動作中のルートファイルシステムを含むシステムディスクをルートクラスへ登録して、ミラーリングすることができます。システムディスクを登録する際には、ディスクタイプにキープ (keep) を指定する必要があります。
システムディスクをローカルクラスや共用クラスへ登録することはできません。
システムディスクをミラーリングした場合、GDS は OpenBoot の nvramrc パラメタを追加設定します。また、use-nvramrc? パラメタを true に設定して、NVRAMRC に登録されたコマンドがブート時に自動的に実行されるようにします。
しかし、すでに NVRAMRC にコマンドが登録されていて、use-nvramrc? が false に設定されていた場合には、次の警告メッセージを出力して、use-nvramrc? を true に変更しません。
WARNING: cannot set use-nvramrc? parameter to true, NVRAMRC not empty
use-nvramrc? パラメタが false に設定されている場合は、あらかじめ NVRAMRC に登録されたコマンドを削除しておくことを推奨します。
警告メッセージが出力された場合には、次の手順で use-nvramrc? を true に設定してください。
NVRAMRC の内容を確認し、正しい内容が設定されている場合には、eeprom(1M)で use-nvramrc? パラメタを true に変更してください。
NVRAMRC の内容が不正であった場合には、NVRAMRC に登録されたコマンドを削除してシステムをリブートしてください。リブート後、use-nvramrc? は自動的に true に変更されます。
参考
use-nvramrc? パラメタの確認方法:
# eeprom use-nvramrc? |
use-nvramrc? パラメタの変更および確認方法:
# eeprom use-nvramrc?=true # eeprom use-nvramrc? |
NVRAMRC に登録されたコマンドの確認方法:
# eeprom nvramrc |
(登録されたコマンドが表示される)
NVRAMRC に登録されたコマンドの削除および確認方法:
# eeprom nvramrc= |
注意
ルートクラスでは、論理パーティション分割、ディスクコンカチネーション、ディスクストライピングの機能は使用できません。
システムディスクをミラーリングした場合、GDSは、use-nvramrc?、nvramrcパラメタ以外にも、以下のパラメタを設定します。ミラーリングの設定後、これらのパラメタを変更しないでください。
boot-device
multipath-boot?