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Enterprise Postgres 11 運用ガイド
FUJITSU Software

12.3 コピーコマンドを使用したリカバリ操作

コピーコマンドを使用したリカバリは、通常のリカバリの手順に加えて、コピーコマンドを作成してpgx_rcvallコマンドに指定します。以下では、コピーコマンドを使用した場合の固有の手順について説明します。

最新のバックアップ領域の確認

バックアップ情報ファイルから最新のバックアップ先を確認し、リカバリ可能な状態であることを確認します。

pgx_rcvallコマンドに--view-results-of-copyingオプションを指定して実行することで、バックアップ情報ファイルの内容が表示されます。

> pgx_rcvall -D D:\database\inst1 --view-results-of-copying

リカバリの実行

pgx_rcvallコマンドの-Yオプションに、“12.2 コピーコマンドを使用したバックアップ操作”のバックアップの準備の手順3で作成したリカバリ用コピーコマンドのファイルパス名を指定して、リカバリを実行します。

以下に、データベースクラスタを除く一部のテーブル空間のみをコピーコマンドによりリカバリを行う操作例を示します。

> pgx_rcvall -D D:\database\inst1 -B E:\backup\inst1 -Y D:\database\command\recovery.bat

ポイント

pgx_rcvallコマンドでは、最新のバックアップがコピーコマンドを使用して行われた場合、どのデータベース資源がコピーコマンドによってバックアップされたのか、またはバックアップデータ格納先のディレクトリにバックアップされたのかを自動で認識します。そのため、pgx_rcvallコマンドにはリカバリ用コピーコマンドを指定するだけで実行できます。

参照

pgx_rcvallコマンドの詳細は、“リファレンス”の“pgx_rcvall”を参照してください。