ミラーリングしているディスクで I/O エラーが発生したとき、自動接続するスペアディスクは、I/O エラーが発生したディスクと同じクラスに登録されているスペアディスクの中から選択されます。スペアディスクの選択方式には、筐体外優先方式と筐体内限定方式の 2 種類があります。デフォルトの選択方式は、筐体外優先方式です。
筐体外優先方式 (デフォルト)
ディスクアレイ装置のディスクで I/O エラーが発生した場合、そのディスクとは別のディスク筐体に属しているスペアディスクを優先して選択します。
ディスクアレイ装置以外のディスク (内蔵ディスクなど) で I/O エラーが発生した場合は、そのディスクとは異なるコントローラに接続されているスペアディスクを優先して選択します。
条件を満たす未接続のスペアディスクが存在しない場合は、I/O エラーが発生したディスクと同じディスク筐体に属しているスペアディスク、または、同じコントローラに接続されているスペアディスクを選択します。
<特長>
ディスクで I/O エラーが発生した場合、ディスク筐体の I/O ケーブルに異常がある可能性、ディスク筐体全体がダウンしている可能性、および、コントローラが故障している可能性があります。
スペアディスクの検索を、I/O エラーが発生したディスクとは別のディスク筐体および別のコントローラから開始することにより、速やかに正常なスペアディスクを見つけてミラーリング状態を回復することができます。
筐体内限定方式
ディスクアレイ装置のディスクで I/O エラーが発生した場合、そのディスクと同じディスク筐体に属しているスペアディスクを選択します。
ディスクアレイ装置以外のディスク (内蔵ディスクなど) で I/O エラーが発生した場合は、そのディスクと同じコントローラに接続されているスペアディスクを選択します。
条件を満たす未接続のスペアディスクが存在しない場合は、スペアディスクは自動接続されません。
<特長>
異なるディスク筐体に属しているディスクをミラーリングする構成、および、異なるコントローラに接続されているディスクをミラーリングする構成は、一方のディスク筐体やコントローラが故障しても業務の継続が可能な、可用性の高い構成です。
ディスクで I/O エラーが発生した場合、I/O エラーが発生したディスクと同じディスク筐体または同じコントローラのスペアディスクを選択することにより、可用性の高い構成を保つことができます。
注意
ディスクアレイ装置のディスクで I/O エラーが発生したときに、ホットスペアモードの指定どおりにホットスペア機能が動作するには、以下の 3 つの条件をすべて満たす構成にする必要があります。
ミラーリングの多重度が 2 である。
ミラーリングされている 2 つのディスクは、互いに異なるディスクアレイ筐体に属している。
ミラーリングされているディスクが属しているクラスに登録されているスペアディスクは、ミラーリングされているディスクと同じディスクアレイ筐体に属している。