翻訳前ソース変換機能における制限事項を、以下に示します。
文字コード系Unicode
翻訳オプションENCODE(UTF8)/RCS(UTF16)は指定できません。
翻訳オプションSCS(UTF8)は指定できません。
自由形式
翻訳オプションSRF(FREE)は指定できません。
翻訳オプションFLAG指定
翻訳前ソース変換機能が出力する変換メッセージについては、表示するレベルを指定できません。
プリコンパイラ適用後のソースプログラムについて
プリコンパイラ適用後のソースプログラムを変換する場合、以下の点に注意が必要です。
INSDBINFコマンドを適用しないでください。
コンパイラの出力する翻訳エラー検出番号は、プリコンパイラ適用後のソースプログラムとなります。
NetCOBOL Studioの[問題]ビューで翻訳エラー情報をダブルクリックした場合、または[ジャンプ]を選択した場合は、プリコンパイラ適用後のCOBOLソースファイルがエディタで開かれて翻訳エラーとなった行がカレント行となります。すでにエディタで開かれているプリコンパイラ適用後のCOBOLソースファイルの場合は、翻訳エラー行がカレント行となります。
プリコンパイラ適用前のオリジナルソースプログラムを被デバッグプログラムとして、デバッグすることはできません。被デバッグプログラムは、プリコンパイラ適用後のソースプログラムとなります。
各部の見出しを省略したソースプログラムについて
部および節の見出しを省略したソースプログラムを入力した場合、正しく変換されない場合があります。
見出し部の注記項における変換について
見出し部の注記項において、以下のいずれかの場合、利用者語の変換規則にしたがって文字列が変換される場合があります。
他社COBOLの予約語ではなく、NetCOBOLで予約語となっている語が記述されていた場合
環境変数COBMSG_FORMAT
翻訳前ソース変換機能が出力する変換メッセージについては、メッセージの表示形式を変更できません。
正書法の切り替え
ファイル中で正書法を切り替えることはできません。
また、COBOLソースプログラムと異なる正書法の登録集ファイルは指定できません。
NetCOBOLで予約語となる語の変換について
他社COBOLで文脈依存語である語を利用者語として使用している場合、変換対象となりません。
翻訳オプションALPHAL指定
翻訳前ソース変換機能では、翻訳オプションALPHALの指定に関わらず、以下の扱いになります。
利用者語
英小文字は、英大文字と区別されます。このため、ソースプログラム中の記述を統一していない場合、正しく変換されない場合があります。
予約語
英小文字と英大文字が等価に扱われます。
複数の翻訳単位が存在しているソースファイルの変換について
翻訳前ソース変換機能では、複数の翻訳単位を記述したソースファイルを指定した場合、正しく変換されません。
[翻訳コマンド]複数のソースファイルの指定
翻訳前ソース変換機能を有効とした[翻訳コマンド]では、複数のソースファイルを指定できません。
複数のソースファイルを変換する場合、[翻訳コマンド]を複数回実行し、変換・翻訳してください。
翻訳オプションLINECOUNT指定
翻訳前ソース変換機能が出力する変換結果出力ファイルについては、翻訳オプションLINECOUNTの指定にかかわらず、ページ替えのない出力となります。
翻訳オプションLINESIZE指定
翻訳前ソース変換機能が出力する変換結果出力ファイルについては、翻訳オプションLINESIZEに指定した最大文字数に関係なく、行の途中で改行せずに出力します。
[翻訳コマンド]翻訳オプションNUMBER指定
翻訳前ソース変換機能では、翻訳オプションNUMBERは指定できません。NONUMBERを有効にして変換・翻訳してください。
DECIMAL-POINT IS COMMA句について
翻訳前ソース変換機能では、DECIMAL-POINT IS COMMA句に対応していません。小数点としてのコンマが空白に置き換えられる場合があります。
組合せ比較条件を略記している場合、変換ID m0509、m0510、m0511、m0512、およびm0513は正しく変換できません。
COPY文と同じ行に変換項目がある場合、正しく変換できない場合があります。