パニックなどによって、システムが突然ダウンした場合、リブート (クラスタシステムの場合はクラスタアプリケーションのフェイルオーバ) 後に完全なミラーリング状態を回復するためには、ディスク装置間のデータコピーが必要です。
コピー処理中でも、アプリケーションは動作しますが、コピー処理による負荷が発生することと、コピー中は冗長性が失われてしまうことが問題となります。
GDS では、この問題を解決するために、高速等価性回復機構 (JRM) という仕組みを提供しています。高速等価性回復機構は、ミラーリングの等価性が損なわれた部分のみをコピーすることにより、通常 1GB 当たり数分かかるコピー処理を短時間で完了させます。
参考
JRM は何の略?
JRM は、Just Resynchronization Mechanism の略称です。
参考
3 種類の JRM
高速等価性回復機構 (JRM) には、ボリューム用、スライス用、プロキシ用の 3 種類があります。詳しくは、「A.4 高速等価性回復機構 (JRM)」を参照してください。
注意
ルートファイルシステムのボリュームの等価性回復【EFI】
OS を正常にシャットダウンした場合でも、OS がルートファイルシステム ( / ) のボリュームにアクセスしている状態のまま、シャットダウンされます。このため、サーバの起動時には、必ず / のボリュームの等価性回復コピーが実行されます。