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Cloud Services Management V1.1.1 導入ガイド
FUJITSU Software

3.1.1 SVOMまたはSAML認証システムとの通信の設定

本製品の管理サーバは、認証のためにSVOMまたはADFSのSAML認証システム(SAML IdP)と通信を行います。利用する認証方法により、それぞれ以下の作業を行う必要があります。

認証方法の指定

SVOMの連携先ディレクトリサービスにActive Directoryを利用する場合、または認証にSAML IdPを利用する場合は、定義ファイルに以下の項目を設定または変更する必要があります。SVOM同梱のディレクトリサービスを利用する場合は、この作業は必要ありません。

ファイル名と格納先は以下のとおりです。

ファイル名
fscsm_config.xml
格納先
%FSCSM_HOME%\conf
設定項目

項目

設定値

ldap.mode

SVOM同梱のディレクトリサービスを利用する場合に指定(デフォルト)

read_write

Active Directory連携を利用する場合、またはSAML IdPを利用する場合に指定

read_only

servlet_filter.class

SVOMを使用する場合に指定(デフォルト)

com.fujitsu.systemwalker.ctmg.cas.client.filter.FJServerViewSSOFilter

SAML IdPを使用する場合に指定

com.fujitsu.csm.filter.saml.SamlFilter

システム情報の定義ファイルの詳細については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 運用ガイド"の"システム情報"を参照してください。

SVOMと通信のパスワード設定

以下のコマンドを実行して、SVOMのディレクトリサービスへアクセスするためのパスワードを設定します。

SVOMの連携先ディレクトリサービスにActive Directoryを利用する場合、または認証にSAML IdPを利用する場合は、この作業は必要ありません。

%FSCSM_HOME%\bin\fscsm_passwordset -svom <パスワード>

コマンドオプションは以下のとおりです。

オプション名

-svom

SVOMで連携するディレクトリサービスに使用する、管理アカウントのパスワードを指定します。

!#()-.@`{}~および半角英数字を、8~64文字で指定します。

IdP連携パラメーターの設定

認証にSAML IdPを利用する場合は、以下の定義ファイルを作成する必要があります。

ファイル名と格納先は以下のとおりです。格納先に準備されている、サンプルファイル"saml_auth_sample.xml"をコピーして作成してください。

ファイル名
saml_auth.xml
格納先
%FSCSM_HOME%\conf
設定項目

項目

省略可否

説明

sp.metadata.url

×

SAML-SPのメタデータURLとして、以下の値を指定します。

https://<管理サーバのホスト名>:<GUI用ドメインのHTTP SSLリスナーのポート番号>/saml-client/metadata.jsp

sp.login.url

×

SAML-IdP認証後のページ遷移先URLとして、以下の値を指定します。

https://<管理サーバのホスト名>:<GUI用ドメインのHTTP SSLリスナーのポート番号>/index.jsp

logout.url

ログアウト時のページ遷移先URLを指定します。

省略した場合は、デフォルトのログアウトページに遷移します。

idp.entity_id

×

IdPエンティティの識別子をURI形式で指定します。

idp.single_sign_on.service_url

×

Cloud Services ManagementからIdPに送信する認証要求の送信先URLを指定します。SAML IdPのSSOエンドポイントURLを指定してください。

ポイント

未認証の状態でクラウド管理用ポータルにアクセスすると、この項目に設定したIdPの認証ページにリダイレクトされます。

idp.x509_cert

×

IdPのX509証明書(CERファイル)の内容を指定してください。※1

「省略可否」列の記号は以下を参照してください。

○: 省略可

×: 省略不可

※1: CERファイルを任意のテキストエディタで開き、以下の内容を指定してください。

-----BEGIN CERTIFICATE-----

<ここに記載されている内容をidp.x509_certに指定してください。>

-----END CERTIFICATE-----

SAML SPの登録

認証システム側の連携設定を行います。利用する認証システムの設定手順に従い、設定を実施してください。一般的に以下の作業が必要となります。