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PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.5
FUJITSU Software

A.2.9 システムディスクのミラーリング

動作中のルートファイルシステムを含むシステムディスクをルートクラスへ登録して、ミラーリングすることができます。システムディスクを登録する際には、ディスクタイプにキープ (keep) を指定する必要があります。

システムディスクをローカルクラスや共用クラスへ登録することはできません。

システムディスクをミラーリングした場合、GDS は OpenBoot の nvramrc パラメタを追加設定します。また、use-nvramrc? パラメタを true に設定して、NVRAMRC に登録されたコマンドがブート時に自動的に実行されるようにします。

しかし、すでに NVRAMRC にコマンドが登録されていて、use-nvramrc? が false に設定されていた場合には、次の警告メッセージを出力して、use-nvramrc? を true に変更しません。

    WARNING: cannot set use-nvramrc? parameter to true, NVRAMRC not empty

use-nvramrc? パラメタが false に設定されている場合は、あらかじめ NVRAMRC に登録されたコマンドを削除しておくことを推奨します。

警告メッセージが出力された場合には、次の手順で use-nvramrc? を true に設定してください。

  1. NVRAMRC の内容を確認し、正しい内容が設定されている場合には、eeprom(1M)で use-nvramrc? パラメタを true に変更してください。

  2. NVRAMRC の内容が不正であった場合には、NVRAMRC に登録されたコマンドを削除してシステムをリブートしてください。リブート後、use-nvramrc? は自動的に true に変更されます。

参考

  • use-nvramrc? パラメタの確認方法:

    # eeprom use-nvramrc?
    use-nvramrc?=false
  • use-nvramrc? パラメタの変更および確認方法:

    # eeprom use-nvramrc?=true
    # eeprom use-nvramrc?
    use-nvramrc?=true
  • NVRAMRC に登録されたコマンドの確認方法:

    # eeprom nvramrc

    (登録されたコマンドが表示される)

  • NVRAMRC に登録されたコマンドの削除および確認方法:

    # eeprom nvramrc=
    # eeprom nvramrc
    nvramrc: data not available.

注意

  • ルートクラスでは、論理パーティション分割、ディスクコンカチネーション、ディスクストライピングの機能は使用できません。

  • システムディスクをミラーリングした場合、GDSは、use-nvramrc?、nvramrcパラメタ以外にも、以下のパラメタを設定します。ミラーリングの設定後、これらのパラメタを変更しないでください。

    • boot-device

    • multipath-boot?