Systemwalker Runbook AutomationをIPv6環境に導入する場合は、以下に注意して運用設計します。
運用可能なIPv6アドレス
以下のアドレスを使用した運用が可能です。
グローバルユニキャストアドレス
ユニークローカルユニキャストアドレス
リンクローカルユニキャストアドレスを使用した運用はできません。
一時アドレス対応(プライバシー拡張)を有効にした環境での動作はサポートしません。一時アドレス対応(プライバシー拡張)の詳細については、各OSのマニュアルを参照してください。
運用環境
以下の運用環境で動作可能です。
連携サーバ、中継サーバおよび開発コンピュータが動作可能な環境を以下に示します。IPv4アドレスのみでの運用が可能です。
IPv4シングルスタック環境 | IPv6シングルスタック環境 | IPv4/IPv6デュアルスタック環境 | |
---|---|---|---|
連携サーバ | ○ | × | × |
中継サーバ | ○ | × | × |
開発コンピュータ | ○ | × | × |
○: 動作可能です。×: 動作不可です。
連携サーバ、中継サーバおよび開発コンピュータが動作可能な環境を以下に示します。IPv4アドレスと、IPv6アドレスを混在させた運用が可能です。
IPv4シングルスタック環境 | IPv6シングルスタック環境 | IPv4/IPv6デュアルスタック環境 | |
---|---|---|---|
連携サーバ | ○ | × | ○ |
中継サーバ | ○ | × | ○ |
開発コンピュータ | ○ | ○ | ○ |
○: 動作可能です。×: 動作不可です。
注意
管理サーバ、連携サーバおよび中継サーバをIPv6シングルスタック環境に導入した運用はできません。
機能ごとの注意事項
IPv6環境における、Systemwalker Runbook Automationの機能ごとの注意事項を説明します。
構成情報を自動収集することで、IPv6アドレスを持つノードを検出する場合は、DNSサーバを設定してください。また、検出するノードのIPv6アドレスをDNSサーバに登録してください。
構成情報を自動収集した場合、Systemwalker Runbook Automationの構成管理データベース(CMDB)には、IPアドレスはRFC 5952表記で格納されます。
IPv4/IPv6デュアルスタック環境の構成情報を自動収集する場合、デフォルトではIPv4アドレスを優先登録します。IPv6アドレスを優先登録する方法については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“エージェント連携定義ファイル”を参照してください。
構成管理画面、ciimportコマンドなどにより、構成情報のIPv6アドレスを手動で登録または更新を行う場合は、指定した表記でSystemwalker Runbook Automationの構成管理データベース(CMDB)に格納されます。
IPv6環境の場合に使用できるライブラリおよび通信方法については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“製品が提供するライブラリ”を参照してください。