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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編
FUJITSU Software

3.1.11 Systemwalker Centric Manager の起動時に、MpFwbsサービスの起動が失敗する

対処1

エラーメッセージ

Systemwalker Centric Manager の起動時に、MpFwbsサービスの起動が失敗し、イベントログにエラーメッセージが出力される。

MpFwls[426]:65000003:起動が失敗しました。
OD: エラー: od30102:ネ-ミングサ-ビスの起動に失敗しました。

対象バージョンレベル

確認ポイント

原因

インストールドライブの容量不足の状態で、Systemwalker Centric Manager 起動を行ったため、起動時の"ObjectRepositoryファイル"更新処理が正常に行われなかった場合に、本現象が発生します。

対処方法

対処前に、空き容量を増やす必要があります。必要容量については、“Systemwalker Centric Manager 解説書”の“ディスク容量”および“メモリ容量”を参照し、該当する環境に合わせて準備してください。

以下の手順で復旧してください。

  1. 以下のコマンドで、Systemwalker Centric Manager を停止します。

    pcentricmgr

  2. コントロールパネルの[サービス]ダイアログでOD_startサービスを停止します。
    Naming Service も停止されます。問合せのダイアログで「はい」を選択してください。

  3. 以下のファイルを削除します。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpobjdsv\etc\config

  4. 対象ファイルを別名でコピーします。

    • コピー元ファイル名

      Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpobjdsv\etc\config.default

    • コピー作成ファイル名

      Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpobjdsv\etc\config

  5. 以下のファイルを編集します。

    • ファイル名

      Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\var\MpFwsetup_param.prm

    • 編集内容

      OD_SETUP_FLAG=ON ← OFF に変更

  6. 以下のコマンドを実行し、セットアップを実施します。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\bin\MpFwSetup.exe

    →ポップアップメニューより[Systemwalker Centric Manager環境作成]を選択し、環境構築を実施してください。

  7. 以下のコマンドで、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    scentricmgr

    2.で停止させたサービスは、scentricmgrコマンドの実行により起動されるため、個別に起動させる必要はありません。

注意

  • Interstageと共存する環境の場合は、当対処を行うことはできません。

  • 当手順は、データベースや各種設定は変更せず、通信基盤部の設定を再定義する方法となります。

対処2

エラーメッセージ

MpFwbs[xxx]:1000003:SystemWalker基本フレームワークの起動時にタイムアウトが発生しました(xxx.xxx)。起動処理を中止します。

対象バージョンレベル

確認ポイント

MpFwSetupInfo(SystemWalkerセットアップ情報表示コマンド)を使用してそれぞれのDBの設定値を表示し、ログデータベースが上限値を超えた値で作成されていないか確認してください。

  1. 上限値の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“データベース領域の詳細見積もり式”を参照してください。

  2. 現在の設定値は以下のコマンドを使用して確認してください。

    • Windows

      Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\bin\MpFwSetupInfo

    • Solaris/Linux

      /opt/systemwalker/bin/MpFwSetupInfo

原因

フレームワークのデータベースを作成する際、ログデータベーススペースを上限を超えた値で作成していた場合、Systemwalker Centric Manager起動時に最新のイベント情報の検索処理に時間がかかり、フレームワークの起動のタイムアウト時間を超過して、起動に失敗する場合があります。

ただし、ログデータベーススペースの上限サイズは、処理性能を考慮して設定している値であり、おおよその目安です。現象発生はマシン性能や、ログデータベーススペースの使用量にも左右されます。

対処方法

対処3

エラーメッセージ

Systemwalker Centric Managerの起動時に以下のメッセージがログ(messages)へ出力されます。

MpFwems[xxxx]: エラー: 50000014: アドオンの起動に失敗しました。(アドオンライブラリ名=libMpUpdateaddon.so 理由=-1)
MpFwems[xxxx]: エラー: 50000014: アドオンの起動に失敗しました。(アドオンライブラリ名=libMpAoladdon.so 理由=-7)
MpFwems[xxxx]: エラー: 50000014: アドオンの起動に失敗しました。(アドオンライブラリ名=libMpOpaddMgr.so 理由=-7)
MpFwls[xxxx]: エラー: 65000005: 内部エラーにより停止しました。 (-1)
MpFwems[xxxx]: エラー: 50000011: 内部エラーが発生しました。(操作名=MpFwemsd 理由=-7)

対象バージョンレベル

確認ポイント

以下のファイルが存在することを確認してください。Systemwalker Centric Manager では、当OS保有ファイルを変更する操作は一切行っておりません。何らかの契機で、削除または変更等の操作が行われている場合は、その原因を取り除く必要があります。

・Solaris 7 以前
/var/adm/utmp
/var/adm/utmpx
/var/adm/wtmp
/var/adm/wtmpx

・Solaris 8 以降
/var/adm/utmpx
/var/adm/wtmpx

原因

Systemwalker Centric ManagerのRDBを利用しているアプリケーション(MpFwamsほか多数)が、getutid関数を使用してシステム起動時間を取得する際に、システム起動時間保有ファイルが存在しない、または該当ファイルからシステム起動時間が取得できなかった場合に、本現象が発生します。

getutid関数は以下のOS保有ファイルより、システム起動時間を取得します。

・Solaris 7 以前
/var/adm/utmp
/var/adm/utmpx
/var/adm/wtmp
/var/adm/wtmpx

・Solaris 8 以降
/var/adm/utmpx
/var/adm/wtmpx

対処方法

システムを再起動してください。システム再起動により、該当ファイルにシステム起動時間が出力されるため、現象が回避されます。

Systemwalker Centric Managerのサービスが動作している間は、以下のログイン記録ファイルの削除を行わないでください。

・Solaris 7 以前
/var/adm/utmp
/var/adm/utmpx
/var/adm/wtmp
/var/adm/wtmpx

・Solaris 8 以降
/var/adm/utmpx
/var/adm/wtmpx

なお、上記ファイルの操作は、本現象に限らず、getutid関数を使用するアプリケーションすべての動作に影響を与えるものです。

対処4

エラーメッセージ

qdg02812u:RDBIIシステムが運用中または起動/停止途中です (システム名=CENTRIC)

対象バージョンレベル

確認ポイント

以下の3つの条件を満たしていますか

原因

対象のSymfoware Serverは、Windows ターミナルサービスクライアントまたはリモートデスクトップ接続をリモートセッションで利用した場合の操作をサポートしていません。

対処方法

Systemwalker Centric Managerの再起動では復旧できないため、OSを再起動してください。

また、Windows ターミナルサービスクライアントまたはリモートデスクトップを利用する場合は、コンソールセッションを利用してください。