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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

B.1.10 sdxcopy - 等価性コピー操作

形式

sdxcopy -B -c class -v volume,...[-e delay=msec,nowaitsync]
sdxcopy -C -c class -v volume,...
sdxcopy -I -c class -v volume,...
sdxcopy -P -c class -v volume,... -e delay=msec

機能説明

sdxcopy は、volume で指定されたボリューム・オブジェクト (シャドウボリュームは除く) に対する等価性コピー処理を操作するためのコマンドです。スーパユーザ権限を持つユーザだけが sdxcopy コマンドを実行することができます。


基本オプション

以下の基本オプションのうち、いずれかを指定します。

-B

Begin
volume,...で指定された 1 つあるいは複数のミラーボリューム内に存在する切離し中のスライスを組み込んで等価性コピーを実行して、等価性コピー完了後 (-e nowaitsync 指定時は開始前) に復帰します。class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。

volume 内に存在するデータ不当 (INVALID) 状態のスライスを組み込んで等価性コピーを行います。一時切離し中 (TEMP*) または使用不可 (NOUSE) 状態のスライスは組み込まれません。volume 内に等価性コピー中のスライスがすでに存在する場合は異常終了します。

-I オプションによってコピー処理が中断中の場合は、中断時点から再開します。

volume が起動中または停止中の状態のままで等価性コピー処理を行います。


-C

Cancel
volume,... で指定された 1 つあるいは複数のミラーボリュームで実行中あるいは中断中の等価性コピー処理を中止します。コマンドは中止完了後に復帰します。class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。

-B オプションによって、コピー処理を再実行することができます。


-I

Interrupt
volume,... で指定された 1 つあるいは複数のミラーボリュームで実行中の等価性コピー処理を中断します。コマンドは中断完了後に復帰します。class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。

-B オプションによって、コピー処理を中断時点から再開することができます。


-P

Parameter
volume,... で指定された 1 つあるいは複数のミラーボリュームで実行中あるいは中断中の等価性コピー処理に関するパラメタを変更します。class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。

実行中のコピー処理は、パラメタの変更後に続行されます。

現在、実行中あるいは中断中の等価性コピー処理の状態は、sdxinfo -S コマンドを使って確認できます。


サブオプション

以下のサブオプションが指定できます。

-c class

class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。


-e delay=msec (-B,-P 指定時)

コピー処理に伴うディスクへの入出力要求の発行を、msec で指定された時間 (単位はミリ秒) だけ遅延させます。このオプションによって、ボリュームを使用しているアプリケーションへの影響を調整できます。

遅延時間の省略値は 0 です。コピー処理が完了あるいは中止されると、遅延時間は省略値 (0) に戻ります。

msec に指定可能な値は、0 から 1000 までです。


-e nowaitsync (-B 指定時)

コピーの完了を待たずにコマンドを復帰させます。


-v volume,...

volume には、操作対象となるボリュームのボリューム名を指定します。複数の volume を接続する場合は、ボリューム名をカンマ (,) で区切って指定します。指定できる volume は、400 個までです。


戻り値

正常終了した場合には 0 を返し、そうでない場合には 0 以外の値を返します。