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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

3.21 仮想環境での使用方法

ここでは、仮想環境 (Xen環境【4.3A30以前】、KVM環境【4.3A10以降】、VMware環境) で利用できる GDS の機能、および 注意事項について説明しています。

仮想環境(Xen環境【4.3A30以前】、KVM環境【4.3A10以降】、VMware環境)で利用できるGDSの機能は、以下のとおりです。

用途

GDS の動作環境

クラス

説明

ホストのシステムディスクのミラーリング

ホスト(Xen、KVM)

ルートクラス

以下のUEFIブート環境で利用可能。

  • RHEL5(IPF)のXen環境【4.3A30以前】

  • RHEL6(Intel64)のKVM環境【4.3A10以降】

  • RHEL7(Intel64)のKVM環境【4.3A40以降】

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

ゲストのシステムディスクのミラーリング

ホスト(Xen、KVM)

ローカルクラス
共用クラス

ホストでローカルクラスまたは共用クラスのボリュームを作成し、そこにゲストOSをインストールする。

ゲスト(VMware)

ルートクラス

以下の環境で利用可能。【4.3A30以降】

  • RHEL6(Intel64)のUEFIブート環境

  • RHEL7(Intel64)のUEFIブート環境【4.3A40以降】

仮想SCSIコントローラを用いて接続された、以下のシステムディスクのミラーリングが可能。

  • VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

  • VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

ゲストの仮想ディスクのミラーリング

ゲスト(Xen、KVM、VMware)

ローカルクラス
共用クラス

可用性向上を目的としたミラーリングが可能。

以下のデバイスのミラーリングが可能。

  • Xenゲストの仮想SCSIデバイス【4.3A30以前】

  • 仮想SCSIコントローラを用いて接続された、VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

  • 仮想SCSIコントローラを用いて接続された、VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK) (ローカルクラスのみ)【4.3A30以降】

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

クラスタシステムの共用ディスクの管理

共用クラス

ゲスト間で構築されたクラスタシステムの共用ディスクをGDSで管理する。

以下のデバイスの管理が可能。

  • Xenゲストの仮想SCSIデバイス【4.3A30以前】

  • Xenゲストの仮想ブロックデバイス【4.3A30以前】

  • KVMゲストのvirtioブロックデバイス【4.3A10以降】

  • KVMゲストのvirtio-SCSIデバイス【4.3A30以降】

  • 仮想SCSIコントローラを用いて接続された、VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

GDS : Global Disk Services


仮想環境(Xen環境、KVM環境【4.3A10以降】、VMware環境)で利用できるGDS Snapshotの機能は、以下のとおりです。

用途

GDS Snapshotの動作環境

クラス

説明

ホストのシステムディスクのスナップショット

ホストの代替ブート環境作成

ホスト(Xen、KVM)

ルートクラス

以下のUEFIブート環境で利用可能。

  • RHEL5(IPF)のXen環境【4.3A30以前】

  • RHEL6(Intel64)のKVM環境【4.3A10以降】

  • RHEL7(Intel64)のKVM環境【4.3A40以降】

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

ホストのデータボリュームのスナップショット

ホスト(Xen、KVM)

ローカルクラス
共用クラス

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

ゲストのシステムディスクのスナップショット

ホスト(Xen、KVM)

ローカルクラス
共用クラス

ホストでローカルクラスまたは共用クラスのボリュームを作成し、そこにゲストOSをインストールする。

スナップショットはホストで作成する。

整合性のとれたスナップショットを作成するには、スナップショット作成時にゲストOSを停止しておく必要がある。

ゲスト(VMware)

ルートクラス

以下の環境で利用可能。【4.3A30以降】

  • RHEL6(Intel64)のUEFIブート環境

  • RHEL7(Intel64)のUEFIブート環境【4.3A40以降】

仮想SCSIコントローラを用いて接続された、以下の形式のシステムディスクの場合に利用可能。

  • VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

  • VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

ゲストの代替ブート環境作成

ゲスト(VMware)

ルートクラス

以下の環境で利用可能。【4.3A30以降】

  • RHEL6(Intel64)のUEFIブート環境

  • RHEL7(Intel64)のUEFIブート環境【4.3A40以降】

仮想SCSIコントローラを用いて接続された、以下の形式のシステムディスクの場合に利用可能。

  • VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

  • VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

ゲストのローカルボリュームのスナップショット

ホスト(Xen、KVM)

ローカルクラス

ホストでローカルボリュームを作成し、ゲストOSにvirtioブロックデバイスとして登録する。

スナップショットはホストで作成する。

ゲスト(Xen、KVM、VMware)

ローカルクラス

  • 設定および使用方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

  • 以下の環境では、ETERNUSのアドバンスト・コピー機能を利用したスナップショット作成は不可。

    • Xenゲスト

    • KVMゲスト

    • VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

クラスタシステムの共用ボリュームのスナップショット

ゲスト(Xen、KVM、VMware)

共用クラス

  • 設定および使用方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

  • 以下の環境では、ETERNUSのアドバンスト・コピー機能を利用したスナップショット作成は不可。

    • Xenゲスト

    • KVMゲスト

GDS Snapshot : Global Disk Services Snapshot

注意

KVM のホストとゲストの両方で GDS を使用する場合

  • ゲストのみで使用するディスクに対して、ホストで以下のように設定してください。

  • ホストとゲストでは、クラスを異なる名前で作成することを推奨します。

参考

KVMゲストで作成したボリュームをETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能を使用してコピーする方法

KVMゲストでGDS Snapshotを使用する場合、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能は使用できません。
アドバンスト・コピー機能を使用してコピーするには、ACMを使用してください。詳細はACMのマニュアルを参照してください。

参照

仮想環境でGDSの環境設定および運用を行うには、仮想システムの設計、導入、運用についての知識が必要です。
事前に使用する仮想マシン機能のマニュアルを参照してください。