機能説明
本コマンドは、[監査ログ分析]画面の資源を、指定された退避先から復元します。
バックアップユーザの資産を、他のユーザの資産としてコピーすることもできます。
記述形式
ncvrestore.bat | -b 退避先ディレクトリ名 [-u 復元ユーザ名 -c コピー先ユーザ名] |
オプション
バックアップコマンドにより退避した[監査ログ分析]画面の資産の、退避先ディレクトリ名をフルパスで指定します。
バックアップコマンドにより退避した[監査ログ分析]画面の資産から、特定のユーザの資産を指定して復元する場合に、復元するユーザ名を指定します。
省略された場合は、全ユーザ情報を復元します。
バックアップコマンドにより退避した[監査ログ分析]画面の資産から、特定のユーザの資産を指定して、他のユーザの資産にコピーして復元する場合に、コピー先のユーザ名を指定します。
-cオプションを指定する場合には、-Uオプションの指定が必須です。
復帰値
正常終了
異常終了
警告レベルのエラー
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\ncvconsole\utility\bin |
実行に必要な権限/実行環境
システム管理者(Administrator権限を持つユーザ)権限が必要です。
本コマンドは、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
運用管理サーバ(Windowsだけ)、または運用管理クライアントだけ実行できます。
注意事項
ネットワークドライブ上にある退避データを指定することはできません。
本コマンドを実行する前に、復元先([監査ログ分析]画面がインストールされているディレクトリが存在するドライブ)に十分な空き容量があることを必ず確認してください。
ユーザ名を指定してバックアップした資産を復元する場合は、退避ユーザ名(-uオプション)を必ず指定してください。
空白を含むパラメタを指定する場合には、そのパラメタを「""」(ダブルクォーテーション)で括ってください。
「"」(ダブルクォーテーション)をパラメタに含む場合は、「"」(ダブルクォーテーション)を2つ重ねて指定してください。
-bオプションの指定がない場合は、「退避先の指定に誤りがあります」というエラーメッセージが表示され、コマンドが異常終了します。
サポートされていないパラメタが指定された場合、そのパラメタは無視されます。
パラメタの順番は、制限はありません。
使用例1
「c:\backup」に退避した[監査ログ分析]画面の資源を復元します。
ncvrestore.bat -b c:\backup
使用例2
「c:\backup」に退避した[監査ログ分析]画面の資源のうち、userAの資源を復元します。
ncvrestore.bat -b c:\backup -u userA
使用例3
「c:\backup」に退避した[監査ログ分析]画面の資源のうち、userAの資源を、userBの資源にコピーします。
ncvrestore.bat -b c:\backup -u userA -c userB
実行結果/出力形式
正常終了時は、メッセージは出力されません。
異常終了時は、失敗した原因に合わせて、以下のメッセージが出力されます。
メッセージ | 意味 |
---|---|
実行権限がありません | Administrator権限を持っていないユーザで実行しました。 |
インストール情報の取得に失敗しました | [監査ログ分析]画面のインストール先の取得に失敗しました。(通常は発生しません。OSなどの環境異常時だけ発生する可能性があります。) |
復元する情報がありません | ユーザ名を指定してリストアを実行しましたが、指定したユーザの資産が存在しません。 |
退避先の指定に誤りがあります | 退避先に指定したディレクトリが存在しないなどの理由により、参照できません。 |
[監査ログ分析]画面情報の復元に失敗しました | その他の理由により、資産の復元に失敗しました。 |