1) システムディスクのミラーリング
代替ブート環境を作成するための準備として、システムディスクをミラーリングします。ここでは、「7.5.1 システム構成」で示した構成でシステムディスクのミラーリングを設定する手順を示します。
参照
GDS 運用管理ビューを使用する場合は、「6.5.3.1 GDS運用管理ビューで設定する場合」を参照してください。
1-1) 動作中のアプリケーションプログラムを停止します。
ミラーリングの定義を安全に行うため、動作しているアプリケーションプログラムを停止します。より安全性が求められる場合は、システムディスクのバックアップを採取してください。
1-2) システムディスクをルートクラスに登録します。
# sdxdisk -M -c System -a type=root -d sda=Root1:keep,sdb=Root2:undef,sdc=Var1:keep,sdd=Var2:undef |
1-3) システムディスクをグループに接続します。
# sdxdisk -C -c System -g Group1 -d Root1,Root2 -v 1=root:on,2=boot:on,3=efi:on # sdxdisk -C -c System -g Group2 -d Var1,Var2 -v 1=swap:on,2=var:on,3=usr:on |
1-4) ミラー定義が完了したことを確認します。
# sdxroot -M -c System -d Root1,Var1 |
1-5) システムをリブートします。
# shutdown -r now |
1-6) ミラーリングされていることを確認します。
mount(8) コマンドや sdxinfo コマンドを使って、システムディスクが正しくミラーリングされていることを確認してください。
2) プロキシグループの作成
システムディスクのバックアップ用のディスク領域 (プロキシグループ) を作成します。ここでは、「7.5.1 システム構成」で示した構成のプロキシグループを作成する手順を示します。
2-1) ディスクをルートクラスに登録します。
# sdxdisk -M -c System -d sde=Proot1,sdf=Proot2,sdg=Pvar1,sdh=Pvar2 |
参照
GDS 運用管理ビューを使用する場合は、「8.2.1.2 クラス構成」を参照してください。
2-2) ディスクをグループに接続します。
# sdxdisk -C -c System -g Proxy1 -d Proot1,Proot2 |
参照
GDS 運用管理ビューを使用する場合は、「6.6.1.5 グループ構成」を参照してください。
3) プロキシグループの結合
システムディスクのグループ (マスタグループ) に、バックアップ用のディスクのグループ (プロキシグループ) を結合することにより、システムディスクの内容をバックアップ用のディスクにコピーします。ここでは、「7.5.1 システム構成」で示した構成でプロキシグループを結合する手順を示します。
3-1) プロキシグループを結合します。
# sdxproxy Join -c System -m Group1 -p Proxy1 -a root=Proot:on,boot=Pboot:on,efi=Pefi:on # sdxproxy Join -c System -m Group2 -p Proxy2 -a swap=Pswap:on,var=Pvar:on,usr=Pusr:on |
参照
GDS 運用管理ビューを使用する場合は、「6.11.1.1 プロキシ結合」を参照してください。
3-2) 等価性コピーの完了を確認します。
# sdxinfo -S -c System |
等価性コピー中は、コピー先プロキシグループのスライスの STATUS フィールドに COPY と表示されます。プロキシグループのスライスの STATUS がすべて STOP になっていれば、等価性コピーは完了しています。
参考
GDS 運用管理ビューのメイン画面では、プロキシボリュームを構成するスライスの表示は以下のようになります。
等価性コピー中は、copy 状態になり、青色のアイコンが表示される。
等価性コピーが完了すると、stop 状態になり、黒いアイコンが表示される。