オプションファイルに指定可能なパラメタを以下に示します。
パラメタ名 | 概要 | 省略 | 複数 |
---|---|---|---|
Class クラス名/インタフェース名 | アダプタクラスを生成するJavaのクラス名またはインタフェース名を指定します。 アダプタクラスとして生成するコンストラクタ/メソッド/フィールドを指定します。 | × | ○ |
Option ClassPath | Javaクラス/インタフェースの検索パスを指定します。 | ○ | × |
Option Code | 実行時のコード系を指定します。 | ○ | × |
Option UCS2Encoding | 実行時コード系にUnicodeを使用する場合のUTF-16のエンディアンを指定します。 | ○ | × |
Option CommandOptions | Java2cobコマンドのオプションを直接指定します。 | ○ | × |
Option GenOnlyUsed | アダプタクラスとして生成するコンストラクタ/メソッド/フィールドを指定するかどうかを指定します。 | ○ | × |
Option MethodTable | メソッド名対応表ファイルを出力するかどうかを指定します。 | ○ | × |
Option OutPutPath | アダプタクラスのソースを出力するディレクトリを指定します。 | ○ | × |
Option OverWrite | 同名のアダプタクラスがすでに存在するときに、上書きするかどうかを指定します。 | ○ | × |
Option ReduceClass | アダプタクラス数を減らすかどうかを指定します。 | ○ | × |
Option String | java.lang.String型を英数字項目にマッピングしたアダプタクラスを生成するかどうかを指定します。 | ○ | × |
Option Terminal | String型をパラメタとするメソッドおよびString型のフィールドに対し、終端文字列の設定をするようにしたアダプタクラスを生成するかどうかを指定します。 | ○ | × |
○:可 ×:不可
オプションファイル記述上の留意事項
[]で囲まれた字句は省略可能です。
{}は|で区切られた字句の選択を示します。
イタリック体は可変文字列を示します。
Class クラス名/インタフェース名 [ = コンストラクタ/メソッド/フィールド指定オプション ]
アダプタクラスを生成するJavaのクラス名またはインタフェース名を指定します。
また、そのクラス名/インタフェース名に対し、アダプタクラスとして生成するコンストラクタ/メソッド/フィールドを指定する場合は、コンストラクタ/メソッド/フィールド指定オプションを指定します。
クラス名またはインタフェース名を、パッケージ名で修飾して指定します。内部クラス名を指定する場合は、内部クラス名の直前のピリオド(.)をドル($)に置き換えて指定します(例:java.lang.Character$Subset)。
コンストラクタ/メソッド/フィールドを、java2cobコマンドの-gcオプション、-gmオプションおよび-gfオプションの形式で指定します。
コンストラクタ/メソッド/フィールド指定オプションは、“Option GenOnlyUsed”パラメタでYESを指定した場合に有効です。
“Option GenOnlyUsed”パラメタでYESを指定し、かつコンストラクタ/メソッド/フィールド指定オプションを指定しなかった場合、コンストラクタ/メソッド/フィールドなしのアダプタクラスを生成します。
Option ClassPath = クラスパス
Javaクラス/インタフェースの検索パスを指定します。複数のディレクトリを指定する場合は、ディレクトリの間をセミコロン(;)で区切ります。
このオプションを指定した場合、環境変数CLASSPATHを無視します。
クラスパスにUnicode固有文字を指定することはできません。
Option Code = { SJIS | UNICODE }
Option UCS2Encoding = { Litter | Big }
実行時のコード系にUnicodeを指定した場合に日本語項目のUTF-16のエンディアンを指定します。Javaクラスを使用するCOBOLプログラムと同じエンディアンを指定してください。
省略した場合は、Litterが指定されたものとみなします。
UTF-16のエンコーディングにはリトルエンディアンを使用します。
UTF-16のエンコーディングにはビッグエンディアンを使用します。
Option CommandOptions = コマンドオプション
java2cobコマンドのオプションを直接指定します。ただし、-iオプションは指定できません。
コマンドオプションと同種のパラメタをオプションファイルに指定した場合、コマンドオプションの指定値を有効にします。
Option GenOnlyUsed = { YES | NO }
アダプタクラスとして生成するコンストラクタ/メソッド/フィールドを指定するかどうかを指定します。コンストラクタ/メソッド/フィールドを指定することにより、アダプタクラスのサイズを小さくできます。
(“3.1.5.1 コンストラクタ/メソッド/フィールドを指定する”参照)。
省略した場合は、NOが指定されたものとみなします。
“Option GenOnlyUsed”パラメタの指定値は、オプションファイル内のすべての“Class クラス名/インタフェース名”に影響します。
“Option GenOnlyUsed”パラメタを指定した場合は、“Option ReduceClass”パラメタを指定できません。
コンストラクタ/メソッド/フィールドを指定します。
コンストラクタ/メソッド/フィールドを指定しません。
Option MethodTable
Option MethodTable = { YES | NO }
メソッド名対応表ファイル(Javaクラスのメソッドに対応するアダプタクラスのメソッドの一覧)を出力するかどうかを指定します。
省略した場合は、NOが指定されたものとみなします。
メソッド名対応表ファイルは、Javaクラスごとにアダプタクラスのソースファイル名.txtで出力されます。
メソッド名対応表ファイルを出力します。
メソッド名対応表ファイルを出力しません。
Option OutPutPath = 出力先ディレクトリ
アダプタクラスのソースを出力するディレクトリを指定します。
省略した場合はカレントディレクトリに生成します。
Option OverWrite = { YES | NO }
同名のアダプタクラスがすでに存在するときに、上書きするかどうかを指定します。
省略した場合は、NOが指定されたものとみなします。
上書きします。
上書きしません。
Option ReduceClass
Option ReduceClass = { YES | NO }
アダプタクラス数を減らすかどうかを指定します。YESを指定した場合、RETURNINGを除くパラメタのオブジェクト参照の型がjava-lang-Objectになります。そして、その代わりに元の型情報を含むようにパラメタ名を生成します。
(3.1.5.2 -omオプションまたは“Option ReduceClass”パラメタを指定する”参照)
このため、 メソッド名対応表ファイルを使用してメソッドを区別できます。
省略した場合は、NOが指定されたものとみなします。
“Option ReduceClass”パラメタを指定した場合は、“Option GenOnlyUsed”パラメタおよび“Option String”パラメタを指定できません。
アダプタクラス数を減らします。
アダプタクラス数を減らしません。
Option String = { YES [n] | NO }
java.lang.String型を英数字項目(PIC X)にマッピングしたアダプタクラスを生成するかどうかを指定します。
(“3.2.1.9 文字列の受け渡し”参照)
省略した場合は、NOが指定されたものとみなします。
“Option String”パラメタを指定した場合は、“Option ReduceClass”パラメタを指定できません。
java.lang.String型を英数字項目にマッピングします。
nは、String型フィールドに対応するプロパティメソッドのパラメタサイズ(PIC X(n))を指定します。省略した場合は256が指定されたものとみなします。
java.lang.String型を英数字項目にマッピングしません。
Option Terminal
Option Terminal = { YES | NO }
String型をパラメタとするメソッドおよびString型のフィールドに対し、終端文字の設定をするようにしたアダプタクラスを生成するかどうか指定します。
(“3.2.1.10 文字列の終端制御”参照)
省略した場合は、NOが指定されたものとみなします。
終端文字の設定をするようにしたアダプタクラスを生成します。
終端文字の設定をするようにしたアダプタクラスを生成しません。