本製品の仮想アプライアンスを起動したあとは、設定ウィザードを使用してセットアップします。手順は、以下のとおりです。
管理者アカウント(administrator)および初期パスワード(Admin123#)を使用して、コンソールにログインします。
カレントディレクトリで、csgsetupを実行します。
設定ウィザードが起動されるので、画面に従って設定します。
キーマップのデフォルトは“us”です。キーマップを設定する前の入力(パスワード変更など)は、注意してください。
表示される項目は以下のとおりです。
管理者アカウント(administrator)のパスワード変更
SFTP専用アカウント(sftpadmin)のパスワード変更
ネットワーク選択
DHCP設定
ホスト名設定
ネットワーク設定(※)
DNSサーバ設定
ドメイン設定
キーマップ設定
NTP運用設定
タイムゾーンの設定
システム再起動を促すメッセージが表示されるため、「OK」を選択し、システムを再起動します。
注意
管理者アカウント(administrator)には初期パスワードが設定されています。セキュリティ上、必ず、設定ウィザードの「管理者のパスワード変更」を実施してパスワードを変更してください。パスワードは、8～64文字の範囲で設定してください。また、英大文字、英小文字、数字、および記号(!"#$&'()*+,-./@[\]^_`{|}~:;<=>?)の4種類のうち、3種類以上を組み合わせる必要があります。
SFTP専用アカウント(sftpadmin)には初期パスワードが設定されておらず、SFTPを使用できない状態になっています。SFTPを使用する場合は、設定ウィザードの「SFTP専用アカウントのパスワード変更」を実施してパスワードを変更してください。パスワードに使用できる文字は管理者アカウント(administrator)と同じです。SFTP専用アカウント(sftpadmin)はファイル転送にSFTPを使用する場合の専用のアカウントです。管理者アカウント(administrator)のように本製品へのコンソールログインやFTPを使用したファイル転送はできません。
単一ネットワーク構成の場合、ネットワーク選択の項目はスキップされます。
(※)印の設定項目は、DHCP設定でDHCPを利用すると選択した場合はスキップされます。
複数ネットワーク構成の場合でも、設定ウィザードで設定できるネットワークは1つ目だけです。2つ目以降のネットワークの設定については「2.8 複数ネットワーク構成の設定」を参照してください。
以下のアドレスはIPアドレスとして設定することはできません。
2つ目以降のネットワークに設定しているIPアドレス
2つ目以降のネットワークに設定しているゲートウェイアドレス
ループバックアドレス(127.0.0.1)
以下の各種サーバと通信できるネットワークを選択してください。
DNSサーバ、NTPサーバ、メールサーバ(SMTPサーバ)、外部認証サーバ(LDAPサーバ、Active Directoryサーバ)
外部認証サーバを利用する場合は、必ず、NTP(Network Time Protocol)を有効にしてください。
SMBで外部認証サーバ(Active Directoryサーバ)を利用する場合、DNSサーバの設定が必須です。
FUJITSU Cloud Service for OSS環境の場合
インポート時点で、仮想ネットワークにDHCPでIPアドレスが割り当てられますが、必ず設定ウィザードで1つ目のネットワークを設定してください。DHCP設定ではEnableを選択してください。その他のネットワークは、「2.8 複数ネットワーク構成の設定」を参照して設定してください。
ニフクラ / FUJITSU Cloud Service for VMware NIFCLOUD環境の場合
インポート時点で、グローバルとプライベートの2つのネットワークにDHCPでIPアドレスが割り当てられますが、必ず設定ウィザードで1つ目のネットワークを設定してください。DHCP設定ではEnableを選択してください。
1つ目のネットワークを設定すると、残りのネットワークの設定は削除されます。このとき、ニフクラのコントロールパネルでは、サーバーのステータスが「異常あり」になりますが、「2.8 複数ネットワーク構成の設定」でネットワークの登録を行うことで正常（オンライン）になります。
デフォルトではDHCPサーバからDNSサーバ情報が通知されません。設定ウィザードでDNSサーバを指定してください。
