ここでは、切替え元サイトに切り戻した以降の運用で、通常の運用と異なる運用となる点を説明します。
課金請求担当者は、インフラ管理者から送付された切替え元サイトの被災当月度の利用料金ファイルと切替え先サイトから送付される利用料金ファイル、切替え元サイトから送付される利用料金ファイルを元に、被災当月度の利用料金を算出し、テナントに請求します。
算出手順は、「4.3 切替え後の運用」を参照してください。
切替え先サイトで被災当月の利用料金を請求したあとに切り戻した場合は、通常の運用と同じ手順にて利用料金を請求します。
切替え先サイトで以下の手順を実行し、切替え操作前の状態に戻します。
ネットワーク機器設定を切替え操作前の状態に復元します。
実行する手順は、切替え操作と同様です。
詳細は、「4.2.7 切替え元サイトのネットワーク機器設定の復元【切替え先サイト】」を参照してください。
各設定ファイルを切替え操作前の状態に復元します。
実行する手順は、切替え操作と同様です。
詳細は、「4.2.8 切替え元サイトの設定ファイルの復元【切替え先サイト】」と「4.2.9 切替え元サイトの設定変更の反映【切替え先サイト】」を参照してください。
事前に用意した切替え先サイトの構成情報を指定した一括コマンドを実行します。
実行する手順は、切替え操作と同様です。
詳細は、「4.2.12 一括コマンドによる切替え【切替え先サイト】」を参照してください。
事前に用意した切替え先サイトの構成情報については、「4.2.1 業務の停止とリソースの解放【切替え先サイト】」を参照してください。
ディレクトリサービスの情報を復元します。(シングルサインオン認証時)
詳細は、「4.2.13 ディレクトリサービス情報の復元【切替え先サイト】」を参照してください。
インポートしたL-Platformを確認します。
詳細は、「4.2.14 インポートしたL-Platformの確認【切替え先サイト】」を参照してください。
利用料金を復旧します。
詳細は、「4.2.15 利用料金の復旧【切替え先サイト】」を参照してください。
「4.2.15 利用料金の復旧【切替え先サイト】」で採取した構成情報に、切替え範囲の限定が設定されている場合、一括コマンド(rcxrecovery)を実行したあとに、追加復旧(rcxrecovery -salvage)も実行してください。
追加復旧の操作方法は、切戻し操作後の切替え元サイトでの追加復旧の運用と同様です。
詳細は、「4.6 切戻し操作後の追加復旧の運用」を参照してください。
Active-Active運用では、切替え手順の中でクリーンアップしたテナントを-tenantオプションで指定し、切替え前の状態に戻してください。
例
Active-Standby運用において、切替え操作によって切替え元サイトから切替え先サイトに切替わったすべてのリソースが、切戻し操作によって切替え元サイトに切り戻っていることを確認したあと、事前に用意した切替え先サイトの構成情報を指定して一括コマンドを実行します。
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxrecovery -dir C:\Users\Administrator\work\Export -vmmgr vmmgr_file <RETURN>
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxrecovery -dir /root/work/Export -vmmgr vmmgr_file <RETURN>
一括コマンドのrcxrecoveryについては、「B.2 rcxrecovery」を参照してください。
Active-Active運用において、切替え操作によって切替え先サイトに切り替わったテナントが、切戻し操作によって切替え元サイトに切り戻ったあと、「4.2.1 業務の停止とリソースの解放【切替え先サイト】」でクリーンアップした切替え先サイトのテナントを復旧する場合、一括コマンドを実行します。
コマンドの実行時に、クリーンアップしたテナント、および事前に用意した切替え先サイトの構成情報をオプションで指定してください。
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxrecovery -dir C:\Users\Administrator\work\Export -tenant TenantA -vm_pool pool_file <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxrecovery -dir /root/work/Export -tenant TenantA -vm_pool pool_file <RETURN> |
一括コマンドのrcxrecoveryについては、「B.2 rcxrecovery」を参照してください。