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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

B.2.3 sdxshadowgroup - シャドウグループの操作

注意

本バージョンでは、本コマンドは未サポートです。

形式

sdxshadowgroup -C -c class -h hgroup -l lgroup,...
          [-a attribute=value[,attribute=value]]
sdxshadowgroup -D -c class -h hgroup -l lgroup
sdxshadowgroup -R -c class -g group

機能説明

sdxshadowgroup は、シャドウグループを操作するためのコマンドです。スーパユーザ権限を持つユーザだけが sdxshadowgroup コマンドを実行することができます。


基本オプション

以下の基本オプションのうち、いずれかを指定します。

-C

Connect
lgroup,... で指定された 1 つあるいは複数のシャドウグループ (ストライプタイプあるいはコンカチネーションタイプ) を、hgroup で指定されたシャドウグループ (ミラータイプあるいはストライプタイプ) に接続します。class には lgroup が属しているシャドウクラスのクラス名を指定します。

hgroup と同じ名前を持つシャドウグループが存在しない場合は、自動的に作成されます。

hgroup で指定されたシャドウグループのことを上位シャドウグループと呼び、lgroup で指定されたシャドウグループのことを下位シャドウグループと呼びます。

同じ上位シャドウグループに接続された下位シャドウグループおよびシャドウディスクは、上位シャドウグループのタイプ属性に応じて、ミラーリングあるいはストライピングされます。上位シャドウグループに接続されても、下位シャドウグループのタイプ属性は変更されません。

以下の場合は、接続できません。

  • lgroup がミラータイプの場合

  • hgroup がコンカチネーションタイプの場合

  • lgroup hgroup のタイプ属性が同じである場合

また、すでにシャドウボリュームが存在しているシャドウグループを、他のシャドウグループに接続することはできません。

以下は、シャドウグループを接続するシャドウグループがミラータイプの場合とストライプタイプの場合とに分けて説明します。

シャドウグループをミラータイプのシャドウグループに接続する場合:


lgroup,... で指定された 1 つあるいは複数のシャドウグループ (ストライプタイプあるいはコンカチネーションタイプ) を、hgroup で指定されたミラータイプのシャドウグループに接続することができます。

ミラータイプの同じシャドウグループに接続されたシャドウディスクおよび下位シャドウグループは、互いにミラーリングされます。ミラータイプのシャドウグループにシャドウディスクまたは下位シャドウグループが 1 つしか接続されていない場合、そのシャドウグループに作成されるシャドウボリュームはミラーリングされません。n 多重のミラーリングを行う場合は、n 個のシャドウディスクまたは下位シャドウグループを接続する必要があります。最大 8 多重までのミラーリングが可能です。

シャドウボリュームが存在するミラータイプのシャドウグループに下位シャドウグループを接続しても、シャドウボリュームの等価性コピー処理は実行されません。ミラータイプのシャドウボリュームの等価性を保証するためには、シャドウボリュームに対応するミラーボリュームを管理している GDS によってミラーボリュームの等価性を保証する必要があります。

ミラータイプのシャドウグループの有効サイズ (シャドウボリュームとして使用可能な容量) は、接続された最小のシャドウディスクまたは下位シャドウグループの有効サイズと同じになります。lgroup を接続することによって hgroup の有効サイズが減少した場合、警告メッセージを標準エラー出力します。

シャドウグループをストライプタイプのシャドウグループに接続する場合:


lgroup,... で指定された 1 つあるいは複数のシャドウグループ (コンカチネーションタイプ) を、hgroup で指定されたストライプタイプのシャドウグループに接続することができます。lgroup,... で指定されたシャドウグループは、指定された順に hgroup に接続されます。他のドメインでストライプグループに接続されている下位グループを、他のドメインと同じ順に接続してください。または、ストライプグループに接続されている下位グループをコピー元として、ディスク装置のコピー機能によってコピーされたコピー先のグループを、コピー元と同じ順に接続してください。下位グループの接続順序は、sdxinfo -G コマンドで表示される DISKS フィールドで確認できます。

ストライプタイプの同じシャドウグループに接続されたシャドウディスクおよび下位シャドウグループは、各々がストライプ列の役割を果たし、接続された順にストライピングされます。シャドウディスクまたは下位シャドウグループが 1 つしか接続されていない場合、そのシャドウグループにはシャドウボリュームを作成できません。n 列のストライピングを行う場合は、n 本のシャドウディスクまたは下位シャドウグループを接続する必要があります。2 列以上、最大 64 列までのストライピングが可能です。

hgroup で指定されたストライプタイプのシャドウグループがすでに存在している場合、hgroup 内にすでに存在しているストライプ列の後に、lgroup,... で指定された順にストライプ列が追加されます。ただし、すでに存在しているストライプタイプのシャドウグループに、有効サイズがストライプ幅よりも小さいシャドウグループを接続することはできません。また、すでにシャドウボリュームが存在するストライプグループ、および上位シャドウグループに接続されているストライプグループに対しては、シャドウグループを接続してストライプ列数を増やすことはできません。

ストライプタイプのシャドウグループの有効サイズ (シャドウボリュームとして使用可能な容量) は、接続された最小のシャドウディスク (または下位シャドウグループ) の有効サイズに、ストライプ列数を掛けて、(ストライプ幅) × (ストライプ列数) とシリンダサイズとの公倍数に切り捨てたサイズとなります。lgroup を接続することによって hgroup の有効サイズが減少した場合、警告メッセージを標準エラー出力します。


-D

Disconnect
lgroup で指定されたシャドウグループを、hgroup で指定されたシャドウグループから切断します。class には lgroup が属しているシャドウクラスのクラス名、hgroup には lgroup が接続されている上位シャドウグループのグループ名を指定します。

hgroup lgroup のみが接続されている場合、lgroup が切断されると、hgroup も自動的に削除されます。ただし、lgroup のみが接続されている hgroup が上位シャドウグループに接続されている場合はエラーとなり、lgroup を切断することはできません。そのような lgroup を切断するには、まず hgroup をその上位シャドウグループから切断してください。

lgroup を切断することによって、hgroup 内に存在する任意のシャドウボリュームの状態が変化する可能性がある場合は、lgroup の切断はできません。

以下に、シャドウグループを切断する上位シャドウグループがミラータイプの場合と、ストライプタイプの場合とに分けて、切断できない条件について説明します。

シャドウグループをミラータイプの上位シャドウグループから切断する場合:


例えば、hgroup で指定されたミラータイプのシャドウグループにシャドウボリュームが存在していて、かつ hgroup lgroup のみが接続されている場合、lgroup の切断はできません。

シャドウグループをストライプタイプのシャドウグループから切断する場合:


シャドウボリュームが存在するストライプタイプのシャドウグループ、および上位シャドウグループに接続されているストライプタイプのシャドウグループから、下位シャドウグループを切断することはできません。


-R

Remove

group で指定されたシャドウグループの定義を削除します。class には、group が属しているシャドウクラスのクラス名を指定します。

group に接続されているシャドウディスクおよび下位シャドウグループは切断されます。切断されたシャドウディスクのタイプ属性は、接続前のタイプ属性 (シングルまたは未定義) に戻ります。

group 内にシャドウボリュームが存在している場合および group が上位シャドウグループに接続されている場合は、削除できません。


サブオプション

以下のサブオプションが指定できます。

-a attribute=value[,attribute=value] (-C 指定時)

-C オプション指定時に新しいグループ名を -h オプションで指定した場合、自動的に新しいシャドウグループ hgroup が作成されます。本オプションでは、作成される hgroup の属性として attribute value に設定します。

attribute には属性名、value には属性値を指定します。attribute value の間には、必ずイコール (=) を入れます。複数の属性を設定する場合は、これらの指定子の組合せをカンマ (,) で区切って指定します。

シャドウグループが作成されない場合、既存の hgroup の属性値と異なるvalue を指定するとエラーとなります。既存の hgroup の属性値を変更することはできません。

attribute value には、以下の任意の組合せが指定できます。

複数の属性が指定された場合、一部の処理でエラーが発生すると一切処理を行いません。

type=mirror または type=stripe (省略時は mirror)

hgroup のタイプ属性を設定します。

mirror

タイプ属性を「ミラー」に設定します。

stripe

タイプ属性を「ストライプ」に設定します。

width=blks (省略時は 32)

hgroup のストライプ幅を指定します。blks には、ストライプ幅をブロック数 (10 進数) で指定します。1 ブロックは 512 バイトです。blks に指定可能な値は、2 のべき乗で、1 以上、1,073,741,824 以下、かつ lgroup,... で指定された最小のシャドウグループの、有効サイズ以下の整数です。hgroup がストライプタイプではない場合は、エラーとなります。


-c class

class には、操作対象となるシャドウグループが属しているシャドウクラスのクラス名を指定します。


-g group (-R 指定時)

group には、操作対象となるシャドウグループのグループ名を指定します。


-h hgroup (-C,-D 指定時)

hgroup には、操作対象となる下位シャドウグループが接続されている、または接続しようとしている上位シャドウグループのグループ名を指定します。


-l lgroup (-D 指定時)

lgroup には、操作対象となる下位シャドウグループのグループ名を指定します。


-l lgroup,... (-C 指定時)

lgroup には、操作対象となる下位シャドウグループのグループ名を指定します。複数のシャドウグループを接続する場合は、グループ名をカンマ (,) で区切って指定します。


戻り値

正常終了した場合には 0 を返し、そうでない場合には 0 以外の値を返します。