対処1
エラーメッセージ
Systemwalker Centric Manager の起動時に、MpFwbsサービスの起動が失敗し、イベントログにエラーメッセージが出力される。
MpFwls[426]:65000003:起動が失敗しました。 |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
確認ポイント
Systemwalker Centric Managerのインストールドライブに、十分な空き容量があることを確認してください。
以下のファイルサイズが"0"になっていないかどうかを確認してください。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpobjdsv\etc\CosNaming\ObjectRepository |
原因
インストールドライブの容量不足の状態で、Systemwalker Centric Manager 起動を行ったため、起動時の"ObjectRepositoryファイル"更新処理が正常に行われなかった場合に、本現象が発生します。
対処方法
対処前に、空き容量を増やす必要があります。必要容量については、“Systemwalker Centric Manager 解説書”の“ディスク容量”および“メモリ容量”を参照し、該当する環境に合わせて準備してください。
以下の手順で復旧してください。
以下のコマンドで、Systemwalker Centric Manager を停止します。
pcentricmgr |
コントロールパネルの[サービス]ダイアログでOD_startサービスを停止します。
Naming Service も停止されます。問合せのダイアログで「はい」を選択してください。
以下のファイルを削除します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpobjdsv\etc\config |
対象ファイルを別名でコピーします。
コピー元ファイル名
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpobjdsv\etc\config.default |
コピー作成ファイル名
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpobjdsv\etc\config |
以下のファイルを編集します。
ファイル名
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\var\MpFwsetup_param.prm |
編集内容
OD_SETUP_FLAG=ON ← OFF に変更 |
以下のコマンドを実行し、セットアップを実施します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\bin\MpFwSetup.exe
→ポップアップメニューより[Systemwalker Centric Manager環境作成]を選択し、環境構築を実施してください。
以下のコマンドで、Systemwalker Centric Managerを起動します。
scentricmgr |
2.で停止させたサービスは、scentricmgrコマンドの実行により起動されるため、個別に起動させる必要はありません。
注意
Interstageと共存する環境の場合は、当対処を行うことはできません。
当手順は、データベースや各種設定は変更せず、通信基盤部の設定を再定義する方法となります。
対処2
エラーメッセージ
MpFwbs[xxx]:1000003:SystemWalker基本フレームワークの起動時にタイムアウトが発生しました(xxx.xxx)。起動処理を中止します。 |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L30~V10.0L10
Solaris版:5.2以降
Linux版:V11.0L10以降
確認ポイント
MpFwSetupInfo(SystemWalkerセットアップ情報表示コマンド)を使用してそれぞれのDBの設定値を表示し、ログデータベースが上限値を超えた値で作成されていないか確認してください。
上限値の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“データベース領域の詳細見積もり式”を参照してください。
現在の設定値は以下のコマンドを使用して確認してください。
Windows
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\bin\MpFwSetupInfo |
Solaris/Linux
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetupInfo |
原因
フレームワークのデータベースを作成する際、ログデータベーススペースを上限を超えた値で作成していた場合、Systemwalker Centric Manager起動時に最新のイベント情報の検索処理に時間がかかり、フレームワークの起動のタイムアウト時間を超過して、起動に失敗する場合があります。
ただし、ログデータベーススペースの上限サイズは、処理性能を考慮して設定している値であり、おおよその目安です。現象発生はマシン性能や、ログデータベーススペースの使用量にも左右されます。
対処方法
クラスタ運用していない環境の場合
注意
本対処手順には監視イベント/監視メッセージの初期化が含まれるため、ログデータベース内の情報(イベント情報等)は削除されますので注意してください。なお、リポジトリ(※)領域は削除されません。
※ リポジトリ:Systemwalkerで管理する情報(ノード情報、セグメント情報、アプリケーション情報、各機能のポリシー情報)を格納するデータベースです。
[Windows]
環境作成を行ったユーザでログオンします。
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Manager を停止します。
pcentricmgr |
タスクマネージャで以下のプロセスが存在しないことを確認します。
MpFwems.exe |
存在している場合は、タスクマネージャからプロセスを停止してください。
監視イベント/監視メッセージを初期化します。
以下のコマンドを実行し、セットアップメニューを起動します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\bin\MpFwSetup.exe |
[V5.0L30~V10.0L10]の場合は、以下の方法でも起動できます。
[スタートメニュー]-[SystemWalker_CentricMGR]-[環境設定]-[SystemWalker_CentricMGR セットアップ]を起動します。
セットアップメニュー(初期メニュー)において、「保守」を選択します。
保守メニューにおいて、「DB 保守」を選択します。
DB 保守メニューにおいて、「監視イベント/監視メッセージ初期化」を選択します。
「監視イベント/監視メッセージ初期化」ダイアログにおいて、「開始」を選択します。
ログデータベースのサイズを縮小します。
DB 保守メニューから「DB 再作成(Step1 データ退避)」を選択し、データの退避を行います。
退避先に必要な容量はDBの情報量により異なりますが、作成時に各DBに指定しているサイズの合計値程度の空きが確保できるドライブに実施してください。
データベーススペースのサイズを見積もり、DB作成先を準備します。
「監視メッセージログ」、「監視イベントログ」、「オブジェクトログ」のデータベースについて、上限値を意識した値を見積もってください。
DB 保守メニューから「DB 再作成(Step2 データ域再作成)」を選択し、データベースの再作成を行います。
注意
この場合、「リポジトリ(※)領域」のサイズは縮小しないでください。
※ リポジトリ:Systemwalkerで管理する情報(ノード情報、セグメント情報、アプリケーション情報、各機能のポリシー情報)を格納するデータベースです。
DB 保守メニューから「DB 再作成(Step3 データ復元)」を選択し、退避したデータでデータベースをリストアします。
上記“1.”で退避したデータ退避場所を指定し、データベースをリストアしてください。
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Manager を起動します。
scentricmgr |
[Solaris/Linux]
スーパーユーザになります。
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
監視イベント/監視メッセージを初期化します。
以下のコマンドを実行し、セットアップメニューを起動します。
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetup |
セットアップメニュー(初期メニュー)において、「保守」を選択します。
保守メニューにおいて、「DB 保守」を選択します。
DB 保守メニューにおいて、「監視イベント/監視メッセージ初期化」を選択します。
確認メッセージが表示されるので、問題なければ"y"を入力し、処理を実行します。
ログデータベースのサイズを縮小します。
[Solaris]
以下のコマンドを実行し、セットアップメニューを起動します。
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetup |
セットアップメニュー(初期メニュー)において、「保守」を選択します。
保守メニューにおいて、「DB 保守」を選択します。
DB 保守メニューから「DB 再作成(Step1 データ退避)」を選択し、データの退避を行います。
注意
退避先に必要な容量はDBの情報量により異なりますが、作成時に各DBに指定しているサイズの合計値程度の空きが確保できるドライブに実施してください。
データベーススペースのサイズを見積もり、DB作成先を準備します。
DB 保守メニューから「DB 再作成(Step2 データ域再作成)」を選択し、データベースの再作成を行います。
データベースサイズ指定時、最大値を意識した値を設定してください。
DB 保守メニューから「DB 再作成(Step3 データ復元)」を選択し、退避したデータでデータベースをリストアします。
上記“4.”で退避したデータ退避場所を指定し、データベースをリストアしてください。
[Linux]
“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“バックアップ”を参照し、運用環境の退避を実施します。
“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“アンインストール前の作業”を参照し、運用環境の削除を実施します。その際、アンインストールは行わないでください。
データベーススペースのサイズを見積もり、DB作成先パーティションを準備します。
“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“Systemwalker Centric Managerの環境を復元する”を参照し、運用環境を復元してください。
データベースサイズ指定時、最大値を意識した値を設定してください。
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
クラスタ運用している環境の場合
実行手順について詳細な調査が必要なため、技術員に連絡してください。
対処3
エラーメッセージ
Systemwalker Centric Managerの起動時に以下のメッセージがログ(messages)へ出力されます。
MpFwems[xxxx]: エラー: 50000014: アドオンの起動に失敗しました。(アドオンライブラリ名=libMpUpdateaddon.so 理由=-1) |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Solaris版:5.0以降
確認ポイント
以下のファイルが存在することを確認してください。Systemwalker Centric Manager では、当OS保有ファイルを変更する操作は一切行っておりません。何らかの契機で、削除または変更等の操作が行われている場合は、その原因を取り除く必要があります。
・Solaris 7 以前 ・Solaris 8 以降 |
原因
Systemwalker Centric ManagerのRDBを利用しているアプリケーション(MpFwamsほか多数)が、getutid関数を使用してシステム起動時間を取得する際に、システム起動時間保有ファイルが存在しない、または該当ファイルからシステム起動時間が取得できなかった場合に、本現象が発生します。
getutid関数は以下のOS保有ファイルより、システム起動時間を取得します。
・Solaris 7 以前 ・Solaris 8 以降 |
対処方法
システムを再起動してください。システム再起動により、該当ファイルにシステム起動時間が出力されるため、現象が回避されます。
Systemwalker Centric Managerのサービスが動作している間は、以下のログイン記録ファイルの削除を行わないでください。
・Solaris 7 以前 ・Solaris 8 以降 |
なお、上記ファイルの操作は、本現象に限らず、getutid関数を使用するアプリケーションすべての動作に影響を与えるものです。
対処4
エラーメッセージ
qdg02812u:RDBIIシステムが運用中または起動/停止途中です (システム名=CENTRIC) |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版: V13.1.0~V13.5.0B
確認ポイント
以下の3つの条件を満たしていますか
バージョンV9.1.0以前のSymfoware Serverがインストールされている。
バンドル版のSymfoware Serverの場合、V13.2以前のSymfoware Serverがインストールされている。
Windows ターミナルサービスクライアントまたはリモートデスクトップ接続をリモートセッションで利用して、以下のどちらかの操作を実施する。
バックアップ
保守情報収集ツール
リモートで上記対象の機能を直接操作する、もしくはリモートで接続後にログオフしない状態(Xボタンで接続終了した場合など)で、タスクスケジューラ等を利用して上記対象の機能を操作する。
Systemwalker Centric Managerを再起動した。
原因
対象のSymfoware Serverは、Windows ターミナルサービスクライアントまたはリモートデスクトップ接続をリモートセッションで利用した場合の操作をサポートしていません。
対処方法
Systemwalker Centric Managerの再起動では復旧できないため、OSを再起動してください。
また、Windows ターミナルサービスクライアントまたはリモートデスクトップを利用する場合は、コンソールセッションを利用してください。