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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

用語集

アドバンスト・コピー機能

Advanced Copy function

ETERNUS ディスクアレイのコピー機能。EC および OPC の総称名。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。

アレイディスク

array disk

「ディスクアレイ」を参照。

運用スライス

active slice

スイッチスライスのこと。

運用ディスク

active disk

スイッチグループに接続されているディスクのうち、運用状態のディスク。

オブジェクト

object

  1. SDX オブジェクトのこと。クラス、グループ、ディスク、ボリューム、スライスの総称。

  2. SDX オブジェクトとシャドウオブジェクトの総称。

オブジェクト構成の退避

backup object configuration

クラス内のオブジェクト構成を構成テーブル形式で構成ファイルに出力すること。

オブジェクト構成の復元

restore object configuration

構成ファイルに退避しておいた構成テーブルの記述に従って、クラスのオブジェクト構成を作成すること。

オフラインバックアップ

offline backup

ボリュームを使用しているアプリケーションを停止してから、ボリュームのバックアップを採取すること。

オンラインスナップショット

online snapshot

ボリュームを使用しているアプリケーションを停止することなく、ボリュームのスナップショットを作成すること。

オンラインディスク移行

online disk migration

ディスクデータにアクセスしているアプリケーションを停止することなく、ディスクを入れ換えること。

オンラインバックアップ

online backup

ボリュームを使用しているアプリケーションを停止することなく、ボリュームのバックアップを採取すること。


下位グループ

lower level group

他のグループに属しているグループ。下位グループには、ボリュームを作成できません。

下位シャドウグループ

lower level shadow group

他のシャドウグループに属しているシャドウグループ。下位シャドウグループには、シャドウボリュームを作成できません。

キープディスク【EFI】

keep disk

クラスへの登録やグループへの接続の際に、ディスクのフォーマットやデータを保持し続けるディスク。

共用オブジェクト

shared objects

共用クラスに属するオブジェクト。

共用クラス

shared class

共用 (shared) タイプのクラス。共用クラスに属しているオブジェクトは、複数のノードで共用できます。共用クラスには、自ノードを含む複数のノードに接続されているディスクを登録することができます。共用クラスは、クラスタアプリケーションが使用するリソースの単位でもあります。

共用ディスク定義ファイル

shared disk definition file

PRIMECLUSTER システムにおいて、各ノードと共用ディスク装置の物理的な接続構成を記述するファイル。clautoconfig(8) コマンド実行時に共用ディスク定義ファイルのフルパスを -f オプションで指定することにより、共用ディスク定義ファイルに記述されているディスク装置の情報が、PRIMECLUSTER のリソースデータベースに登録されます。詳しくは、「PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書」および「6.3 共用ディスク装置のリソース登録」を参照してください。

クラス

class

  1. ディスククラスのこと。

  2. ディスククラスとシャドウクラスの総称。

クラスタアプリケーション

cluster application

PRIMECLUSTER RMS のリソース定義において、userApplication に分類されるリソース。複数のリソースをアプリケーション単位にグループ化する際に使用される。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。

クラスタシステム

cluster system

複数のノードを専用ネットワークで接続した高可用性・高信頼性システム。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。

クラスタ制御

cluster control

PRIMECLUSTER に含まれる、各種の異常の検出や状態遷移を担うコンポーネント。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。

クラスの閉塞

close down class

クラス内のすべてのオブジェクトを参照不可能な状態にすること。

グループ

group

  1. ディスクグループのこと。

  2. ディスクグループとシャドウグループの総称。

グループサイズ

size of a group

グループの有効サイズに、占有スライス 1 個分のサイズを加えたサイズ。

グループの接続

connect group

グループを他のグループに追加すること。
前者のグループを「下位グループ」、後者のグループを「上位グループ」と呼びます。例えば、複数のストライプグループを最上位グループであるミラーグループに接続すると、最上位グループに作成されたミラーボリュームは、ストライピングされ、かつミラーリングされた論理ディスクデバイスになります。

グループの切断

disconnect group

下位グループを上位グループから除去すること。

グループの有効サイズ

available size of a group

グループ内でボリュームとして使用可能な容量。

結合状態

joined

マスタとプロキシが結合された状態。結合状態のプロキシボリュームにはアクセスできません。

現用ボリューム【EFI】

current volume

/etc/fstab ファイルに、ファイルシステムまたはスワップ域として記述されているマスタボリュームまたはプロキシボリューム。

現用ルートボリューム【EFI】

current root volume

ルートファイルシステムとして現在動作しているボリューム。

構成データベース

configuration database

GDS で管理しているオブジェクトの構成情報を格納するデータベース。構成データベースは、占有スライスに格納されます。

構成テーブル

configuration table

クラスのオブジェクト構成を表形式で記述したテキストデータ。

構成テーブルの変換

convert configuration table

構成ファイルに構成テーブルを退避したときとは異なる環境でクラスのオブジェクト構成が復元できるように、復元する環境に合わせて構成テーブルを変更すること。

構成ファイル

configuration file

構成テーブルが記述されているテキストファイル。

高速等価性回復機構

Just Resynchronization Mechanism

高速等価性回復コピーを実現するための仕組み。略称は JRM。

高速等価性回復コピー

just resynchronization

高速等価性回復モードが有効になっている場合に、高速に行われる等価性回復コピー処理のこと。

コンカチネーション

concatenation

コンカチネートすること。

コンカチネーショングループ

concatenation group

コンカチネーション (concat) タイプのグループ。コンカチネートされるディスクの集まり。

コンカチネート

concatenate

複数の物理ディスクを連結すること。複数のディスクを仮想的にひとつの大容量ディスクとして使用する仕組み。


最上位グループ

the highest level group

他のグループに属していないグループ。最上位グループには、ボリュームを作成できます。

最上位シャドウグループ

the highest level shadow group

他のシャドウグループに属していないシャドウグループ。最上位シャドウグループには、シャドウボリュームを作成できます。

サーバ間ミラーリング 【4.3A40以降】【RHEL6】

mirroring among servers

複数のサーバのローカルディスク(内蔵ディスクなど)をネットワーク経由でミラーリングすること。

ジオメトリ

geometry

シリンダ、ヘッド、およびセクタの数やサイズなど、ディスクの物理的な特性。

システムディスク

system disk

動作中の Linux オペレーティングシステムがインストールされたディスク。次のいずれかのファイルシステム (またはスワップ域) として現在動作しているスライスを含むディスク全体を指します。
/、/usr、/var、/boot、/boot/efi、またはスワップ域

システムボリューム【EFI】

system volume

次のいずれかのファイルシステム (またはスワップ域) として現在動作しているボリューム。
/、/usr、/var、/boot、/boot/efi、またはスワップ域

シャドウオブジェクト

shadow object

GDS が管理する仮想的な資源。シャドウクラス、シャドウグループ、シャドウディスク、シャドウボリューム、シャドウスライスの総称。GDS Snapshot が導入されているノードで使用できます。SDX オブジェクトとシャドウオブジェクトを総称して「オブジェクト」と呼ぶこともあります。

シャドウクラス

shadow class

シャドウオブジェクトの集まり。ディスククラスとシャドウクラスを総称して「クラス」と呼ぶこともあります。他のドメインで SDX ディスクとして管理されている物理ディスクや、ディスク装置のコピー機能によって SDX ディスクのコピー先になっている物理ディスクを、シャドウクラスに登録することにより、シャドウオブジェクトとして管理しアクセスすることができます。シャドウクラスに属しているオブジェクトは、自ノードのみで使用できます。

シャドウグループ

shadow group

シャドウクラスに作成されたグループ。シャドウディスクおよび下位シャドウグループの集まり。ディスクグループとシャドウグループを総称して「グループ」と呼ぶこともあります。

シャドウスライス

shadow slice

シャドウボリュームを構成するスライス。論理スライスとシャドウスライスのことを総称して「スライス」と呼ぶこともあります。

シャドウディスク

shadow disk

シャドウクラスに登録されているディスク。SDX ディスクとシャドウディスクを総称して「ディスク」と呼ぶこともあります。

シャドウボリューム

shadow volume

シャドウクラスに作成されたボリューム。論理ボリュームとシャドウボリュームを総称して「ボリューム」と呼ぶこともあります。

瞬間スナップショット

instant snapshot

ETERNUS ディスクアレイの OPC (One Point Copy) 機能との連携によって、任意のタイミングで瞬時にマスタのスナップショットを作成すること。また、作成されたスナップショットのこと。sdxproxy Update -e instant コマンド、または、sdxproxy Part -e instant コマンドで作成します。

瞬間リストア

instant restore

分離されているプロキシのデータを、瞬時にマスタに上書きして、マスタのデータを復元すること。sdxproxy Restore -e instant コマンド、または、sdxproxy RejoinRestore -e instant コマンドで作成します。

上位グループ

higher level group

他のグループが属しているグループ。

上位シャドウグループ

higher level shadow group

他のシャドウグループが属しているシャドウグループ。

シングルスライス

single slice

シングルボリュームを構成する論理スライス。シングルボリュームは、ひとつのシングルスライスからなります。シングルスライスは、シングルディスクの物理的に連続したブロックのかたまりです。

シングルディスク

single disk

グループに属していない SDX ディスクで、シングルボリュームを作成できるディスク。

シングルノード

single node

クラスタシステム構成ではないノード。単ノード、単一ノードと呼ぶ場合もあります。

シングルボリューム

single volume

グループに属していないシングルディスク内に作成されたボリューム。データは冗長化されません。

スイッチ

switch

ディスクスイッチのこと。

スイッチグループ

switch group

スイッチ (switch) タイプのグループ。スイッチされる運用ディスクと待機ディスクの集まり。

スイッチスライス

switch slice

スイッチボリュームを構成する運用状態の論理スライス。スイッチボリュームは、ひとつのスイッチスライスからなります。スイッチスライスは、スイッチグループに属している運用ディスクの物理的に連続したブロックのかたまりです。

スイッチボリューム

switch volume

スイッチグループ内に作成されたボリューム。ディスクスイッチ機能によって運用ディスクと待機ディスクの役割を切り替えることができます。データは冗長化されません。

スコープ

scope

クラスの属性のひとつ。クラスのオブジェクトを使用できるノード群を表します。

ストライピング

striping

データを一定のサイズに分割して、複数のスライスに交互に振り分けて割り当てること。I/O を複数の物理ディスクに分散して同時に発行する仕組み。

ストライプグループ

stripe group

ストライプ (stripe) タイプのグループ。ストライピングの単位となるディスクおよび下位グループの集まり。

ストライプ幅

stripe width

ストライピングする際の、データを分割するサイズ。

ストライプボリューム

stripe volume

ストライプグループ内に作成されたボリューム。ストライピングによって I/O 負荷を複数のディスクに分散させることができます。データは冗長化されません。

ストライプ列

stripe column

ストライピングする単位となるディスクおよび下位グループ。すなわち、ストライプグループに属しているディスクおよび下位グループのこと。

ストレージエリアネットワーク

Storage Area Network

「SAN」を参照。

スナップショット

snapshot

ある瞬間のボリュームデータの複製を、別の領域に瞬時に作成すること。また、作成された複製のこと。GDS は、スライス切離し方式によるスナップショット機能を提供します。また、GDS Snapshot は、プロキシボリュームによるスナップショット機能を提供します。プロキシボリュームによるスナップショットには、等価性方式によるスナップショットと、OPC 方式による瞬間スナップショットがあります。

スペアディスク

spare disk

故障したディスクの替わりにミラーリング状態を回復させるための予備ディスク。
ミラーグループまたはその下位グループに属しているディスクにおいて I/O エラーが検出されると、自動的にスペアディスクが接続されて、ミラーリング状態を回復します。

スライス

slice

  1. 論理スライスのこと。

  2. 論理スライスとシャドウスライスの総称。

スライス切離し方式によるスナップショット

snapshot by slice detachment

ミラーリングされているボリュームから、一時的にスライスを切り離すことによって、その時点のボリュームのスナップショットをスライスに作成すること。また、作成されたスナップショットのこと。

スライスの切離し

detach slice

ミラースライスをミラーボリュームから一時的に除去し、ミラーボリュームの構成要素としてアクセスできなくすること。
利用者によるコマンド実行時のほかに、ミラースライスで I/O エラーが検出された場合、等価性を維持するために GDS により自動的に切離しが行われます。

スライスの組込み

attach slice

切り離されたミラースライスを再度ミラーボリュームに追加して、ミラーボリュームの構成要素としてアクセス可能な状態にすること。

スライス番号

slice number

パーティション番号のこと。

セクタ

sector

「ブロック」を参照。

占有スライス

private slice

SDX ディスクの一部で、GDS が制御用に使用する特殊なスライス。論理スライスとして利用することはできません。

ソフトコピー

soft copy

GDS のドライバによってディスクデータを複写すること。


待機スライス

inactive slice

ディスクスイッチを実行することによってスイッチグループの運用ディスクを切り替えたときに運用スライスになる、待機状態のスライス。待機スライスは、スイッチグループに属している待機ディスクの物理的に連続したブロックのかたまりです。

待機ディスク

inactive disk

スイッチグループに接続されているディスクのうち、待機状態のディスク。

代替ボリューム【EFI】

alternative volume

マスタまたはプロキシとして直接的または間接的に関連づけられているボリュームのこと。マスタボリュームの代替ボリュームは、プロキシボリュームです。プロキシボリュームの代替ボリュームは、マスタボリューム、および、マスタボリュームに関連づけられている他のプロキシボリュームです。

代替ルートボリューム【EFI】

alternative root volume

ルートボリュームの代替ボリューム。

単一ノード

「シングルノード」を参照。

単ノード

「シングルノード」を参照。

ディスク

disk

  1. SDX ディスクのこと。

  2. SDX ディスクとシャドウディスクの総称。

ディスクアレイ

disk array

複数の物理ディスクをまとめて、仮想的なひとつのディスクとして扱えるディスク装置。アクセスを複数の物理ディスクに分散させることによって、性能向上や高信頼化が実現できます。
通常、複数のアクセス方式が用意されており、その方式のことを RAID (Redundant Array of Inexpensive Disks) レベルと呼びます。主な RAID レベルとして、RAID0 (ストライピング)、RAID1 (ミラーリング)、RAID5 (パリティ付きストライピング)、RAID0 + 1 (ストライピングセットのミラーリング) があります。

ディスククラス

disk class

SDX オブジェクトの集まり。ディスククラスのことを「クラス」と呼ぶこともあります。物理ディスクをクラスに登録することにより、そのディスクは GDS の管理下に置かれます。クラスには、ルートクラス、ローカルクラス、共用クラスの 3 種類があります。

ディスクグループ

disk group

SDX ディスクおよび下位グループの集まり。ディスクグループのことを「グループ」と呼ぶこともあります。同じグループに属している SDX ディスクおよび下位グループは、そのグループのタイプ属性 (ミラー、ストライプ、コンカチネーション、スイッチ) に応じて、ミラーリング、ストライピング、コンカチネートまたはスイッチされる単位となります。

ディスクスイッチ

disk switch

運用ディスクと待機ディスクの役割を交替すること。

ディスクの削除

remove disk

ディスクをクラスから除去すること。

ディスクの接続

connect disk

ディスクをグループに追加すること。利用者はキープディスク、シングルディスク、あるいは未定義ディスクを接続することができ、スペアディスクは、必要に応じて GDS により自動的に接続されます。

ディスクの切断

disconnect disk

ディスクをグループから除去すること。

ディスクの登録

register disk

物理ディスクを特定のクラスに追加すること。
登録が完了したディスクは、以降 GDS によって管理されます。

ディスクの有効サイズ

available size of a disk

SDX ディスクの領域のうち、ボリュームを作成する領域として使用可能な容量。物理ディスクのサイズをシリンダ境界に切り捨てて、占有スライスのサイズを引いたサイズ。

デバイス名ずれ

device name change

Linuxの仕様により、システム起動時にデバイスの認識順序が変わることでデバイス名が変わること。ディスクのデバイス名ずれは、ディスクの故障や増減設の後、システムの再起動時に発生することがあります。

等価性

synchronization

正常にミラーリング状態が保たれていること。
または、マスタとプロキシのデータが一致した状態が保たれていること。

等価性維持状態

synchronized

等価性が保たれている状態。

等価性回復コピー

resynchronization copying

パニックなどによってシステムがダウンした後のリブート、クラスタ制御による切替え発生時、あるいは切り離されたスライスをボリュームへ組み込む際に、ミラーリング状態を回復するために行われるミラースライス間のデータ複写処理のこと。
または、分離されているプロキシをマスタに再結合する際に、マスタとプロキシの内容が一致した状態にするために行われる、マスタとプロキシとの間のデータ複写処理のこと。

等価性コピー

synchronization copying

ミラーリング状態を作るため、あるいはミラーリングの多重度を増やすために、ボリュームから組み込まれたミラースライスに対してデータを複写すること。
または、マスタとプロキシの内容が一致した状態にするために、マスタとプロキシとの間でデータを複写すること。

等価性方式によるスナップショット

snapshot by synchronization

あらかじめ結合されて等価性が保たれているマスタとプロキシを分離することによって、その時点のマスタのスナップショットをプロキシに作成すること。また、作成されたスナップショットのこと。

ドメイン

domain

PRIMECLUSTER を用いて構築されたひとつのクラスタシステム。または、クラスタシステムに属していないひとつのサーバ (計算機)。

トラッキング状態

tracking

QuickOPC セッションの状態のひとつ。更新箇所を記録している状態。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。

ネットミラーグループ 【4.3A40以降】【RHEL6】

netmirror group

ネットミラー (netmirror) タイプのグループ。サーバ間ミラーリングされるディスクの集まり。

ネットミラースライス 【4.3A40以降】【RHEL6】

netmirror slice

ネットミラーボリュームを構成する論理スライス。ネットミラーボリュームは、複数のネットミラースライスをミラーリングすることによって構成されます。ひとつのネットミラーボリュームに対し、ネットミラーグループに属している各ディスクに、それぞれひとつの論理スライスが存在します。

ネットミラーボリューム 【4.3A40以降】【RHEL6】

netmirror volume

ネットミラーグループ内に作成されたボリューム。サーバ間ミラーリングによってデータが冗長化されます。

ノード

node

(ひとつのオペレーティングシステムが動作する) ひとつの計算機。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。

ノード識別名

node identifier

PRIMECLUSTER システムにおいて、各ノードに付けられた普遍的な名前。

ノード名

node name

uname -n コマンドで返される名前。

ハードコピー

hard copy

ディスクアレイ装置のハードウェア機能によって、サーバや SAN に負荷をかけずに、装置内部でディスクデータを複写すること。

バックグラウンドコピー

background copy

瞬間スナップショットまたは瞬間リストア実行時に、見かけ上のスナップショット作成、あるいは、見かけ上のリストアが完了した後、マスタとプロキシの間で行われる実際のコピー処理のこと。通常のコピー中はコピー先のボリュームを起動できませんが、バックグラウンドコピー中はコピー先のボリュームを起動して正当なデータにアクセスすることができます。

ブートディスク

boot disk

/boot/efi がインストールされていて、ブート可能なディスク。

物理スコープ

physical scope

物理ディスクが接続されているノード群。

物理スライス

physical slice

物理ディスクの一部で、物理的に連続したブロックのかたまり。ディスクパーティションのこと。開始セクタ番号やセクタ数などがディスクラベル(パーティションテーブル)に登録されています。

物理ディスク

physical disk

ランダムにデータの入出力が可能な記憶媒体。主に、物理スライスの集まりの意味で使用します。

物理特殊ファイル

physical special file

物理ディスクのデバイス特殊ファイルのこと。/dev/sd[a-z]*[1-4]* など。

プロキシ

proxy

「プロキシオブジェクト」を参照。

プロキシオブジェクト

proxy object

プロキシボリューム、プロキシグループの総称。
単に「プロキシ」と呼ぶ場合もあります。

プロキシグループ

proxy group

マスタグループの複製グループ。
マスタグループと同じボリューム構成で、各ボリュームがマスタグループ内のマスタボリュームのプロキシボリュームとなります。
プロキシボリュームとあわせて「プロキシ」と呼ぶ場合もあります。

プロキシによる復元

restore

分離されているプロキシのデータをもとに、マスタのデータを復元すること。復元を行うと、マスタのデータはプロキシのデータで上書きされます。

プロキシの解除

break

プロキシとマスタとの関係を解消して、それぞれ独立したオブジェクトに戻すこと。

プロキシの関連付け

relate

ボリュームの対、または、グループの対を、マスタとプロキシとして関連付けて分離状態にすること。

プロキシの結合

join

ボリュームの対、または、グループの対を、マスタとプロキシとして関連付けて等価性維持状態にすること。

プロキシの更新

update

マスタのデータを、分離されているプロキシにコピー (上書き) すること。更新されたプロキシは、更新を開始した時点におけるマスタのイメージを持つスナップショットとなります。

プロキシの再結合

rejoin

分離されているプロキシを再びマスタに結合すること。

プロキシの分離

part

プロキシをマスタから一時的に切り離して、マスタとは独立してアクセスできるようにすること。分離されたプロキシは、分離された時点におけるマスタのイメージを持つスナップショットとなります。分離しても、マスタとプロキシとしての関係は維持されます。

プロキシボリューム

proxy volume

マスタボリュームの複製ボリューム。代替ボリュームと呼ぶ場合もあります。
プロキシグループとあわせて「プロキシ」と呼ぶ場合もあります。

ブロック

block

ディスク容量、あるいはデータ転送時の単位。通常 1 ブロックは 512 バイト。
セクタも同義語として使用します。

分離状態

parted

プロキシがマスタから分離された状態。分離状態のプロキシボリュームには、マスタとは独立にアクセスすることができます。

ホットスペア

hot spare

ディスクに故障が発生したときに、データへのアクセスを中断させることなく、自動的にミラーリング状態を回復させる機能。

ホットスワップ

hot swap

アプリケーションを停止させることなく、故障した物理ディスク部品を交換する機能。活性交換と呼ぶ場合もあります。

ボリューム

volume

  1. 論理ボリュームのこと。

  2. 論理ボリュームとシャドウボリュームの総称。

ボリュームの起動

start volume

ボリュームをアクセス可能な状態にすること。

ボリュームの停止

stop volume

ボリュームをアクセス不可能な状態にすること。

ボリュームの閉塞

close down volume

ボリュームを使用不可能な状態 (INVALID 状態) にすること。


マスタ

master

「マスタオブジェクト」を参照。

マスタオブジェクト

master object

マスタボリューム、マスタグループの総称。
単に「マスタ」と呼ぶ場合もあります。

マスタグループ

master group

プロキシグループの複製元となるグループ。
マスタボリュームとあわせて「マスタ」と呼ぶ場合もあります。

マスタとプロキシの入換え

swap

結合されて等価性を保った状態にある、マスタを構成するスライスと、プロキシを構成するスライスを入れ換えること。

マスタボリューム

master volume

プロキシボリュームの複製元となるボリューム。
マスタグループ内のボリュームのことも、マスタボリュームと呼びます。
マスタグループとあわせて「マスタ」と呼ぶ場合もあります。

未定義ディスク

undefined disk

グループに属しておらず、シングルディスクでも、キープディスクでも、スペアディスクでもない、用途の決まっていない SDX ディスク。

ミラーグループ

mirror group

ミラー (mirror) タイプのグループ。互いにミラーリングされるディスクおよび下位グループの集まり。

ミラースライス

mirror slice

ミラーボリュームを構成する論理スライス。ミラーボリュームは、複数のミラースライスをミラーリングすることによって構成されます。ひとつのミラーボリュームに対し、ミラーグループに属している各ディスクおよび各下位グループに、それぞれひとつの論理スライスが存在します。

ミラーボリューム

mirror volume

ミラーグループ内に作成されたボリューム。ミラーリングによってデータが冗長化されます。

ミラーリング

mirroring

同じデータを複数のスライスに割り当てることによって、冗長性を維持すること。一部のスライスで障害が発生したとしても、正常なスライスが残っていれば、ボリュームへのアクセスが継続できる仕組み。


リソース

resource

PRIMECLUSTER システムを構成するハードウェアおよびソフトウェアのうち、PRIMECLUSTER が管理するものを表す概念。PRIMECLUSTER システムでは、共用ディスク装置のデバイスと GDS のディスククラスがリソースとして管理されます。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。

リソースデータベース

resource database

PRIMECLUSTER システムにおいてリソースの情報を管理するデータベース。リソースデータベースは、PRIMECLUSTER CF のクラスタリソース管理機構によって管理されます。詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。

リソース登録

resource registration

PRIMECLUSTER システムにおいて、ハードウェア装置をリソースデータベースに登録する機能。自動リソース登録と呼ぶこともあります。PRIMECLUSTER CF の clautoconfig コマンドを使用して実行します。詳しくは、「PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書」および「6.3 共用ディスク装置のリソース登録」を参照してください。

ルートオブジェクト【EFI】

root object

ルートクラスに属するオブジェクト。

ルートクラス【EFI】

root class

ルート (root) タイプのクラス。ルートクラスに属しているオブジェクトは、自ノードのみで使用できます。ルートクラスには、自ノードのシステムディスク、システムディスクとミラーリングするディスク、スペアディスク、およびシステムディスクのスナップショットを作成するディスクを登録できます。

ルートクラスが使用できる環境の条件については、「3.4 システムディスクの管理」を参照してください。

ルートボリューム【EFI】

root volume

ルートファイルシステムとしてマウントされるボリューム。

ローカルオブジェクト

local object

ローカルクラスに属するオブジェクト。

ローカルクラス

local class

ローカル (local) タイプのクラス。ローカルクラスに属しているオブジェクトは、自ノードのみで使用できます。ローカルクラスには、自ノードに接続されているディスク (システムディスクは除く) を登録することができます。

論理スライス

logical slice

論理ボリュームの構成要素。ひとつの物理ディスクの連続したブロック、または、複数の物理ディスクの複数ブロックから成る。ミラーボリュームはミラーリングされるひとつ以上の論理スライスによって構成されます。シングルボリューム、ストライプボリューム、コンカチネーショングループ内のボリューム、および、スイッチボリュームは、ひとつの論理スライスによって構成されます。論理スライスのことを「スライス」と呼ぶこともあります。

論理ボリューム

logical volume

物理スライス (ディスクパーティション) と同様に、ブロック型デバイスインタフェースを利用者に提供する論理ディスクデバイス。利用者は、論理ボリュームをアクセスすることによって、物理ディスクのデータをアクセスできます。論理ボリュームには、シングルボリューム、ミラーボリューム、ストライプボリューム、コンカチネーショングループ内のボリューム、およびスイッチボリュームの5種類があります。論理ボリュームを「ボリューム」と呼ぶこともあります。


by-idファイル

by-id file

OS の udev 機能が管理しているディスクデバイス識別子の 1 つ。デバイス名ずれが発生しても、by-id ファイルのファイル名は変わりません。/dev ディレクトリに存在するデバイスファイルに対するシンボリックリンクファイルであり、/dev/disk/by-id ディレクトリに存在します。

EC

Equivalent Copy

EC 機能によるコピー処理のこと。

EC 機能

Equivalent Copy function

Equivalent Copy 機能の略で、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能のひとつ。装置内でディスクデータの二重化状態を保持する機能。切離し制御をソフトウェアから実施することにより、ディスクの複製が作成されます。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。

EC セッション

EC session

ホスト (サーバ) からETERNUS ディスクアレイへの EC 要求のこと。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。

emcpower ディスク

emcpower disk

emcpower ドライバによって、ディスク装置のアクセスパスが多重化された仮想デバイス。複数のアクセスパスを使用できるため、ディスクアクセスの負荷分散やパス故障時の可用性向上を図ることができます。

FDU/FU

単体の物理ディスクを複数まとめて、同一筐体に搭載したディスクファイル装置。

GDS 運用管理ビュー

GDS Management View

GDS の構成設定から運用管理までの操作を、Web 画面を利用して行うソフトウェア。

GFS 共用ファイルシステム

GFS Shared File System

共用ディスク装置を接続した複数のノードから一貫性/整合性を保った同時アクセスが可能であり、一部のノードがダウンしても、他のノードは処理を継続できることを特長とする共用ファイルシステム。
詳しくは、「PRIMECLUSTER Global File Services 説明書」を参照してください。

Global File Services

共用ファイルシステムを管理するソフトウェア。
詳しくは、「PRIMECLUSTER Global File Services 説明書」を参照してください。

JRM

Just Resynchronization Mechanism

高速等価性回復機構の略称。

mpath デバイス

mpath device

RHEL の OS 標準マルチパス機能である DM-MP の device-mapper ドライバによって、ディスク装置のアクセスパスが多重化された仮想デバイス。複数のアクセスパスを使用できるため、ディスクアクセスの負荷分散やパス故障時の可用性向上を図ることができます。

MPHD ディスク

MPHD disk

mphd ドライバによって、ディスク装置のアクセスパスが多重化された仮想デバイス。ひとつのアクセスパスが故障しても運用を継続することができます。

MPLB ディスク

MPLB disk

mplb ドライバによって、ディスク装置のアクセスパスが多重化された仮想デバイス。複数のアクセスパスを使用できるため、ディスクアクセスの負荷分散を図ることができます。

NVURM

Non-Volatile Update Region Map

Non-Volatile Update Region Map の略で、高速等価性回復のために占有スライスに格納しておく、更新されたボリューム領域の情報。

OPC

One Point Copy

OPC 機能によるコピー処理のこと。

OPC 機能

One Point Copy function

One Point Copy 機能の略で、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能のひとつ。ある時点の装置内のディスクデータを、装置内の別領域に瞬時にコピーする機能。サーバからコピー開始指示を受けた時点で、見かけ上コピーを瞬時に完了させ、その後実際のコピー処理をバックグラウンドで実行します。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイマニュアルを参照してください。

OPC セッション

OPC session

ホスト (サーバ) からETERNUS ディスクアレイへの OPC 要求のこと。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。

OPC 方式による瞬間スナップショット

instant snapshot created by OPC

「瞬間スナップショット」を参照。

PRIMECLUSTER

クラスタシステムを構築するためのソフトウェア。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。

PRIMECLUSTER システム

PRIMECLUSTER system

PRIMECLUSTER を用いて構築されたクラスタシステム。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。

QuickOPC

QuickOPC 機能によるコピー処理のこと。

QuickOPC 機能

QuickOPC function

ETERNUS ディスクアレイの OPC 機能のひとつ。最初のコピー処理では全データをコピーし、2回目以降のコピー処理では更新分(差分)のみをコピーします。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。

QuickOPC セッション

QuickOPC session

ホスト(サーバ)から ETERNUS ディスクアレイへの QuickOPC 要求のこと。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。

REC

Remote Equivalent Copy

REC 機能によるコピー処理のこと。

REC 機能

Remote Equivalent Copy function

Remote Equivalent Copy 機能の略で、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能のひとつ。ETERNUS ディスクアレイの筐体間での EC を可能にします。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。

SAN

storage area network

Storage Area Network の略で、複数のサーバと複数のストレージを接続するネットワーク。ファイバチャネルによる接続が一般的です。

SAN ブート

SAN boot

内蔵ディスクではなく、SAN に接続されたディスクアレイ装置から OS を起動する機能。

SDX オブジェクト

SDX object

GDS が管理する仮想的な資源。クラス、グループ、ディスク、ボリューム、スライスの総称。SDX オブジェクトのことを「オブジェクト」と呼ぶこともあります。

SDX ディスク

SDX disk

ディスククラスに登録されているディスク。SDX ディスクは、用途に応じて、シングルディスク、キープディスク、スペアディスク、未定義ディスクと呼ばれることがあります。SDX ディスクのことを「ディスク」と呼ぶこともあります。

SRDF

Dell EMC 社製ソフトウェア。Symmetrix Remote Data Facility の略。Symmetrix のハードウェアの機能により、Symmetrix の筐体間でディスクのデータを複製します。詳しくは、SRDF のマニュアルを参照してください。

storage area network

「SAN」を参照。

Symmetrix

Dell EMC 社製ストレージ装置。
詳しくは、Symmetrix のマニュアルを参照してください。

TimeFinder

Dell EMC 社製ソフトウェア。Symmetrix のハードウェアの機能により、Symmetrix の筐体内でディスクのデータを複製します。詳しくは、TimeFinder のマニュアルを参照してください。

Web-Based Admin View

Web 画面でシステムの運用管理を行うソフトウェア。
詳しくは、「Web-Based Admin View 操作手引書」を参照してください。