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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.5
FUJITSU Software

8.7.2 ストレージ装置のコピー機能とsdxconfig コマンドを利用する方法

sdxconfig コマンドを利用して、オブジェクト構成情報をバックアップ/リストアすることにより、ストレージ移行時の設定ミスを防止し、効率的にストレージを移行できます。

ボリュームのデータは、ストレージ装置のLUN単位のコピー機能(ACM CCMなど)を使用して、以下のいずれかの方法で移行します。

図8.16 移行元の1筐体から移行先の1筐体にコピーする場合


図8.17 移行元の各筐体から移行先の各筐体にコピーする場合


参考

シングルボリューム、または、階層化されていないミラーグループ内のミラーボリュームの場合、ストレージ装置のスライス単位のコピー機能(RECなど)を使用して移行することもできます。この場合、移行先ストレージに移行元と同じサイズのボリュームを作成し、移行元と移行先のボリュームを構成するスライス間でデータをコピーします。


移行手順は、以下のとおりです。

1) 移行元のストレージから移行先のストレージにデータをコピーします。

1-1) ストレージのコピー機能を使用して、移行元のストレージから移行先のストレージにデータをLUN単位でコピーします。

1-2) ストレージのコピー処理が等価性維持状態になったら、ストレージを使用する業務を停止します。
その後、ボリュームを停止してから、ストレージのコピー処理を停止します。


2) 移行元のストレージから、GDSの構成のバックアップと削除を行います。

2-1) オブジェクト構成情報をバックアップします。(sdxconfig Backup コマンド)

2-2) ボリュームを停止します。(sdxvolume -F コマンド)

2-3) クラスタシステムの共用ディスクの場合、移行元のクラスをローカルクラスに変換します。(sdxattr -C コマンド)

2-4) オブジェクト構成情報を削除します。(sdxconfig Remove コマンド)

2-5) クラスタシステムの共用ディスクの場合、移行元のディスクをPRIMECLUSTERのリソースデータベースから削除します。(cldelrsc コマンド)


3) 移行元のストレージをサーバから取り外し、移行先のストレージをサーバに接続します。


4) 移行先のストレージに、GDSの構成を復元します。

4-1) クラスタシステムの共用ディスクの場合、移行先のディスクをPRIMECLUSTERのリソースデータベースに登録します。(clautoconfig コマンド)

4-2) 手順2-1)でバックアップした構成ファイルを、以下のように移行先のストレージ用に変換します。(sdxconfig Convert コマンド)

4-3) オブジェクト構成情報をリストアします。(sdxconfig Restore コマンド)
移行元の各筐体から移行先の各筐体にデータをコピーした場合、sdxconfig Restore コマンド実行時に-e skipsync オプションを指定します。

4-4) クラスタシステムの共用ディスクの場合、手順4-3)でリストアしたクラスを共用クラスに変換します。(sdxattr -C コマンド)


5) ストレージを使用する業務を再開します。


6) 手順1)で移行元の1筐体から移行先の1筐体にデータをコピーし、移行先のストレージをミラーリングする場合は、移行先のミラーグループにディスクを追加します。(sdxdisk -M コマンド、sdxdisk -C コマンド)


参照