本項では、管理サーバ用ドメイン(API用ドメインおよびGUI用ドメイン)およびAPP用ドメインが使用するポート番号の変更方法について説明します。
本項で説明するポート番号の変更は、Java EE実行環境の管理コマンド(asadminコマンド)を使用して行います。コマンドの実行には、変更対象のドメインのJava EE実行環境について、以下の情報が必要です。
管理用ポート番号
コマンドオプションとして指定します。
管理者のユーザー名
コマンドオプションとして指定します。
管理者のパスワード
コマンド実行に表示されるプロンプトに応じて入力します。
"2.2 管理サーバと連携アダプター基盤(APP)のセットアップ"で指定した値を使用してください。
注意
コマンドを実行するには、管理サーバが動作している必要があります。
参考
ポート番号の変更方法のうち、asadminコマンドのsetサブコマンドで変更するパラメーターは、確認コマンドを実行することで導入環境の設定値を確認できます。
確認コマンドは以下のとおりです。
"%FSCSM_HOME%\SWCTMG\glassfish3\bin\asadmin" -p <管理用ポート番号> -u <管理者のユーザー名> get <パラメーター>
asadminコマンドのパラメーターについては、各コマンド例を参照してください。
Java EE実行環境管理用ポートの変更 (GUI用ドメイン、API用ドメイン)
以下のコマンドを実行します。
"%FSCSM_HOME%\SWCTMG\glassfish3\bin\asadmin" -p <管理用ポート番号> -u <管理者のユーザー名> set server-config.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port=<ポート番号>
管理サーバのOSを再起動します。
HTTPリスナーのポート番号の変更(GUI用ドメイン、APP用ドメイン)
以下のコマンドで変更してください。
"%FSCSM_HOME%\SWCTMG\glassfish3\bin\asadmin" -p <管理用ポート番号> -u <管理者のユーザー名> set server-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.port=<ポート番号>
ポイント
HTTPリスナーのポート番号の変更は、変更後に直ちに有効になります。
ポート番号の変更後は、変更したポート番号を用いてクラウド管理用ポータルへアクセスしてください。
注意
GUI用ドメインのHTTPリスナーのポート番号を変更した場合、連携アダプター基盤(APP)のBSS_WEBSERVICE_HOST_PORTのポート番号も修正してください。修正方法については、"C.3 連携アダプター基盤(APP)の設定変更"を参照してください。
APP用ドメインのHTTPリスナーのポート番号を変更した場合、連携アダプター基盤(APP)のAPP_BASE_URLのポート番号も修正してください。修正方法については、"C.3 連携アダプター基盤(APP)の設定変更"を参照してください。
HTTPリスナーのポート番号の変更(API用ドメイン)
以下のコマンドを実行します。
"%FSCSM_HOME%\SWCTMG\glassfish3\bin\asadmin" -p <管理用ポート番号> -u <管理者のユーザー名> set server-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.port=<ポート番号>
以下のファイルをテキストエディタで開いてください。
%FSCSM_HOME%\sys\conf\fscsm_sys_config.xml
項目" internalapi.port "に変更後のポート番号を設定してください。
例
ポート番号を3780から3790に変更する場合には、以下のように設定します。
【変更前】
<entry key="internalapi.port">3780</entry>
【変更後】
<entry key="internalapi.port">3790</entry>
管理サーバを再起動します。
再起動の方法については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 運用ガイド"の"起動/停止"を参照してください。
ポイント
HTTP リスナーのポート番号の変更は、変更後に直ちに有効になります。
HTTP SSLリスナーのポート番号の変更(GUI用ドメイン、API用ドメイン)
以下のコマンドで変更してください。
"%FSCSM_HOME%\SWCTMG\glassfish3\bin\asadmin" -p <管理用ポート番号> -u <管理者のユーザー名> set server-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-2.port=<ポート番号>
ポイント
HTTP SSLリスナーのポート番号の変更は、変更後に直ちに有効になります。