Web-Based Admin Viewを使用するためには、Web-Based Admin Viewが導入される全てのノードにおいて、オペレーティングシステムで管理されるユーザグループを作成し、ユーザ名の登録を行う必要があります。
ユーザグループは、各運用管理製品毎に固有のグループ名が決まっており、利用者は、使用する運用管理製品で指定されたユーザグループに、自分のユーザ名を登録することによって、各運用管理製品毎に、利用者の操作範囲を限定することが可能になります。
作成が必要なユーザグループについては、使用する運用管理製品のマニュアルを参照してください。
ここでは、Web-Based Admin Viewとして提供される機能が使用可能になるユーザグループについて説明します。
wvroot
Web-Based Admin View管理者グループです。Web-Based Admin Viewのインストールを行うと、自動的に作成されます。動作環境設定、ログ表示をはじめ、Web-Based Admin View上で動作する全ての運用管理製品の操作が可能です。
なお、スーパーユーザ(root)も、Web-Based Admin View上で動作する全ての運用管理製品の操作が可能です。
注意
wvrootに属するユーザは、システム管理者グループに属するユーザと同等の権限を持つので、ユーザグループの登録には細心の注意が必要です。
PRIMECLUSTERインストール時にwvrootユーザグループを自動で作成する際にGID(グループの ID 番号)の指定は行っていません。GIDを変更しなくても動作に影響はありませんが、プライマリ管理サーバとセカンダリ管理サーバ間でGIDを統一したい場合は、groupadd(8)、あるいはgroupmod(8)コマンドを使用してください。
PRIMECLUSTERのインストール前に事前にGID指定で wvrootユーザグループを作成する場合
# groupadd -g <GID> wvroot
PRIMECLUSTERのインストール後にwvrootユーザグループのGIDを変更する場合
# groupmod -g <GID> wvroot
ユーザ名をユーザグループに登録するには、コマンドを使用して行います。
ポイント
ユーザグループへの登録は、ユーザ名の登録が終了した後で行います。初期導入時は、ユーザ名:rootを使用し、システムの管理者が行います。
注意
ユーザ名をSupplementary Groupとしてwvrootグループへ登録することを推奨します。Primary Group として登録されている場合、本製品を削除後再度インストールを行った際、ユーザグループへの登録作業が再度必要となります。
ユーザ名をwvrootグループにSupplementary Groupとして登録する場合を例としてその登録方法を説明します。
すでに登録されているユーザに対して、ユーザグループを追加する場合
# usermod -G wvroot <ユーザ名>
新規にユーザを登録する場合
# useradd -G wvroot <ユーザ名>