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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

D.1.15 ACMに関する異常【RHEL6以降】【4.3A30以降】

以下に該当する場合は、それぞれに記載されている対処を行ってください。

(1) GDSのボリュームに対するACMのバックアップまたはレプリケーションの操作が失敗する。

説明

Linuxのudev機能が管理するby-idファイル(/dev/disk/by-idディレクトリに作成されるシンボリックリンクファイル)は、再作成されることがあるため、一時的に存在しなくなる場合があります。この場合に、ACMのバックアップまたはレプリケーションの操作を行うと、以下のいずれかのエラーメッセージが出力され、操作が失敗します。

対処

GDSのログファイル /var/opt/FJSVsdx/msglog/sdxbyid_link.log を参照し、操作が失敗した時刻より後に、by-idファイルが存在することを示すメッセージ(INFO: by-id exists)が出力されたことを確認してから、操作を再実行してください。

  1. バックアップ操作が失敗

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/sfdsk/クラス名/dsk/ボリューム名:/dev/disk/by-id/XXXX -Xdevmap Device-Map-File
    swst0740 The advanced copy function cannot be used. Error=2(invalid logical volume name.)
  2. 手順1.で指定したby-idファイルの作成時刻を抽出

    # grep "/dev/disk/by-id/XXXX" /var/opt/FJSVsdx/msglog/sdxbyid_link.log
    12/12/31 23:45:00: INFO: /dev/disk/by-id/XXXX exists
      :
    13/01/01 12:34:00: INFO: /dev/disk/by-id/XXXX exists
  3. 手順1.の実行時刻とby-idファイルの再作成時刻を比較

    手順2.の出力結果のうち、"INFO: by-id exists"が最後に出力された時刻(上記の例では 13/01/01 12:34:00)が、手順1.の実行時刻より遅いことを確認してから、手順4.を実行します。

  4. バックアップ操作を再実行

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/sfdsk/クラス名/dsk/ボリューム名:/dev/disk/by-id/XXXX -Xdevmap Device-Map-File
    /dev/sfdsk/クラス名/dsk/ボリューム名:/dev/disk/by-id/XXXX swstbackup completed

(2) GDSのボリュームに対するACMのバックアップまたはレプリケーションの実行状況を確認すると、Status欄に"?????"と表示される。

説明

Linuxのudev機能が管理するby-idファイル(/dev/disk/by-idディレクトリに作成されるシンボリックリンクファイル)は、再作成されることがあるため、一時的に存在しなくなる場合があります。この場合に、ACMのバックアップまたはレプリケーションの実行状況を確認すると、Status欄に"?????"と表示されます。

対処

GDSのログファイル /var/opt/FJSVsdx/msglog/sdxbyid_link.log を参照し、現象が発生した時刻より後に、by-idファイルが存在することを示すメッセージ(INFO: by-id exists)が出力されたことを確認してから、実行状況の表示を再実行してください。


(3) ACMの「管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を行うと、SDXオブジェクトのデバイス形式がby-id名からby-path名または互換デバイス名(sdX)に変更される。

説明

Linuxのudev機能が管理するby-idファイル(/dev/disk/by-idディレクトリに作成されるシンボリックリンクファイル)は、再作成されることがあるため、一時的に存在しなくなる場合があります。この場合に、ACMのWebコンソールまたはデバイス情報取得/反映コマンド(stgxfwcmsetdev)による「管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を行うと、SDXオブジェクトのデバイス形式がby-id名から、by-path名または互換デバイス名(sdX)に変更されます。

対処

GDSのログファイル /var/opt/FJSVsdx/msglog/sdxbyid_link.log を参照し、現象が発生した時刻より後に、by-idファイルが存在することを示すメッセージ(INFO: by-id exists)が出力されたことを確認してから、「管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を再実行してください。