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Enterprise Postgres 11 運用ガイド
FUJITSU Software

付録A パラメータ

FUJITSU Enterprise Postgresのpostgresql.confファイルに設定するパラメータについて説明します。postgresql.confファイルは、データ格納先に配置されています。

  

  

インメモリ機能に関するパラメータ
  • reserve_buffer_ratio (数値)

    ステーブルバッファテーブルに使用する共用メモリの割合をパーセンテージで指定します。

    • 最小値:0

    • 最大値:80

    本パラメータを指定しない場合は、0を指定したものとみなされます。

  

  • vci.cost_threshold (数値)

    VCIを利用した実行計画を選択する最も低いコストです。VCIを利用しない最良の実行計画のコスト値がこの値より低い場合には、そのVCIを利用しない実行計画を選択します。

    • 最小値:0

    • 最大値:4バイト符号付き整数の最大値

    範囲外の値が指定された場合は、18000が設定されます。

    本パラメータを指定しない場合は、18000を指定したものとみなされます。

  

  • vci.control_max_workers (数値)

    VCIを管理するバックグラウンドワーカー数を指定します。インスタンス全体のワーカ数はmax_worker_processesにより制限されるため、max_worker_processesにここで設定した値を足してください。

    • 最小値:1

    • 最大値:8388607

    範囲外の値が指定された場合は、8が設定されます。

    本パラメータを指定しない場合は、8を指定したものとみなされます。

  

  • vci.enable (文字列)

    VCIの有効、または無効を指定します。

    • on:VCIを有効にします。

    • off:VCIを無効にします。

    本パラメータを指定しない場合は、“on”を指定したものとみなされます。

  

  • vci.log_query (文字列)

    vci.max_local_rosで指定したメモリが不足したことでVCI利用ができなかった場合の、ログ出力の有効、または無効を指定します。

    • on:ログ出力を有効にします。

    • off:ログ出力を無効にします。

    本パラメータを指定しない場合は、“off”を指定したものとみなされます。

  

  • vci.maintenance_work_mem (数値)

    CREATE INDEXなどのVCIのメンテナンス時に使用するメモリの最大サイズを指定します。

    • 最小値:1MB

    • 最大値:4バイト符号付き整数の最大値 / 1024

    範囲外の値が指定された場合は、256MBが設定されます。

    本パラメータを指定しない場合は、256MBを指定したものとみなされます。

  

  • vci.max_local_ros (数値)

    VCI検索時に使用するメモリの最大サイズを指定します。

    • 最小値:64MB

    • 最大値:4バイト符号付き整数の最大値

    範囲外の値が指定された場合は、64MBが設定されます。

    本パラメータを指定しない場合は、64MBを指定したものとみなされます。

    参考

    4バイト符号付き整数の最大値は、OSにより異なります。使用するOSの定義に従ってください。

      

  • vci.max_parallel_degree (数値)

    並列検索で使用するバックグラウンドワーカーの最大数を指定します。インスタンス全体のワーカ数はmax_worker_processesにより制限されるため、max_worker_processesにここで設定した値を足してください。

    並列検索で使用するバックグラウンドワーカーの最大数は、-8388607~8388607の範囲で指定可能です。

    • 1以上の整数:指定した並列度で検索処理を実施します。

    • 0:並列検索処理を停止します。

    • 負数:環境から取得した最大CPU数から指定値を引いた並列度で、検索処理を実施します。

    範囲外の値が指定された場合は、0が設定されます。

    本パラメータを指定しない場合は、0を指定したものとみなされます。

      

  • vci.shared_work_mem (数値)

    VCI並列検索時に使用するメモリの最大サイズを指定します。

    • 最小値:32MB

    • 最大値:4バイト符号付き整数の最大値

    範囲外の値が指定された場合は、1GBが設定されます。

    本パラメータを指定しない場合は、1GBを指定したものとみなされます。

      

  • vci.smc_directory (文字列)

    VCI検索時に動的共有メモリとして一時ファイルを作成するディレクトリ名を指定します。

    本パラメータを指定しない場合は、データ格納ディレクトリのサブディレクトリ(データ格納ディレクトリ\\base\\pgsql_tmp)を指定したものとみなされます。

  

注意

パスを指定する場合は、以下に注意してください。

  • パスの区切り文字は\\を指定する。

  • パスに空白を含む場合は""で囲む。

参照

上記以外のpostgresql.confのパラメータについては、“PostgreSQL Documentation”の“Server Administration”の“Server Configuration”を参照してください。