サーバ間ミラーリングの構成をすべて削除する場合、すべてのノードで iSCSI イニシエータの設定を削除してから、以下の手順で iSCSI ターゲットの設定を削除します。
参照
iSCSI イニシエータの設定削除手順については、「9.6.2 iSCSI イニシエータの設定削除」を参照してください。
手順は OS のバージョンによって異なります。
【RHEL6】
両ノードの iSCSI ターゲットの設定を削除します。
両ノードの /etc/tgt/targets.conf ファイルの "#GDS netmirror definition start"の行から "#GDS netmirror definition end" の行までを削除します。
# vim /etc/tgt/targets.conf
[削除箇所の例]
#GDS netmirror definition start <target target-0101> initiator-address 192.168.56.20 initiator-address 192.168.56.10 write-cache off <backing-store /dev/disk/by-id/scsi-3500000e111c56610> lun 1 scsi_id SDX01 </backing-store> </target> #GDS netmirror definition end
以降の手順は、GDS 以外のプログラムが SCSI ターゲットを使用しているノードでは実行しないでください。
SCSI ターゲットデーモン (tgtd) を停止します。
# service tgtd stop
SCSI ターゲットデーモン (tgtd) がシステム起動時に自動起動しないように設定します。
# chkconfig tgtd off
【RHEL7】
両ノードの iSCSI ターゲットを削除します。
両ノードで以下のコマンドを実行します。
# targetcli /iscsi delete ターゲット名
[実行例]
# targetcli /iscsi delete iqn.2003-01.org.linux-iscsi.node1.x8664:sn.2613f8620d98
両ノードのストレージの設定を削除します。
両ノードで以下のコマンドを実行します。
ストレージが複数ある場合は、各ストレージに対して本コマンドを実行します。
# targetcli /backstores/block delete ストレージ名
[実行例]
# targetcli /backstores/block delete storage1
両ノードで設定が削除されたことを確認します。
両ノードで以下のコマンドを実行します。
# targetcli ls
[出力例]
o- / ................................................................................. [...] o- backstores ...................................................................... [...] | o- block .......................................................... [Storage Objects: 0] | o- fileio ......................................................... [Storage Objects: 0] | o- pscsi .......................................................... [Storage Objects: 0] | o- ramdisk ........................................................ [Storage Objects: 0] o- iscsi .................................................................... [Targets: 0] o- loopback ................................................................. [Targets: 0]
両ノードでターゲット情報を保存します。
両ノードで以下のコマンドを実行します。
# targetctl save
iSCSI ターゲットサービスの起動/停止順序に関する設定用のディレクトリを削除します。
両ノードで以下のコマンドを実行します。
# rm -rf /etc/systemd/system/fjsvsdx.service.d/
iSCSI ターゲットサービスの起動/停止順序を反映します。
両ノードで以下のコマンドを実行します。
# systemctl daemon-reload
iSCSI ターゲットサービスの起動/停止順序の設定を確認します。
両ノードで以下のコマンドを実行します。
# systemctl show fjsvsdx.service | grep "After="
After=iscsi-shutdown.service iscsi.service ・・・
ポイント
target.serviceが出力されないことを確認します。
以降の手順は、GDS 以外のプログラムが iSCSIターゲット (LIO) を使用しているノードでは実行しないでください。
iSCSI ターゲットサービスがシステム起動時に自動起動しないように設定します。
両ノードで以下のコマンドを実行します。
# systemctl disable target.service