I/O 応答時間保証機能ではボリュームごとにメモリを使用します。詳細はインストールガイドに記載されている必須メモリ容量を確認してください。
内蔵ディスクをミラーリングする場合、パスが異なるディスクをミラーリングしてください。
同一パスの内蔵ディスクをミラーリングした場合、一方のディスクの異常が他方のディスクにも影響して I/O が遅延することがあります。
SPARC M10 のように内蔵 SAS コントローラが 1 個のみのサーバでシステムディスクをミラーリングする場合、外付けディスクをシステムディスクにしてください。
ストレージ装置を使用する場合、以下の条件を満たすようにサーバとストレージ装置を接続してください
FC カードまたは FCoE カードを使用して接続する。
ETERNUS マルチパスドライバまたは MPxIO を使用してパスを二重化する。
ストレージの異なるコントローラモジュールを使用してパスを二重化する。
ストレージの各 LUN へのアクセスパスが 2 パスとなるように構成する。
FC スイッチを使用する場合、FC スイッチを 2 台使用する。
ストレージ装置のディスクをミラーリングする場合、サーバに2台のストレージ装置を接続し、異なる筐体のディスクをミラーリング(筐体間ミラーリング)してください。
マルチパスソフトを使用する場合、ETERNUS マルチパスドライバまたは MPxIO のどちらか一方を使用してください。両方使用する構成はサポート対象外です。
ETERNUS のディスクを使用する場合、I/O 応答時間を 33 秒以上の値に設定することを推奨します。
33 秒より小さい値を設定した場合、マルチパスの一方のパスの異常時に、パスが切り替わる前に I/O 応答時間保証機能により I/O が打ち切られることがあります。
以下のすべての条件を満たす環境で I/O 応答時間保証機能を使用する場合、I/O 応答時間を 36 秒以上に設定することを推奨します。
Emulex 社製 FC カードを使用する。
ETERNUS マルチパスドライバを使用する。または、Solaris 10 環境で MPxIO を使用する。
上記の環境で I/O 応答時間を 36 秒未満に設定した場合、FC パスの一方のみの異常発生時に、I/O 応答時間保証機能によって I/O が打ち切られることがあります。
ミラーボリュームが存在するシステムでは、シングルボリュームが存在するクラスに対し I/O 応答時間保証機能のシステムパニックモードを無効に設定することを推奨します。
シングルボリュームが存在するクラスに対し、I/O 応答時間保証機能のシステムパニックモードを有効に設定した場合、一方のストレージ装置で I/O エラーや I/O 遅延が発生しただけでシステムがパニックするため、ミラーリングによる冗長化の効果がありません。
ZFS ミラー方式の構成で、ZFS ストレージプールを構成するすべてのボリュームで I/O エラーが発生したとき、および、クラスが閉塞したときにシステムをパニックさせたい場合、以下のように設定してください。
ZFS ストレージプールの failmode プロパティーを panic に設定する。
I/O 応答時間保証機能のシステムパニックモードを off に設定する。
ZFS ミラー方式の構成でシステムパニックモードを on に設定した場合、ZFS ストレージプールを構成するボリュームのうちの 1つで I/O エラーが発生しただけでシステムがパニックするため、ZFS によるミラーリングの効果が無くなります。
本機能を使用するシステムで想定される最大の負荷でシステム運用試験を行い、システムの負荷によって I/O タイムアウトが発生しないか確認してください。
運用中に I/O 負荷に影響する以下の機能を使用する場合には、以下の機能も使用して最大負荷でのシステム運用試験を行ってください。
GDS の等価性コピー
ETERNUS のアドバンスト・コピー機能