ページの先頭行へ戻る
J アダプタクラスジェネレータ V12.1 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

4.1.2 オプション

-classpath クラスパス

Javaクラス/インタフェースの検索パスを指定します。複数のディレクトリを指定する場合は、ディレクトリの間をセミコロン(;)で区切ります。

このオプションを指定した場合、環境変数CLASSPATHを無視します。

このオプションはjava2cobコマンドの直後に指定します。

クラスパスにUnicode固有文字を指定することはできません。

-c{s|u|ul|ub}

実行時のコード系を指定します。Javaクラスを使用するCOBOLプログラムと同じコード系を指定してください。省略した場合は、-cu(Unicode)が指定されたものとみなします。

-cs: 実行時のコード系がシフトJISの場合に指定します。

-cu: 実行時のコード系がUnicodeの場合に指定します。日本語項目のUTF-16のエンディアンはシステムの採用するエンディアンと等しいものを使用します。

-cul: 実行時のコード系がUnicodeの場合に指定します。日本語項目のUTF-16のエンディアンはリトルエンディアンを使用します。このシステムでは-cuの指定と同じ意味を持ちます。

-cub: 実行時のコード系がUnicodeの場合に指定します。日本語項目のUTF-16のエンディアンはビッグエンディアンを使用します。

-d 出力先ディレクトリ

アダプタクラスのソースを出力するディレクトリを指定します。省略した場合はカレントディレクトリに生成します。

-gc ["コンストラクタ名[(パラメタ型)][,...]"]

このオプションより前に指定した一番近いクラス名/インタフェース名に対し、アダプタクラスとして生成するコンストラクタ名を指定します。コンストラクタ名を省略した場合、対応するクラス/インタフェース内のすべてのコンストラクタを生成します。複数のコンストラクタを指定する場合、カンマ(,)または空白で区切って指定します。

同名のコンストラクタが複数存在する場合、パラメタ型を指定することで、パラメタ型が一致するコンストラクタだけを生成します。パラメタ型を省略した場合、同名コンストラクタをすべて生成します。パラメタ型を指定する場合、パラメタ型を括弧((および))で囲み、オプション全体を二重引用符(”)で囲みます。複数のパラメタがある場合は、カンマ(,)で区切って指定します。パラメタ型は、パッケージ名で修飾したクラス名またはJavaのデータ型名で指定します(“5.5.1 データ型”参照)。パラメタ型に内部クラス(インナークラスともいう)名を指定する場合は、内部クラス名の直前のピリオド(.)をドル($)に置き換えて指定します(例:java.lang.Character$Subset)。

このオプションは-rオプションが指定された場合に有効です。

このオプションを指定した場合は、-omオプションを指定できません。

-gf [フィールド名[,...]]

このオプションより前に指定した一番近いクラス名/インタフェース名に対し、アダプタクラスとして生成するフィールド名を指定します。フィールド名を省略した場合、対応するクラス/インタフェース内のすべてのフィールドを生成します。複数のフィールドを指定する場合、カンマ(,)または空白で区切って指定します。

このオプションは-rオプションが指定された場合に有効です。

このオプションを指定した場合は、-omオプションを指定できません。

-gm ["メソッド名[(パラメタ型)][,...]"]

このオプションより前に指定した一番近いクラス名/インタフェース名に対し、アダプタクラスとして生成するメソッド名を指定します。メソッド名を省略した場合、対応するクラス/インタフェース内のすべてのメソッドを生成します。複数のメソッドを指定する場合、カンマ(,)または空白で区切って指定します。

同名のメソッドが複数存在する場合、パラメタ型を指定することで、パラメタ型が一致するメソッドだけを生成します。パラメタ型を省略した場合、同名メソッドをすべて生成します。パラメタ型を指定する場合、パラメタ型を括弧((および))で囲み、オプション全体を二重引用符(”)で囲みます。複数のパラメタがある場合は、カンマ(,)で区切って指定します。パラメタ型は、パッケージ名で修飾したクラス名またはJavaのデータ型名で指定します(“5.5.1 データ型”参照)。パラメタ型に内部クラス名を指定する場合は、内部クラス名の直前のピリオド(.)をドル($)に置き換えて指定します(例:java.lang.Character$Subset)。

このオプションは-rオプションが指定された場合に有効です。

このオプションを指定した場合は、-omオプションを指定できません。

-i オプションファイル

オプションファイルを指定します。

このオプションを指定した場合、コマンドライン中の他のオプションを無視します。

-oi

メソッド名応表イル(Javaクラスのメソッドに対応するアダプタクラスのメソッドの一覧)を出力する場合に指定します。メソッド名対応表ファイルは、Javaクラスごとに“アダプタクラスのソースファイル名.txt”で出力されます。

-om

アダプタクラス数を減らす場合に指定します。指定した場合、RETURNINGを除くパラメタのオブジェクト参照の型がjava-lang-Objectになります。そして、その代わりに元の型情報を含むようにパラメタ名を生成します。
(“3.1.5.2 -omオプションまたは“Option ReduceClass”パラメタを指定する”参照)。

このため、メソッド名対応表フイルを使用してメソッドを区別できます。

このオプションを指定した場合は、-rオプション、-gcオプション、-gmオプション、-gfオプションおよび-sオプションを指定できません。

-ov

同名のアダプタクラスがすでに存在するときに、上書きする場合に指定します。省略した場合は上書きしません。

-r

このオプションの直後に指定したクラス名/インタフェース名に対し、アダプタクラスとして生成するコンストラクタ/メソッド/フィールドを指定する場合に指定します。これによりアダプタクラスのサイズを小さくできます。

(“3.1.5.1 コンストラクタ/メソッド/フィールドを指定する”参照)

コンストラクタの指定方法については-gcオプションを、メソッドの指定方法については-gmオプションを、フィールドの指定方法については-gfオプションを、それぞれ参照してください。

このオプションの直後にはクラス名/インタフェース名を指定します。

複数のクラス名/インタフェース名に対してコンストラクタ/メソッド/フィールドを指定する場合は、クラス名/インタフェース名ごとに-rオプションを指定します。

このオプションに対応する-gcオプション、-gmオプションおよび-gfオプションが1つもない場合、コンストラクタ/メソッド/フィールドなしのアダプタクラスを生成します。

このオプションを指定した場合は、-omオプションを指定できません。

このオプションを使用する場合、一回のjava2cobコマンドですべてのアダプタクラスを作成してください。複数回のjava2cobコマンドに分けて生成した場合、正しいアダプタクラスが生成されない場合があります。

一回のjava2cobコマンドで、コンストラクタ/メソッド/フィールドを指定する場合と指定しない場合とを同時に指定できません。

-s[n]

java.lang.String型を英数字項目(PIC X)にマッピングしたアダプタクラスを生成する場合に指定します。

(“3.2.1.9 文字列の受け渡し”参照)

nは、String型フィールドに対応するプロパティメソッドのパラメタサイズ(PIC X(n))を指定します。省略した場合は256が指定されたものとみなします。

このオプションを指定した場合は、-omオプションを指定できません。

-t

String型をパラメタとするメソッドおよびString型のフィールドに対し、終端文字の設定をするようにしたアダプタクラスを生成する場合に指定します。

(“3.2.1.10 文字列の終端制御”参照)

クラス名/インタフェース名

アダプタクラスを生成するJavaのクラス名またはインタフェース名を、パッケージ名で修飾して指定します。内部クラス名を指定する場合は、内部クラス名の直前のピリオド(.)をドル($)に置き換えて指定します(例:java.lang.Character$Subset)。クラス名/インタフェース名は複数指定できます。