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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.5
FUJITSU Software

3.21.1 KVM 環境 および VMware 環境

仮想環境(KVM、VMware)で利用できるGDSの機能は、以下のとおりです。

用途

GDS の動作環境

クラス

説明

ホストのシステムディスクのミラーリング

ホスト(KVM)

ルートクラス

UEFIブート環境で利用可能。

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

ゲストのシステムディスクのミラーリング

ホスト(KVM)

ローカルクラス
共用クラス

ホストでローカルクラスまたは共用クラスのボリュームを作成し、そこにゲストOSをインストールする。

ゲスト(VMware)

ルートクラス

UEFIブート環境で利用可能。

仮想SCSIコントローラを用いて接続された、以下のシステムディスクのミラーリングが可能。

  • VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

  • VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

ゲストの仮想ディスクのミラーリング

ゲスト(KVM、VMware)

ローカルクラス
共用クラス

可用性向上を目的としたミラーリングが可能。

以下のデバイスのミラーリングが可能。

  • 仮想SCSIコントローラを用いて接続された、VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

  • 仮想SCSIコントローラを用いて接続された、VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

クラスタシステムの共用ディスクの管理
クラスタシステムのサーバ間ミラーリング

共用クラス

ゲスト間で構築されたクラスタシステムの共用ディスクの管理、およびサーバ間ミラーリングが可能。

以下のデバイスが使用可能。

  • KVMゲストのvirtioブロックデバイス

  • KVMゲストのvirtio-SCSIデバイス

  • 仮想SCSIコントローラを用いて接続された、VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

  • 仮想SCSIコントローラを用いて接続された、VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

GDS : Global Disk Services


仮想環境(KVM、VMware)で利用できるGDS Snapshotの機能は、以下のとおりです。

用途

GDS Snapshotの動作環境

クラス

説明

ホストのシステムディスクのスナップショット

ホストの代替ブート環境作成

ホスト(KVM)

ルートクラス

UEFIブート環境で利用可能。

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

ホストのデータボリュームのスナップショット

ホスト(KVM)

ローカルクラス
共用クラス

設定方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

ゲストのシステムディスクのスナップショット

ホスト(KVM)

ローカルクラス
共用クラス

ホストでローカルクラスまたは共用クラスのボリュームを作成し、そこにゲストOSをインストールする。

スナップショットはホストで作成する。

整合性のとれたスナップショットを作成するには、スナップショット作成時にゲストOSを停止しておく必要がある。

ゲスト(VMware)

ルートクラス

UEFIブート環境で利用可能。

仮想SCSIコントローラを用いて接続された、以下の形式のシステムディスクの場合に利用可能。

  • VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

  • VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

ゲストの代替ブート環境作成

ゲスト(VMware)

ルートクラス

UEFIブート環境で利用可能。

仮想SCSIコントローラを用いて接続された、以下の形式のシステムディスクの場合に利用可能。

  • VMwareゲストの物理ディスク(RDM)

  • VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

ゲストのローカルボリュームのスナップショット

ホスト(KVM)

ローカルクラス

ホストでローカルボリュームを作成し、ゲストOSにvirtioブロックデバイスとして登録する。

スナップショットはホストで作成する。

ゲスト(KVM、VMware)

ローカルクラス

  • 設定および使用方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

  • 以下の環境では、ETERNUSのアドバンスト・コピー機能を利用したスナップショット作成は不可。

    • KVMゲスト

    • VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

クラスタシステムの共用ボリュームのスナップショット

ゲスト(KVM、VMware)

共用クラス

  • 設定および使用方法は、仮想マシン機能を使用しない従来の方法と同じ。

  • 以下の環境では、ETERNUSのアドバンスト・コピー機能を利用したスナップショット作成は不可。

    • KVMゲスト

    • VMwareゲストの仮想ディスク(VMDK)

GDS Snapshot : Global Disk Services Snapshot

注意

VMware vSAN

  • VMware vSAN の仮想ディスク (VMDK) をクラスに登録することができます。
    ただし、サーバ間ミラーリング構成では使用できません。

  • vSAN の仮想ディスクの冗長化は、GDS のミラーリング機能、または、vSAN の冗長化機能のいずれか一方で行ってください。どちらの機能を使用するかは、システムの要件に従って決めてください。
    たとえば、仮想マシンの管理者にディスクの冗長化を意識させないシステムを構築する場合は、サーバ管理者が vSAN の機能でディスクを冗長化することで実現できます。
    一方、vSAN の機能でディスクが冗長化されていないクラウド環境において、仮想マシンで使用するディスクを冗長化したい場合は、仮想マシン上で GDS のミラーリング機能が利用できます。

注意

KVM のホストとゲストの両方で GDS を使用する場合

  • ゲストのみで使用するディスクに対して、ホストで以下のように設定してください。

  • ホストとゲストでは、クラスを異なる名前で作成することを推奨します。

参考

KVMゲストで作成したボリュームをETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能を使用してコピーする方法

KVMゲストでGDS Snapshotを使用する場合、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能は使用できません。
アドバンスト・コピー機能を使用してコピーするには、ACMを使用してください。詳細はACMのマニュアルを参照してください。