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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.5
FUJITSU Software

6.9 ボリュームのブロック型特殊ファイルのアクセス権

ボリュームのブロック型特殊ファイル /dev/sfdsk/クラス名/dsk/ボリューム名 は、ボリューム作成時に作成され、ノードを再起動するたびに再作成されます。

ボリュームのブロック型特殊ファイルのアクセス権は、以下のように設定されます。

アクセス権を変更する場合は、以下のように設定してください。

アクセス権を変更する起動スクリプトの記述内容

以下に、例を示します。

#!/bin/bash

# chkconfig: 2345 54 61                                           ・・・(1)
# description: chgperm - change GDS volume permission             ・・・(2)

. /etc/init.d/functions

start() {
    /bin/chown gdsusr:gdsgrp /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1        ・・・(3)
    /bin/chmod 0644 /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1                 ・・・(3)
    return
}

stop() {
    return
}

case "$1" in
    start)
        start
    ;;
    stop)
        stop
    ;;
    restart)
        stop
        start
    ;;
    *)
        echo "Usage: /etc/init.d/chgperm {start|stop|restart}"    ・・・(4)
    ;;
esac
exit 0

GDS をインストールすると、この起動スクリプトのサンプルが /etc/opt/FJSVsdx/etc/chgperm.sample にインストールされます。このサンプルは、コピーを作成し、環境に合わせて編集してから使用してください。

記述内容の説明:

(1)

RHEL6の場合に必要な行です。
"# chkconfig:" の右側には、この起動スクリプトが起動されるランレベル、起動優先度、停止優先度を記述します。
GDS の起動スクリプトよりも後に実行する必要があるため、起動優先度は 54 以上にしてください。
RHEL7以降の場合、この行は記述しないでください。

(2)

"description:" の右側には、この起動スクリプトの説明文を記述します。

(3)

ノード起動時に実行するコマンドを記述します。
この例では、クラス Class1 のボリューム Volume1 のブロック型特殊ファイルの、所有者を gdsusr、グループを gdsgrp、モードを 0644 に変更する場合のコマンドを記述しています。

(4)

この起動スクリプトの使用方法を表示する処理を記述します。
ここでは、起動スクリプト名が chgperm である場合の例を記述しています。

参照

  • (1) (2) の記述内容の詳細は、chkconfig(8) を参照してください。

  • ファイルのアクセス権を変更するコマンドの詳細は、chown(1) および chmod(1) を参照してください。

ユニットファイルの記述内容(RHEL7以降)

以下に、例を示します。

[Unit]
Description=change GDS volume permission            ・・・(1)
After=fjsvsdxmon.service                            ・・・(2)

[Service]
ExecStart=/bin/bash -c '/home/bin/chgperm start'    ・・・(3)
Type=oneshot

[Install]
WantedBy=multi-user.target

記述内容の説明:

(1)

Description= の右側には、このユニットファイルの説明文を記述します。

(2)

GDSのサービス"fjsvsdxmon.service"よりも後に起動するように記述します。

(3)

アクセス権を変更する起動スクリプト(この例では/home/bin/chgperm)を記述します。


アクセス権を変更する起動スクリプトの設定方法

(a) RHEL6の場合

以下の手順で設定します。

  1. 起動スクリプトを、/etc/rc.d/init.d/スクリプト名 というパスに配置します。

  2. 以下のコマンドを実行して、起動スクリプトを登録します。

    # chkconfig --add スクリプト名

    参考

    2. のコマンドを実行すると、以下のシンボリックリンクファイルが作成されます。

    /etc/rc.d/rcランレベル.d/S起動優先度 スクリプト名
    /etc/rc.d/rcランレベル.d/K停止優先度 スクリプト名

    参照

    起動スクリプトの設定方法の詳細は、chkconfig(8) を参照してください。

(b) RHEL7以降の場合

以下の手順で設定します。

  1. ユニットファイルを、/usr/lib/systemd/system/ユニットファイル名 というパスに配置します。

  2. 以下のコマンドを実行して、サービスを有効にします。

    # /usr/bin/systemctl enable ユニットファイル名

    参考

    2. のコマンドを実行すると、以下のシンボリックリンクファイルが作成されます。

    /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/ユニットファイル名