ディスクラベルとは、ジオメトリ情報やスライス情報が格納されている、各ディスクの先頭にある領域のことです。
Solaris では、以下の 2 種類のディスクラベルが使用できます。
VTOC ラベル (SMI ラベルとも呼ばれる)
EFI ラベル
ディスクラベルの作成や変更は、format(1M)コマンドで実行できます。
GDS では、VTOC ラベル付きディスクと EFI ラベル付きディスクの両方を管理できますが、ディスクラベルの形式によって、登録できるクラスのタイプとディスクのサイズが異なります。
ディスクラベルの形式 | |||
---|---|---|---|
VTOC | EFI | ||
クラスのタイプ | ルート | ○ | - |
ローカル | ○ | ○ | |
共用 | ○ | ○ | |
ディスクのサイズ | 1TB未満 | ○ | ○ |
1TB以上 | - | ○ |
VTOC ラベル付きディスクを登録するクラスと、EFI ラベル付きディスクを登録するクラスは、分ける必要があります。同一クラスにディスクラベル形式が異なるディスクを混在させることはできません。
クラスのディスクラベル形式は、sdxinfo -C -e labelコマンドで表示されるクラス情報の LABEL フィールドで確認できます。
EFI ラベルのクラスでは、以下の機能は使用できません。
GDS Snapshot
注意
ディスクラベル形式の変更
ディスクラベル形式を変更する場合、以下の手順で変更してください。
format(1M) コマンドを使用してディスクラベルを変更します。
クラスタシステムの共用ディスクのディスクラベルを EFI 形式に変更する場合、以下のいずれかの方法で実施してください。
ディスクを共用するすべてのノードで、format(1M) コマンドによりディスクラベルを変更する。
1 ノードで format(1M) コマンドによりディスクラベルを変更した後、ディスクを共用する他のすべてのノードを再起動する。
上記と異なる方法でディスクラベルを EFI 形式に変更した場合、ディスクの登録に時間がかかったり、"read error, errno=48" というエラーメッセージが出力されて登録が失敗したりすることがあります。登録が失敗した場合は、本手順 1 ~ 3 を実行してから、再度ディスク登録をしてください。
ディスクラベル形式を変更したディスクが接続されているすべてのサーバで、以下のいずれかの操作を行ってください。
GDS 運用管理ビューの[操作]メニューの[物理ディスク情報更新]
サーバの再起動
クラスタシステムの共用ディスクのディスクラベル形式を変更した場合、自動リソース登録を再実行してください。