サーバ間ミラーリングは、データ量およびデータ更新量が少ない業務に向いています。
理由は以下のとおりです。
データ量が少ない業務に向いている理由
ディスクを交換した場合、ミラーリング状態にするため、交換していない方のディスクから交換したディスクにデータがコピーされます。コピー処理中は、業務は実行できますが、業務の可用性は低下した状態になります。データ量が多いとコピー処理に時間がかかり、可用性が低下している時間が長くなります。
コピー処理の所要時間については、「3.9.6 コピー処理の所要時間」を参照してください。
データ更新量が少ない業務に向いている理由
サーバ間ミラーリングでは、ネットワーク経由でディスクデータを書き込むため、ミラーリングしない場合と比較して、書込み性能が低くなります。
ネットワーク異常により I/O エラーが発生した場合、サーバ間ミラーリングの対象のディスク間でデータに差分が生じます。ネットワークを復旧すると、自動的に等価性回復コピーが実行され、差分がある領域のデータがコピーされます。データ更新量が少ない場合、短時間で等価性が回復できます。
業務のデータ量およびデータ更新量が多い場合は、共用ディスク装置を使用してください。