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Systemwalker Operation Manager トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

4.9.5 ユーザアプリケーションから呼び出しているジョブスケジューラのコマンド/APIが正常に動作しない

対象バージョンレベル

対処1

確認ポイント

ユーザアプリケーションが標準出力、標準エラー出力をいったんクローズした後に、コマンド/APIの呼出しを実施していませんか

対処方法

ユーザアプリケーションが標準出力、標準エラー出力をいったんクローズした後に、コマンド/APIの呼出しを実施しないでください。標準出力、標準エラー出力がクローズされている状態で、ジョブスケジューラのコマンドまたはAPIが起動されると、ジョブスケジューラのデータベースが破壊され、ジョブネットの定義が失われる可能性があります。

対処2

確認ポイント

ユーザアプリケーションをマルチスレッド環境から実行していませんか

原因

ジョブスケジューラのAPIはスレッドアンセーフ(複数のスレッドからの同時利用不可)です。マルチスレッド環境で、同時にAPIが動作した場合、ジョブスケジューラのデータベースが破壊され、ジョブネットの定義が失われる場合があります。

対処方法

ユーザアプリケーションからジョブスケジューラのAPIを起動する場合は、マルチスレッド環境から実行しないでください。

例えば、Javaなどを利用している場合、同一Java VM上で、マルチインスタンスで動作するアプリケーションからAPIを実行すると、APIがマルチスレッドで動作する可能性があります。この場合は、VM上で動作するインスタンス数を1に減少させる、あるいは、API実行部分を外部コマンドとして作成し、Javaからは、外部コマンドを呼び出すようにする、などの対処を実施してください。