ZFS ブート環境のシステムディスクのバックアップは、以下の手順で行います。
注意
バックアップしたシステムディスクのデータを、他のサーバにリストアすることはできません。
1) システムを停止します。
# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i0 |
2) CD-ROM 装置 (またはネットワーク) からシステムをブートします。
手順については、Solaris のマニュアルを参照してください。
3) format(1M) コマンドを実行し、対象システムディスクのパーティション情報とシリンダサイズを確認し、記録します。
4) システムを再起動します。
# reboot |
注意
復元用緊急起動ディスクから起動している場合は、shutdown(1M)コマンドを使用して再起動してください。
5) 共用クラスまたはローカルクラスを使用している場合、GDSの構成パラメタを設定します。
構成ファイル /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf の最後に SDX_DB_FAIL_NUM=0 の設定を追加します。
# vi /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf
...
SDX_DB_FAIL_NUM=0 ←追加 |
この設定を行うのは、システムディスクのバックアップ時とリストア時で共用/ローカルクラスの構成データベースの配置が異なっていても、リストア後に共用/ローカルクラスのクラス閉塞が発生しないようにするためです。
6) ZFSファイルシステムをバックアップします。
ルートプール全体をバックアップします。
バックアップ手順の概要は以下のとおりです。詳細は、SolarisおよびZFSのマニュアルを参照してください。
6-1) 以下のコマンドを使用して、ZFSファイルシステムのリストア時に必要となるシステム情報を確認し、記録します。
beadm listコマンド(Solaris 11以降)
zpool listコマンド
zfs listコマンド
zpool get allコマンド
zfs get allコマンド
6-2) zfs snapshotコマンドを使用して、ZFSファイルシステムのスナップショットを作成します。
6-3) zfs sendコマンドを使用して、手順5-2)で作成したZFSスナップショットをテープ媒体に退避します。
7) 共用クラスまたはローカルクラスを使用している場合、GDSの構成パラメタの設定 を元に戻します。
構成ファイル /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf の SDX_DB_FAIL_NUM=0 の行をコメントアウトします。
# vi /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf ... # SDX_DB_FAIL_NUM=0 |