対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:5.1以降
DS版:V20L10
対処1
確認ポイント
ユーザアプリケーションが標準出力、標準エラー出力をいったんクローズした後に、コマンド/APIの呼出しを実施していませんか
対処方法
ユーザアプリケーションが標準出力、標準エラー出力をいったんクローズした後に、コマンド/APIの呼出しを実施しないでください。標準出力、標準エラー出力がクローズされている状態で、ジョブスケジューラのコマンドまたはAPIが起動されると、ジョブスケジューラのデータベースが破壊され、ジョブネットの定義が失われる可能性があります。
対処2
確認ポイント
ユーザアプリケーションをマルチスレッド環境から実行していませんか
原因
ジョブスケジューラのAPIはスレッドアンセーフ(複数のスレッドからの同時利用不可)です。マルチスレッド環境で、同時にAPIが動作した場合、ジョブスケジューラのデータベースが破壊され、ジョブネットの定義が失われる場合があります。
対処方法
ユーザアプリケーションからジョブスケジューラのAPIを起動する場合は、マルチスレッド環境から実行しないでください。
例えば、Javaなどを利用している場合、同一Java VM上で、マルチインスタンスで動作するアプリケーションからAPIを実行すると、APIがマルチスレッドで動作する可能性があります。この場合は、VM上で動作するインスタンス数を1に減少させる、あるいは、API実行部分を外部コマンドとして作成し、Javaからは、外部コマンドを呼び出すようにする、などの対処を実施してください。
参考