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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

C.3.5 内部エラーメッセージ (48000)


48000

daemon: severity: module: internal error, details

説明

内部エラーが発生しました。details はエラーの原因を示しています。
daemon はデーモンプログラム名、severity は重要度、module は事象を検出したモジュール名 (通常は内部関数名) を示します。
a) I/O エラー発生時に以下のメッセージが出力されることがあります。

sdxservd: ERROR: module: internal error, sdxfunc=dbrw_read_dc(), rval=-1, sdxerrno=4120
sdxservd: ERROR: module: internal error, sdxfunc=dbrw_read_dc(), rval=-1, sdxerrno=4121

b) ノード起動時に下記のメッセージが出力されることがあります。これは、OS の read(2) システムコールの復帰値が 0、エラー番号が 2 であったことを示しています。復帰値が 0 の場合、エラーではないため、エラー番号には意味はありません。エラーではありませんが、復帰値が通常 (正の値) と異なるため、WARNING として記録しています。

sdxservd: WARNING: module: internal error, osfunc=read, rval=0, errno=2

c) ルートクラスに登録されているディスクの一部またはすべてが OS 起動時に OS から認識されなかった場合、以下のメッセージが出力されることがあります。

sdxservd: ERROR: sendtd_root: internal error, sdxfunc=sv_pd_find_bytd, rval=-1, sdxerrno=2

d) 結合状態のマスタ/プロキシ間で等価性コピー処理が実行されているとき、プロキシボリュームを起動しようとすると、以下のメッセージが出力されることがあります。

sdxservd: WARNING: mv_start: internal error, sdxfunc=mv_copy_dispatch, sdxerrno=11

e) 内蔵ディスク交換後、デバイス名ずれが発生した状態で物理ディスク復旧を実施した場合、以下のメッセージが出力されることがあります。

sdxservd:ERROR: internal error (pd_find_bytd,sdxerrno=2)

f) PRIMECLUSTER のシャットダウン機構 (SF) が正しく設定されていない状態でサーバ間ミラーリング機能を使用している場合、一方のノードを再起動したときに以下のメッセージが出力されることがあります。このとき、等価性コピー処理が失敗し、再起動したノードのスライスが INVALID 状態になります。

sdxservd: INFO: tdmcopy_begin: internal error, can't find COPY slice

g) サーバ間ミラーリング構成でクラスタアプリケーションを起動した場合、Online 処理の延長で以下のメッセージが出力されることがあります。

sdxservd: ERROR: dev_rename_minor_node: internal error, /dev/sfdsk/class/dsk/volume -> /dev/sfdsk/class/dsk/volume: rename error, errno=2
sdxservd: ERROR: rcv_dev_rename_minor_node: internal error, sdxfunc=dev_rename_minor_node, sdxerrno=1026, class=class

対処

a) の場合、他にも I/O エラーを示すメッセージが出力されます。そのメッセージの説明と対処を参照して、対処を行ってください。

b) の場合、同じ時間帯に他のエラーメッセージが出力されていなければ、GDS の動作には問題はないため、b) のメッセージは無視できます。同じ時間帯に他のエラーメッセージが出力されている場合は、そのエラーメッセージの説明と対処を参照して、対処を行ってください。

c) の場合、システムへの影響はありません。ディスクを OS から認識される状態に復旧し、システムを再起動すれば、メッセージは出力されなくなります。

d) の場合、システムへの影響はありません。対処は不要です。

e) の場合、システムを再起動して、デバイス名ずれを解決してください。

f) の場合、sdxcopy -B コマンドで等価性コピーを実行してください。また、シャットダウン機構 (SF) を正しく設定してください。

g) の場合、クラス class の状態を確認し、クラスが起動されていない場合は復旧します。

メッセージが出力されたノードで、以下のコマンドを実行します。

# /etc/opt/FJSVsdx/bin/sdxdcdown

class の情報が表示されない場合、クラスは起動されていません。

この場合、「D.1.4 クラス状態に関する異常」 の 「(2) システムの起動時にクラスが起動できない。」 の注意 「ノードのシャットダウン」 を参照してメッセージが出力されたノードを停止し、再起動します。

再起動後も class の情報が出力されない場合、「D.1.4 クラス状態に関する異常」 の 「(2) システムの起動時にクラスが起動できない。」 を参照して復旧してください。

メッセージ出力後、すでにノードが再起動されており、クラスが起動されている場合、復旧作業は不要です。

その他の場合、調査資料を採取して、当社の技術員に連絡してください。