Advanced Copy function
ETERNUS ディスクアレイのコピー機能。EC および OPC の総称名。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。
shared class
共用 (shared) タイプのクラス。共用クラスに属しているオブジェクトは、複数のノードで共用できます。共用クラスには、自ノードを含む複数のノードに接続されているディスクを登録することができます。共用クラスは、クラスタアプリケーションが使用するリソースの単位でもあります。
shared disk definition file
PRIMECLUSTER システムにおいて、各ノードと共用ディスク装置の物理的な接続構成を記述するファイル。clautoconfig(8) コマンド実行時に共用ディスク定義ファイルのフルパスを -f オプションで指定することにより、共用ディスク定義ファイルに記述されているディスク装置の情報が、PRIMECLUSTER のリソースデータベースに登録されます。詳しくは、「PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書」および「6.3 共用ディスク装置のリソース登録」を参照してください。
cluster application
PRIMECLUSTER RMS のリソース定義において、userApplication に分類されるリソース。複数のリソースをアプリケーション単位にグループ化する際に使用される。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。
connect group
グループを他のグループに追加すること。
前者のグループを「下位グループ」、後者のグループを「上位グループ」と呼びます。例えば、複数のストライプグループを最上位グループであるミラーグループに接続すると、最上位グループに作成されたミラーボリュームは、ストライピングされ、かつミラーリングされた論理ディスクデバイスになります。
convert configuration table
構成ファイルに構成テーブルを退避したときとは異なる環境でクラスのオブジェクト構成が復元できるように、復元する環境に合わせて構成テーブルを変更すること。
system disk
動作中の Linux オペレーティングシステムがインストールされたディスク。次のいずれかのファイルシステム (またはスワップ域) として現在動作しているスライスを含むディスク全体を指します。
/、/usr、/var、/boot、/boot/efi、またはスワップ域
system volume
次のいずれかのファイルシステム (またはスワップ域) として現在動作しているボリューム。
/、/usr、/var、/boot、/boot/efi、またはスワップ域
shadow object
GDS が管理する仮想的な資源。シャドウクラス、シャドウグループ、シャドウディスク、シャドウボリューム、シャドウスライスの総称。GDS Snapshot が導入されているノードで使用できます。SDX オブジェクトとシャドウオブジェクトを総称して「オブジェクト」と呼ぶこともあります。
shadow class
シャドウオブジェクトの集まり。ディスククラスとシャドウクラスを総称して「クラス」と呼ぶこともあります。他のドメインで SDX ディスクとして管理されている物理ディスクや、ディスク装置のコピー機能によって SDX ディスクのコピー先になっている物理ディスクを、シャドウクラスに登録することにより、シャドウオブジェクトとして管理しアクセスすることができます。シャドウクラスに属しているオブジェクトは、自ノードのみで使用できます。
shadow group
シャドウクラスに作成されたグループ。シャドウディスクおよび下位シャドウグループの集まり。ディスクグループとシャドウグループを総称して「グループ」と呼ぶこともあります。
instant snapshot
ETERNUS ディスクアレイの OPC (One Point Copy) 機能との連携によって、任意のタイミングで瞬時にマスタのスナップショットを作成すること。また、作成されたスナップショットのこと。sdxproxy Update -e instant コマンド、または、sdxproxy Part -e instant コマンドで作成します。
instant restore
分離されているプロキシのデータを、瞬時にマスタに上書きして、マスタのデータを復元すること。sdxproxy Restore -e instant コマンド、または、sdxproxy RejoinRestore -e instant コマンドで作成します。
single slice
シングルボリュームを構成する論理スライス。シングルボリュームは、ひとつのシングルスライスからなります。シングルスライスは、シングルディスクの物理的に連続したブロックのかたまりです。
switch slice
スイッチボリュームを構成する運用状態の論理スライス。スイッチボリュームは、ひとつのスイッチスライスからなります。スイッチスライスは、スイッチグループに属している運用ディスクの物理的に連続したブロックのかたまりです。
switch volume
スイッチグループ内に作成されたボリューム。ディスクスイッチ機能によって運用ディスクと待機ディスクの役割を切り替えることができます。データは冗長化されません。
snapshot
ある瞬間のボリュームデータの複製を、別の領域に瞬時に作成すること。また、作成された複製のこと。GDS は、スライス切離し方式によるスナップショット機能を提供します。また、GDS Snapshot は、プロキシボリュームによるスナップショット機能を提供します。プロキシボリュームによるスナップショットには、等価性方式によるスナップショットと、OPC 方式による瞬間スナップショットがあります。
spare disk
故障したディスクの替わりにミラーリング状態を回復させるための予備ディスク。
ミラーグループまたはその下位グループに属しているディスクにおいて I/O エラーが検出されると、自動的にスペアディスクが接続されて、ミラーリング状態を回復します。
snapshot by slice detachment
ミラーリングされているボリュームから、一時的にスライスを切り離すことによって、その時点のボリュームのスナップショットをスライスに作成すること。また、作成されたスナップショットのこと。
detach slice
ミラースライスをミラーボリュームから一時的に除去し、ミラーボリュームの構成要素としてアクセスできなくすること。
利用者によるコマンド実行時のほかに、ミラースライスで I/O エラーが検出された場合、等価性を維持するために GDS により自動的に切離しが行われます。
inactive slice
ディスクスイッチを実行することによってスイッチグループの運用ディスクを切り替えたときに運用スライスになる、待機状態のスライス。待機スライスは、スイッチグループに属している待機ディスクの物理的に連続したブロックのかたまりです。
alternative volume
マスタまたはプロキシとして直接的または間接的に関連づけられているボリュームのこと。マスタボリュームの代替ボリュームは、プロキシボリュームです。プロキシボリュームの代替ボリュームは、マスタボリューム、および、マスタボリュームに関連づけられている他のプロキシボリュームです。
disk array
複数の物理ディスクをまとめて、仮想的なひとつのディスクとして扱えるディスク装置。アクセスを複数の物理ディスクに分散させることによって、性能向上や高信頼化が実現できます。
通常、複数のアクセス方式が用意されており、その方式のことを RAID (Redundant Array of Inexpensive Disks) レベルと呼びます。主な RAID レベルとして、RAID0 (ストライピング)、RAID1 (ミラーリング)、RAID5 (パリティ付きストライピング)、RAID0 + 1 (ストライピングセットのミラーリング) があります。
disk class
SDX オブジェクトの集まり。ディスククラスのことを「クラス」と呼ぶこともあります。物理ディスクをクラスに登録することにより、そのディスクは GDS の管理下に置かれます。クラスには、ルートクラス、ローカルクラス、共用クラスの 3 種類があります。
disk group
SDX ディスクおよび下位グループの集まり。ディスクグループのことを「グループ」と呼ぶこともあります。同じグループに属している SDX ディスクおよび下位グループは、そのグループのタイプ属性 (ミラー、ストライプ、コンカチネーション、スイッチ) に応じて、ミラーリング、ストライピング、コンカチネートまたはスイッチされる単位となります。
connect disk
ディスクをグループに追加すること。利用者はキープディスク、シングルディスク、あるいは未定義ディスクを接続することができ、スペアディスクは、必要に応じて GDS により自動的に接続されます。
available size of a disk
SDX ディスクの領域のうち、ボリュームを作成する領域として使用可能な容量。物理ディスクのサイズをシリンダ境界に切り捨てて、占有スライスのサイズを引いたサイズ。
device name change
Linuxの仕様により、システム起動時にデバイスの認識順序が変わることでデバイス名が変わること。ディスクのデバイス名ずれは、ディスクの故障や増減設の後、システムの再起動時に発生することがあります。
resynchronization copying
パニックなどによってシステムがダウンした後のリブート、クラスタ制御による切替え発生時、あるいは切り離されたスライスをボリュームへ組み込む際に、ミラーリング状態を回復するために行われるミラースライス間のデータ複写処理のこと。
または、分離されているプロキシをマスタに再結合する際に、マスタとプロキシの内容が一致した状態にするために行われる、マスタとプロキシとの間のデータ複写処理のこと。
synchronization copying
ミラーリング状態を作るため、あるいはミラーリングの多重度を増やすために、ボリュームから組み込まれたミラースライスに対してデータを複写すること。
または、マスタとプロキシの内容が一致した状態にするために、マスタとプロキシとの間でデータを複写すること。
snapshot by synchronization
あらかじめ結合されて等価性が保たれているマスタとプロキシを分離することによって、その時点のマスタのスナップショットをプロキシに作成すること。また、作成されたスナップショットのこと。
netmirror slice
ネットミラーボリュームを構成する論理スライス。ネットミラーボリュームは、複数のネットミラースライスをミラーリングすることによって構成されます。ひとつのネットミラーボリュームに対し、ネットミラーグループに属している各ディスクに、それぞれひとつの論理スライスが存在します。
background copy
瞬間スナップショットまたは瞬間リストア実行時に、見かけ上のスナップショット作成、あるいは、見かけ上のリストアが完了した後、マスタとプロキシの間で行われる実際のコピー処理のこと。通常のコピー中はコピー先のボリュームを起動できませんが、バックグラウンドコピー中はコピー先のボリュームを起動して正当なデータにアクセスすることができます。
physical slice
物理ディスクの一部で、物理的に連続したブロックのかたまり。ディスクパーティションのこと。開始セクタ番号やセクタ数などがディスクラベル(パーティションテーブル)に登録されています。
proxy group
マスタグループの複製グループ。
マスタグループと同じボリューム構成で、各ボリュームがマスタグループ内のマスタボリュームのプロキシボリュームとなります。
プロキシボリュームとあわせて「プロキシ」と呼ぶ場合もあります。
part
プロキシをマスタから一時的に切り離して、マスタとは独立してアクセスできるようにすること。分離されたプロキシは、分離された時点におけるマスタのイメージを持つスナップショットとなります。分離しても、マスタとプロキシとしての関係は維持されます。
master volume
プロキシボリュームの複製元となるボリューム。
マスタグループ内のボリュームのことも、マスタボリュームと呼びます。
マスタグループとあわせて「マスタ」と呼ぶ場合もあります。
mirror slice
ミラーボリュームを構成する論理スライス。ミラーボリュームは、複数のミラースライスをミラーリングすることによって構成されます。ひとつのミラーボリュームに対し、ミラーグループに属している各ディスクおよび各下位グループに、それぞれひとつの論理スライスが存在します。
mirroring
同じデータを複数のスライスに割り当てることによって、冗長性を維持すること。一部のスライスで障害が発生したとしても、正常なスライスが残っていれば、ボリュームへのアクセスが継続できる仕組み。
resource
PRIMECLUSTER システムを構成するハードウェアおよびソフトウェアのうち、PRIMECLUSTER が管理するものを表す概念。PRIMECLUSTER システムでは、共用ディスク装置のデバイスと GDS のディスククラスがリソースとして管理されます。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。
resource database
PRIMECLUSTER システムにおいてリソースの情報を管理するデータベース。リソースデータベースは、PRIMECLUSTER CF のクラスタリソース管理機構によって管理されます。詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。
resource registration
PRIMECLUSTER システムにおいて、ハードウェア装置をリソースデータベースに登録する機能。自動リソース登録と呼ぶこともあります。PRIMECLUSTER CF の clautoconfig コマンドを使用して実行します。詳しくは、「PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書」および「6.3 共用ディスク装置のリソース登録」を参照してください。
root class
ルート (root) タイプのクラス。ルートクラスに属しているオブジェクトは、自ノードのみで使用できます。ルートクラスには、自ノードのシステムディスク、システムディスクとミラーリングするディスク、スペアディスク、およびシステムディスクのスナップショットを作成するディスクを登録できます。
ルートクラスが使用できる環境の条件については、「3.4 システムディスクの管理」を参照してください。
local class
ローカル (local) タイプのクラス。ローカルクラスに属しているオブジェクトは、自ノードのみで使用できます。ローカルクラスには、自ノードに接続されているディスク (システムディスクは除く) を登録することができます。
logical slice
論理ボリュームの構成要素。ひとつの物理ディスクの連続したブロック、または、複数の物理ディスクの複数ブロックから成る。ミラーボリュームはミラーリングされるひとつ以上の論理スライスによって構成されます。シングルボリューム、ストライプボリューム、コンカチネーショングループ内のボリューム、および、スイッチボリュームは、ひとつの論理スライスによって構成されます。論理スライスのことを「スライス」と呼ぶこともあります。
logical volume
物理スライス (ディスクパーティション) と同様に、ブロック型デバイスインタフェースを利用者に提供する論理ディスクデバイス。利用者は、論理ボリュームをアクセスすることによって、物理ディスクのデータをアクセスできます。論理ボリュームには、シングルボリューム、ミラーボリューム、ストライプボリューム、コンカチネーショングループ内のボリューム、およびスイッチボリュームの5種類があります。論理ボリュームを「ボリューム」と呼ぶこともあります。
by-id file
OS の udev 機能が管理しているディスクデバイス識別子の 1 つ。デバイス名ずれが発生しても、by-id ファイルのファイル名は変わりません。/dev ディレクトリに存在するデバイスファイルに対するシンボリックリンクファイルであり、/dev/disk/by-id ディレクトリに存在します。
Equivalent Copy function
Equivalent Copy 機能の略で、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能のひとつ。装置内でディスクデータの二重化状態を保持する機能。切離し制御をソフトウェアから実施することにより、ディスクの複製が作成されます。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。
emcpower disk
emcpower ドライバによって、ディスク装置のアクセスパスが多重化された仮想デバイス。複数のアクセスパスを使用できるため、ディスクアクセスの負荷分散やパス故障時の可用性向上を図ることができます。
GFS Shared File System
共用ディスク装置を接続した複数のノードから一貫性/整合性を保った同時アクセスが可能であり、一部のノードがダウンしても、他のノードは処理を継続できることを特長とする共用ファイルシステム。
詳しくは、「PRIMECLUSTER Global File Services 説明書」を参照してください。
mpath device
RHEL の OS 標準マルチパス機能である DM-MP の device-mapper ドライバによって、ディスク装置のアクセスパスが多重化された仮想デバイス。複数のアクセスパスを使用できるため、ディスクアクセスの負荷分散やパス故障時の可用性向上を図ることができます。
MPLB disk
mplb ドライバによって、ディスク装置のアクセスパスが多重化された仮想デバイス。複数のアクセスパスを使用できるため、ディスクアクセスの負荷分散を図ることができます。
Non-Volatile Update Region Map
Non-Volatile Update Region Map の略で、高速等価性回復のために占有スライスに格納しておく、更新されたボリューム領域の情報。
One Point Copy function
One Point Copy 機能の略で、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能のひとつ。ある時点の装置内のディスクデータを、装置内の別領域に瞬時にコピーする機能。サーバからコピー開始指示を受けた時点で、見かけ上コピーを瞬時に完了させ、その後実際のコピー処理をバックグラウンドで実行します。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイマニュアルを参照してください。
PRIMECLUSTER system
PRIMECLUSTER を用いて構築されたクラスタシステム。
詳しくは、PRIMECLUSTER のマニュアルを参照してください。
QuickOPC function
ETERNUS ディスクアレイの OPC 機能のひとつ。最初のコピー処理では全データをコピーし、2回目以降のコピー処理では更新分(差分)のみをコピーします。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。
QuickOPC session
ホスト(サーバ)から ETERNUS ディスクアレイへの QuickOPC 要求のこと。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。
Remote Equivalent Copy function
Remote Equivalent Copy 機能の略で、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能のひとつ。ETERNUS ディスクアレイの筐体間での EC を可能にします。
詳しくは、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。
SDX disk
ディスククラスに登録されているディスク。SDX ディスクは、用途に応じて、シングルディスク、キープディスク、スペアディスク、未定義ディスクと呼ばれることがあります。SDX ディスクのことを「ディスク」と呼ぶこともあります。
Dell EMC 社製ソフトウェア。Symmetrix Remote Data Facility の略。Symmetrix のハードウェアの機能により、Symmetrix の筐体間でディスクのデータを複製します。詳しくは、SRDF のマニュアルを参照してください。
Dell EMC 社製ソフトウェア。Symmetrix のハードウェアの機能により、Symmetrix の筐体内でディスクのデータを複製します。詳しくは、TimeFinder のマニュアルを参照してください。