対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:V11.0L10以降
対処1
原因
監視対象機器でSNMPエージェントが動作していません。
対処方法
監視対象機器にSNMPエージェントをインストールするか、SNMPエージェント機能を有効にしてください。
対処2
確認ポイント
サブネット内に異常な応答を返すSNMPエージェントが動作しているノードがありますか。
サブネット内にあるSolaris 2.6 を導入したコンピュータに、以下のパッチ(xxは累積番号)が適用されているか確認してください。
107035-xx
106787-xx (Solstice(TM) Enterprise Agents(TM)1.0.3(SEA※)に置き換えている環境の場合)
※Solaris に添付しているSNMPエージェントです。
対処方法
適用されていない場合は、上記のパッチを適用してください。
対処3
確認ポイント
該当ノードの代表インタフェースの設定は正しですか。以下の手順で確認してください。
Systemwalkerコンソールで、該当ノードを選択します。
[オブジェクト]メニューから[プロパティ](システム監視では、[ノード]メニューの[ノードのプロパティ])を選択します。
→[ノードプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
[インタフェース]タブを選択し、[代表]に“*”が正しく設定されているか確認します。
対処方法
代表インタフェースの設定が正しくない場合は、以下の手順を実施し、代表インタフェースを監視対象としたいインタフェースに変更してください。
[Systemwalkerコンソール 業務監視](V10.0L21/10.1以前)またはSystemwalkerコンソール(V11.0L10/11.0以降)-[編集]を起動します。
該当ノードを選択します。
[オブジェクト]メニューから[プロパティ]を選択します。
→[ノードプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
[インタフェース]タブを選択し、監視対象としたいインタフェースを代表に変更してください。
対処4
確認ポイント
監視対象機器で動作するSNMPエージェントで設定されているコミュニティ名と、ノード状態表示で送信するSNMP要求のコミュニティ名が一致していますか。
監視対象機器から「AuthenticationFailure」のSNMPトラップのイベントが通知されていませんか。
または、監視元サーバから以下のコマンドを実行し、“snmpget: Timeout”が表示されるか確認してください。表示された場合は、対処方法を実施してください。
Windows版の場合
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpnetmgr\bin\snmpget -a 監視機器のIPアドレス -m sysName.0 -c コミュニティ名 |
Solaris版12.0以降、Linux版V12.0L10以降の場合
/opt/FJSVfnmktbin/snmpget -a 監視機器のIPアドレス -m sysName.0 -c コミュニティ名 |
対処方法
サブネットフォルダに定義されているSNMPコミュニティ名で、監視対象機器のSNMPエージェントへアクセスできるように、監視対象機器のSNMPコミュニティ名を変更してください。
サブネットフォルダに定義されているSNMPコミュニティ名は、以下の手順で参照できます。
[Systemwalkerコンソール システム監視](V10.0L21/10.1以前)またはSystemwalkerコンソール(V11.0L10/11.0以降)で、対象のサブネットフォルダを選択します。
[オブジェクト]メニューから[プロパティ]を選択します。
→[フォルダプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
[ネットワーク]タブを選択し、表示された[SNMPコミュニティ名]を参照します。
対処5
確認ポイント
監視元サーバより以下のコマンドを実行し、“NAME:ifOperStatus.*”が表示されるか確認してください。表示されない場合は、SNMPエージェントに問題があります。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpnetmgr\bin\snmpnext -a 監視機器のIPアドレス -m ifOperStatus -c コミュニティ名 |
※UNIX版で本コマンドは提供しておりません。
原因
監視対象機器のSNMPエージェントが正常に動作していません。
対処方法
MIB情報が取得できない原因をSNMPエージェントの提供元に問い合わせてください。
対処6
原因
プリンタ、電源装置、そのほかSNMPエージェントを搭載しているハード機器で、SNMPエージェントの仕様により、SNMPエージェントがインタフェース情報取得に必要な標準MIBが実装されていないため発生することがあります。
以下に示す必要な標準MIBが実装されていない可能性があります。
interfaces(インタフェースグループ)
ifOperStatus (現在のインタフェース状態)
ifAdminStatus (望ましいインタフェース状態)
対処方法
SNMPエージェントの提供元に、必要な標準MIBをサポートしているか問い合わせてください。
対処7
確認ポイント
監視対象のSNMPエージェントの設定で、SNMP要求を許可するサーバのIPアドレスを限定しているかを確認してください。
また、監視サーバ側が、複数のインタフェースを持っているかを確認してください。
原因
監視サーバ側のインタフェースが複数存在する場合、監視時にどのインタフェースからSNMP要求を発行するかは、監視サーバ側のOS、およびネットワーク情報に依存します。監視対象ノードのSNMPエージェントのアクセス認証で、監視サーバ側のすべてのIPアドレスを指定し許可していない場合、指定されていない監視サーバのインタフェースからSNMP要求が送出されると、SNMPエージェントで破棄してしまう可能性があります。
対処方法
監視サーバに複数インタフェースがある場合は、監視対象ノード側のSNMPエージェントの設定で、すべてのIPアドレスを認証許可してください。
SNMPエージェントの設定方法については、各OS、ネットワーク機器のマニュアル・ヘルプを参照してください。