、v2.0で始まるフォルダが複数ある場合は、NNNNNが一番大きな値のフォルダを開きます。(例:v2.0.50727)
設定する属性の様式は、以下のとおりです。
<processModel responseDeadlockInterval=”HH:MM:SS”> HH:時、MM:分、SS:秒。
(例)responseDeadlockIntervalを30分にする場合。
<processModel responseDeadlockInterval=”00:30:00”>