Expressは、複数のETERNUS ディスクアレイを管理できます。
以下のようなシステム環境で運用できます。なお、ExpressはIPv6環境での運用をサポートしていないため、IPv4環境で運用してください。
基本構成
ExpressマネージャーおよびWebコンソールを、1台のサーバ内に共存できます。
図1.2 Expressの基本システム構成例
ExpressマネージャーとWebコンソールを異なるサーバで動作させることも可能です。その環境の場合、Webコンソールは、ネットワーク(HTTPS通信)を介してExpressマネージャーにアクセスします。
アドバンスト・コピー機能を利用する場合の構成
Expressでは、運用管理サーバからETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーを指示します。
アドバンスト・コピーを指示する方法には、以下の2種類があります。
SAN経由のコピー制御(以降、“SAN経由コピー制御機能”と記述します)
LAN経由のコピー制御(以降、“LAN経由コピー制御機能”と記述します)
SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置は、以下のとおりです。
装置名 | SAN経由コピー制御機能での運用 | LAN経由コピー制御機能での運用 | ||
---|---|---|---|---|
運用の可否 | 対応ファームウェア版数 | 運用の可否 | 対応ファームウェア版数 | |
ETERNUS DX60 S4/S3 | ○ | 全版数 | ○ | 全版数 |
ETERNUS DX60 S2 | ○ | 全版数 | × | - |
ETERNUS DX80 S2 | ○ | 全版数 | ○ | 全版数 |
ETERNUS DX60 | ○ | 全版数 | × | - |
ETERNUS AF250 S2 | ○ | 全版数 | ○ | 全版数 |
SAN経由コピー制御機能を利用する場合は、以下の図のように、ETERNUS ディスクアレイ内に運用管理サーバがアクセスできる論理ボリュームが必要です。この論理ボリュームを“アクセスボリューム”と呼びます。ETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリューム用として、運用管理サーバに割り当てる必要があります。
図1.3 SAN経由コピー制御機能を利用するシステム構成例
LAN経由コピー制御機能を利用する場合は、アクセスボリュームが不要です。
図1.4 LAN経由コピー制御機能を利用するシステム構成例