UFS ブート環境のシステムディスクのミラーを解除するための手順を説明します。
注意
ZFS ブート環境のシステムディスクのミラーリング解除は、運用管理ビューではできません。コマンドによる解除方法は、「第7章 コマンドによるシステムディスクミラーリングの設定と解除」を参照してください。
注意
システムディスク解除ができない条件
システムディスクが下記の条件に該当する場合、システムディスク解除は実行できません。復旧操作を行ってから、システムディスク解除を実行してください。
「スライス切離し」により一時切離し中のスライスがある。
「物理ディスク交換」により切離し中のディスクがある。
disabled 状態のディスクがある。
各グループのすべてのディスクに正常 (active) でないスライスがある。
プロキシボリュームがある。
プロキシボリュームが関連付けられているボリュームがある。
注意
システムディスクのミラー解除を安全に行うために…
システムディスクのミラー解除を安全に行うため、システムディスク解除処理は、動作中のアプリケーションプログラムを停止させてから行ってください。
また、システムディスク解除完了後は、速やかにシステムをマルチユーザモードで再起動してください。
注意
【IOmonitor】
I/O 応答時間保証機能を使用し、ルートクラスに対してシステムパニックモードを有効に設定している場合、ルートクラスのシステムパニックモードを無効にしてからシステムディスクミラーリングを解除してください。システムパニックモードの変更方法については、「8.3.2 システムパニックモードの変更」を参照してください。
システムディスク構成の確認
メイン画面の [設定]:[システムディスク解除] を選択し、システムディスクのミラー状態を表示します。
ミラー解除を行うと、ミラーディスクフィールドに表示されたディスクが切り離され、物理ディスクフィールドに表示されたディスクがシステムディスクとして使用されるようになります。
注意
ミラーディスクフィールドに表示されたディスクは、ミラー解除後、システムディスクとして使用できません。
ルートクラスに、システムディスクとそのミラー先のディスク、およびスペアディスクのみが登録されている場合は、ルートクラス全体が削除されます。この場合、スペアディスクフィールドに表示されたスペアディスクも削除されます。
ルートクラスに、システムディスク以外のシングルディスクやミラーグループが存在する場合、それらの設定は解除されず、システムディスク設定のみが解除されます。この場合、スペアディスクフィールドには何も表示されず、スペアディスクは削除されません。
システムディスクのミラーを解除する場合は <解除> をクリックします。解除を行わない場合は <中止> をクリックします。
システムディスク解除確認
システムディスク解除画面で <解除> をクリックすると、以下の確認画面が表示されます。
処理を続ける場合は、<はい> をクリックします。<いいえ> をクリックするとシステムディスク解除処理を取り消します。
システムディスク解除完了通知画面
システムディスク解除確認画面で <はい> をクリックすると、以下のシステムディスク解除完了通知画面が表示されます。
システムディスク解除が完了したことを確認し、<確認> ボタンをクリックします。
システムディスクの解除は、システムをマルチユーザモードで再起動することにより有効となります。
<確認> ボタンをクリックし、速やかにシステムをマルチユーザモードで再起動してください。
注意
システム再起動後すぐに、システム停止または、再起動する場合、sdxinfo(1) コマンドの出力からシステムディスク解除がされているかを事前に確認してください。