ディスクの状態が以下に該当する場合は、それぞれに記載されている対処を行ってください。
(1) ディスクが DISABLE 状態である。
説明
システムブート時に行われるディスク識別情報のチェックにおいて、識別情報が不当であると判断された場合に DISABLE 状態となります。DISABLE 状態となる原因として、次の 3 つが考えられます。
I/O ケーブルの接続を変更して、システムをブートした。
ディスクを交換して、システムをブートした。
ディスクが故障した。
対処
a) (原因 a) に該当する場合、いったんシステムをシャットダウンして、I/O ケーブルを正しく接続し直した後でブートし直してください。
b) (原因 b) に該当する場合、いったんシステムをシャットダウンして、ディスクを元に戻した後でブートし直してください。その後に、ディスク交換が必要であれば手順に従って実行し直してください。
ディスク交換の手順については、「B.1.8 sdxswap - ディスクの交換」、または「7.3.1.2 操作手順」を参照してください。
c) (原因 c) に該当する場合、手順に従ってディスクを交換してください。
以下の対応が必要です。
ディスクがシングルディスクの場合
シングルディスク上の INVALID 状態のシングルボリュームを削除してからディスクを交換してください。
ディスクが最上位グループに接続されている場合
最上位グループ内の INVALID 状態のボリュームを削除してからディスクを交換してください。
ディスクが下位グループに接続されている場合
上位グループ内の INVALID 状態のボリュームを削除し、上位グループから下位グループを切断してから、ディスクを交換してください。
(2) ディスクが SWAP 状態である。
説明
sdxswap -O コマンドが実行されるか、あるいは運用管理ビューで「物理ディスク交換」の操作が行われると、ディスクは SWAP 状態となります。
対処
ディスクの交換を完了させて、sdxswap -I コマンドによるディスクの復旧、あるいは運用管理ビューによる「物理ディスク復旧」の操作を行ってください。
(3) ディスクが I/O エラー状態である。
説明
I/O エラーが発生すると、sdxinfo -e long コマンドで表示されるディスク情報の E フィールドの値が 1 になり、GDS 運用管理ビューに表示されるディスクアイコンは赤色になります。このとき、ディスクの状態は ENABLE (enabled) です。
注意
ルートクラスで I/O エラーが発生した場合、sdxinfo -e long コマンドで表示されるディスク情報の E フィールドには、I/O エラー状態を示す 1 が表示されません。システムログなどで I/O エラーの情報を確認してください。
対処
I/O エラー状態になっているディスクに関連するボリュームおよびスライスの状態を確認し、「D.1.3 ボリューム状態に関する異常」または「D.1.1 スライス状態に関する異常」に従って復旧を行ってください。復旧作業中に対象のディスクに対して以下のいずれかの操作を行ったとき、I/O エラー状態が解除されます。
GDS 運用管理ビューの [物理ディスク交換] メニューを実行した場合
sdxswap -O コマンドを実行した場合
関連するボリュームの等価性コピー処理が正常終了した場合
復旧作業中に上記の操作を行わず、I/O エラー状態が解除されない場合は、ハードウェアなどの復旧が終わった後、sdxfix -D コマンドを使用して I/O エラー状態を解除してください。
# sdxfix -D -c クラス名 -d ディスク名 -e online |