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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編
FUJITSU Software

3.1.12 IPC資源を使用する製品をインストールしている環境で、Systemwalker Centric Managerの起動に失敗する

対象バージョンレベル

原因

カーネルパラメタが正しく設定されてない可能性があります。

IPC資源を利用する複数の製品が同一のサーバに共存する場合、Systemwalker Centric ManagerのIPC使用量と、ほかの製品のIPC使用量両方を考慮したパラメタ設定が必要です。

対処方法

Solaris版の場合

カーネルパラメタに誤りがあった場合、設定しなおしてください。

両製品の使用量を加算した値を設定すべきパラメタか、最大値を設定すべきパラメタかは、以下の情報を参照してください。

SVR4 IPC資源のパラメタ

[共有メモリ]

パラメタ

説明

種別

shmsys:shminfo_shmmax

共有メモリセグメントの最大サイズ

620756992

最大値

shmsys:shminfo_shmmni

システム全体で作成できる共有メモリセグメントの最大数

512

加算

shmsys:shminfo_shmseg

プロセスごとの共有メモリセグメント数(注1)

512

最大値

[メッセージキュー]

パラメタ

説明

種別

msgsys:msginfo_msgmap

message マップ内のエントリ数(注2)

式1

加算

msgsys:msginfo_msgmax

メッセージの最大サイズ

16384

最大値

msgsys:msginfo_msgmnb

待ち行列上の最大byte数

32768

最大値

msgsys:msginfo_msgmni

メッセージ待ち識別子の数

1024

加算

msgsys:msginfo_msgtql

メッセージのヘッダ数(注3)

式2

加算

msgsys:msginfo_msgseg

メッセージセグメント数(注4)

32767

加算

[セマフォ]

パラメタ

説明

種別

semsys:seminfo_semmap

セマフォマップ内のエントリ数(注4)

2050

加算

semsys:seminfo_semmni

セマフォ識別子の数

2048

加算

semsys:seminfo_semmns

システム内のセマフォ数

2048

加算

semsys:seminfo_semmnu

システム内のundo構造体の数

2048

加算

semsys:seminfo_semmsl

セマフォ識別子ごとの最大セマフォ数

256

最大値

semsys:seminfo_semopm

セマフォコールごとの最大操作数

100

最大値

semsys:seminfo_semume

プロセスごとの最大undoエントリ数

2048

最大値

ファイルディスクプリタの設定パラメタ

[入出力]

パラメタ

説明

種別

Rlim_fd_max

ファイル記述子数限度

1024

最大値

rlim_fd_cur

ファイル記述子数

1024

最大値

注1)Solaris 9 以降では設定不要です。

注2)Solaris 8 以降では設定不要です。式1の詳細は、以下のとおりです。

式1=msgtqlのチューニング値+2

注3)式2の詳細は、以下のとおりです。

式2=資源配付の通信宛先数+20+msgmnbのチューニング値/100

注4)Solaris 8 以降では設定不要です。

Linux版の場合

システムパラメタのチューニング値(運用管理サーバ)

運用管理サーバでは、システムパラメタのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメタとその値については、以下の表を参照してください。パラメタにより、既に設定されている値(デフォルト値)に加算する場合と、既に設定されている値と比較し大きい方の値(最大)を設定する場合があります。(加算の場合、設定のシステム上限値も確認してください。)

詳細についてはOSのマニュアル等を参照してください。

[セマフォ]

セマフォの設定値は、各パラメタ値を以下の形式で指定します。

kernel.sem = para1 para2 para3 para4

パラメタ

説明

種別

para1

セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数

113

最大

para2

システム全体のセマフォ数

2745

加算

para3

セマフォコールあたりの最大演算子数

50

最大

para4

システム全体のセマフォ識別子数

2509

加算

[メッセージキュー]

パラメタ

説明

種別

kernel.msgmnb

1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値

32768

最大

kernel.msgmni

メッセージキューIDの最大値

545

加算

kernel.msgmax

メッセージの最大サイズ

16384

最大

[共有メモリ]

パラメタ

説明

種別

kernel.shmmni

共有メモリセグメントの最大サイズ

21197

加算

kernel.shmmax

共有メモリの最大セグメントサイズ

15117192

最大