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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

6.2.1 パッチの適用と設定【4.3A30】

GDS 4.3A30の環境で、iSCSI接続のディスク装置をクラスに登録する場合は、以下の設定を行ってください。

参考

この設定を行うと、OS起動時にOSがiSCSIデバイスを認識するのに時間がかかる場合に、OSがiSCSIデバイスを認識するまでGDSの起動処理を待ち合わせるため、GDSのクラスが未起動状態になるトラブルを回避できます。

すでにiSCSI接続のディスク装置をクラスに登録しているシステムでも、以下の設定を行うことを推奨します。この設定を行っても、OSがiSCSIデバイスを認識するのに時間がかかる場合の動作以外に、GDSの動作に変更はありません。

  1. 以下のパッチを適用します。

    クラスタシステムの場合、全ノードで適用してください。

    バージョン

    OS

    パッケージ名

    パッチ番号

    4.3A30

    RHEL6(Intel64)

    FJSVsdx-bas

    T009987LP-01以降

    4.3A30

    RHEL6(x86)

    FJSVsdx-bas

    T013020LP-01以降

  2. /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cfファイルにSDX_ISCSI_DISKパラメタの設定を追加します。

    クラスタシステムの場合、全ノードで設定してください。

    [変更前]

    #ident "@(#).sdx.cf     41.1 02/06/05 TDM"
    
    # SDX_DB_FAIL_NUM=0
    ...

    [変更後]

    #ident "@(#).sdx.cf     41.1 02/06/05 TDM"
    
    # SDX_DB_FAIL_NUM=0
    ...
    
    SDX_ISCSI_DISK=1    ←この行を追加
  3. システムを再起動します。

    クラスタシステムの場合、全ノードを再起動してください。

  4. すでにiSCSI接続のディスク装置をクラスに登録している場合は、マルチユーザモードで起動後に、以下のコマンドを実行します。

    クラスタシステムの場合、全ノードで実行してください。

    # /etc/opt/FJSVsdx/bin/sdxiscsi -S

    sdxiscsiコマンドは、クラスに登録されているiSCSIデバイスをGDSのiSCSIデバイスリストに追加するためのコマンドです。

    注意

    • 本コマンドは、スーパユーザ権限で実行してください。

    • SWAP状態のディスクはiSCSIデバイスリストに追加されません。SWAP状態のディスクを復旧してから、本コマンドを実行してください。

    • 本コマンド実行中にGDSの他のコマンドを実行しないでください。