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Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド
FUJITSU Software

8.4.1 管理サーバに登録したメールサーバの情報変更

SMTPサーバのホスト名やポート番号など、メールサーバの情報を変更した場合、管理サーバに登録した情報を変更する必要があります。

メールサーバ(SMTPサーバ)の情報を変更する手順を説明します。

注意

  • メール通知の詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”の“メール通知の設定を行う”を参照してください。

設定項目一覧

メールサーバの情報として設定可能な項目は以下のとおりです。

項目名

説明

SMTPServerHost

メールの送信に利用するSMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

SMTPServerPort

メールの送信に利用するSMTPサーバのポート番号を指定します。

SMTPUserName

メール送信時にSMTPサーバへの認証に使用するユーザーの名前を指定します。

メール送信時にSMTPサーバへの認証を行わない場合は“\ ”(エンマークおよび半角空白)を指定します。

SMTPPassword

メール送信時にSMTPサーバへの認証に使用するユーザーのパスワードを指定します。

メール送信時にSMTPサーバへの認証を行わない場合は“\ ”(エンマークおよび半角空白)を指定します。

ServerEmailAddress

メールに付与されるメールの送信者(fromアドレス)をメールアドレスの形式で指定します。

なお、本項目は送信したメールが、あて先不明で戻ってきた場合に、エラーメールを送信するあて先になります。問題に直ちに対処できる担当者のアドレスを指定してください。

ServerBaseURL

WebコンソールのURLを指定します。以下の形式で指定します。

  • http://管理サーバのホスト名:管理サーバ(Webサーバ)のポート番号/console/

なお、必ず外部からアクセスできるURLを指定してください。

ServerEmailBaseURL

メールに記載される管理サーバのURLを指定します。設定値は、ServerBaseURLと同じ値を設定してください。

設定手順

システム管理者でログインし、以下の手順により管理サーバへの登録を行います。

なお、本作業を実施する前に、異常発生に備えて事前にバックアップを取得することを推奨します。バックアップの方法については“8.3 バックアップ・リストア”を参照してください。

  1. Systemwalker Runbook Automationが起動している場合は、以下のコマンドを実行して停止します。

    【Windows】

    [Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストール先]\SWRBAM\bin\swrba_stop

    【Linux】

    /opt/FJSVswrbam/bin/swrba_stop
  2. 以下のコマンドを使用して、プロセス管理用データベースを起動します。

    【Windows】

    net start "Systemwalker Runbook Automation DB Service"

    【Linux】

    su swrbadbuser -c "/opt/FJSVswrbam/FJSVpgs/bin/pg_ctl -w start -D プロセス管理用のデータベース格納先ディレクトリ"
  3. メール送信時にSMTPサーバへの認証を行う場合には、SMTPサーバの認証に使用するユーザーのパスワードを暗号化します。以下のコマンドにより、パスワードを暗号化します。

    メール送信時にSMTPサーバへの認証を行わない場合や、パスワードを変更しない場合には、本手順は実施不要です。

    【Windows】

    set JAVA_HOME=[Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストール先]\Java
    [Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストール先]\IBPM\client\samples\configuration\EncryptPassword.bat -e "パスワード"
    -------ENCRYPTED PASSWORD-------
    暗号化パスワード

    【Linux】

    JAVA_HOME=/opt/FJSVswrbam/Java;export JAVA_HOME
    /opt/FJSVswrbam/IBPM/client/samples/configuration/EncryptPassword.sh -e "パスワード"
    -------ENCRYPTED PASSWORD-------
    暗号化パスワード
  4. メールサーバおよびメール送信者の定義ファイルを準備します。

    以下の2種類のファイルを作成します。ファイルは任意の場所に作成することができます。ファイルには、変更する項目のみ記載してください。以下は、すべてのパラメーターを変更する場合の例になります。

    1. SMTPサーバの設定ファイル(smtpserver.conf)

      メール送信時にSMTPサーバへの認証を行う場合の設定ファイル記述例

      SMTPServerHost=swrba.mail.server
      SMTPServerPort=25
      SMTPUserName=swrbamailuser
      SMTPPassword=暗号化パスワード
      ServerBaseURL=http://ssoserver.example.com:80/console/ ServerEmailBaseURL=http://ssoserver.example.com:80/console/

      メール送信時にSMTPサーバへの認証を行わない場合の設定ファイル記述例

      SMTPServerHost=swrba.mail.server
      SMTPServerPort=25
      SMTPUserName=\ (注)
      SMTPPassword=\ (注)
      ServerBaseURL=http://ssoserver.example.com:80/console/
      ServerEmailBaseURL=http://ssoserver.example.com:80/console/

      注)\の後には必ず半角空白を入れてください。

    2. メール送信者の設定ファイル(emailaddress.conf)

      ServerEmailAddress=swrbamailuser@swrba.mail.server
  5. Systemwalker Runbook Automationにメールサーバおよびメール送信者の情報を登録します。メールサーバの定義およびメール送信者の定義のそれぞれについて登録を行います。

    1. SMTPサーバの登録

      【Windows】

      [Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストール先]\IBPM\server\deployment\bin\importProperties.bat smtpserver.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード

      【Linux】

      /opt/FJSVswrbam/IBPM/server/deployment/bin/importProperties.sh smtpserver.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード
    2. メール送信者の登録

      【Windows】

      [Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストール先]\IBPM\server\deployment\bin\importProperties.bat emailaddress.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード Default

      【Linux】

      /opt/FJSVswrbam/IBPM/server/deployment/bin/importProperties.sh emailaddress.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード Default

      最後に必ず“Default”オプションを指定してください。

  6. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Runbook Automationを起動します。

    【Windows】

    [Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストール先]\SWRBAM\bin\swrba_start

    【Linux】

    /opt/FJSVswrbam/bin/swrba_start