本製品は、ETERNUS ディスクアレイに対して性能管理をサポートします。性能管理では、装置内の細かな動作状況や負荷状況を把握できます。
また、稼働Disk数を把握することで、ETERNUS ディスクアレイのエコモード機能の状況を確認できます。
注意
2台以上のサーバ(*)から、同時に1台のディスクアレイを性能管理しないでください。
*: ETERNUS SF Express、Softek Storage Cruiser、ETERNUS SF Storage Cruiser、またはSystemwalker Resource Coordinatorの運用管理サーバ
性能管理は運用管理サーバと一緒に起動し、性能管理を設定した装置に対して、バックグラウンドで性能情報の採取を開始します。したがって、Webコンソールの起動・未起動にかかわらず、性能情報が採取されます。
性能情報の採取を終了する場合は、性能管理を停止してください。
管理できる情報は、以下のとおりです。
性能情報 | 単位 | |
---|---|---|
Logical Volume | ReadおよびWrite回数 | IOPS |
ReadおよびWriteデータの転送量 | MB/s | |
ReadおよびWriteのレスポンスタイム | msec | |
Read、Pre-fetch、およびWriteキャッシュヒット率 | % | |
NASボリューム(注1) | ReadおよびWriteスループット | MB/s |
ディスクドライブ | ディスク使用(ビジー)率 | % |
CM | 負荷(CPU使用)率 | % |
コピー残量 | GB | |
NASシステム(注1) | CPU使用率 | % |
CIFS/NFS処理数 | ops/s | |
CM Port(注2) | ReadおよびWrite回数 | IOPS |
ReadおよびWriteデータの転送量 | MB/s | |
装置 | 稼働Disk数 | Disk |
消費電力 | W | |
温度 | ℃ |
注1: 装置にNASオプションが適用されていて、ファームウェア版数がV10L21-0000以降の場合だけ、表示可能です。
注2: FC-Initiatorポートの性能情報は、ファームウェア版数がV10L80以降の、ETERNUS DX60 S4/DX100 S4/DX200 S4, DX60 S3/DX100 S3/DX200 S3, ETERNUS AF250 S2/AF250, ETERNUS DX200Fの場合だけ、表示可能です。
注意
運用管理サーバと管理対象装置の装置内時刻に差異がある場合、性能グラフの時間がずれるときがあります。
この現象を防止するため、運用管理サーバと管理対象装置のNTP設定を有効にし、装置内時刻を同期しておくことを推奨します。
性能管理中に管理対象装置を再起動した場合、再起動直後に正しい性能情報を取得できないときがあります。
管理対象装置を再起動する場合は、作業前に性能管理を停止することを推奨します。
Logical Volume、RAID Groupの性能情報は、ボリュームの種別およびETERNUS ディスクアレイの機種ごとに、以下のようにサポート範囲が異なります。なお、SDVを含むRAID Groupの性能情報の値は保証できません。
ストレージ装置 | Logical Volume, RAID Group | ||
---|---|---|---|
Standard Volume | Thin Provisioning Volume, | Snap Data Volume, | |
ETERNUS DX60 S4/S3 | ○ | ○ | × |
ETERNUS DX60 S2 | ○ | × | × |
ETERNUS DX80 S2 | ○ | ○ | × |
ETERNUS DX60 | ○ | × | × |
ETERNUS AF250 S2 | ○ | ○ | × |
ETERNUS ディスクアレイのホストインターフェースであるSASポートおよびNASポートに関する性能情報は未サポートです。
Logical Volume(LUN)が存在しないETERNUS ディスクアレイの性能管理は、実施できません。
REC Disk Buffered Consistency機能を利用している環境で、RDBの性能情報は表示できません。
以下のグラフを表示できます。
10分間の平均値を基にした折れ線グラフを1日分表示します。
参考
以下の性能値は、平均値ではなく、装置から取得した値をそのまま表示します。
CMコピー残量
稼働Disk数
消費電力
温度
OSのサマータイム機能を有効にしている場合、サマータイム切替え時刻前後のグラフは、正しく表示できない部分があります。
各性能グラフは、LANトラフィックの状況またはサブネット越え(性能管理対象装置と運用管理サーバ間がゲートウェイをまたぐ)などの状況では、監視間隔(60秒)ごとにデータを表示できないことがあります。