概要
ボリューム拡張とは、ボリュームのデータを保持したまま、ボリュームの容量を増やす機能です。ボリューム拡張は、ボリュームを使用しているアプリケーションを動作させたまま実行できます。この機能を、オンラインボリューム拡張と呼びます。
ボリュームの容量は、ボリュームの最終ブロック以降にディスク領域を追加することにより拡張されます。したがって、ボリューム拡張を行うためには、ボリュームの最終ブロック以降に十分な容量の連続した空き容量が必要です。
コンカチネーションとオンラインボリューム拡張
ボリュームの最終ブロック以降に十分な容量の連続した空き領域がない場合でも、未使用のディスクをコンカチネートすることにより、オンラインボリューム拡張が可能になります。
注意
コンカチネーションとオンラインボリューム拡張」の利用条件
本機能を使用して拡張できるのは、以下の条件を満たすボリュームのみです。
コンカチネーションとミラーリングを併用している。
つまり、コンカチネートされたディスクがミラーリングされている。
コンカチネートされているディスクの個数は 1 個でもよい。
ミラーリングの多重度は 1 でも良い。
詳細については、「A.2.30 オンラインボリューム拡張」の「コンカチネーションとオンラインボリューム拡張」を参照してください。
オンラインディスク移行とオンラインボリューム拡張
ボリュームの最終ブロック以降に十分な容量の連続した空き領域がない場合でも、GDS Snapshot のオンラインディスク移行の機能を使用して、ボリュームを十分な空き領域があるディスクに移行することにより、オンラインボリューム拡張が可能になります。
参照
オンラインディスク移行については、「1.5.5 オンラインディスク移行」を参照してください。
システムボリュームのオンラインボリューム拡張
システムボリュームのオンラインボリューム拡張も可能です。拡張するボリュームの最終ブロック以降に十分な容量の連続した空き領域がない場合は、GDS Snapshot を使用して代替ブート環境を作成することにより、オンラインボリューム拡張が可能になります。
参照
代替ブート環境を作成し、最終ブロック以降に十分な空き領域がないシステムボリュームを拡張する手順については、「D.20 コマンドによるシステムボリュームの拡張」を参照してください。
操作方法
sdxvolume -S コマンドを使用します。詳しくは、「D.4 sdxvolume - ボリュームの操作」を参照してください。
注意
オンラインボリューム拡張に関する留意事項
「A.2.30 オンラインボリューム拡張」を参照してください。