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NetCOBOL V12.1 NetCOBOL ユーザーズガイド(他社COBOL資産移行支援編)
FUJITSU Software

2.1.4 変換仕様

ここでは、変換種ごとの仕様について説明します。

変換種別は、変換元ソースプログラムが記述された文法を表します。-CVオプションに指定します。

翻訳前ソース変換機能では、以下の変換種別をサポートしています。

変換種別

-CVの指定値

Micro Focus COBOL

m

2.1.4.1 Micro Focus COBOL

2.1.4.1.1 変換仕様

付録A Micro Focus COBOLからの移行リファレンス”を参照してください。

2.1.4.1.2 移行に適した翻訳オプション

NetCOBOLは、他社COBOLからの移行プログラムに適した翻訳オプションを用意しています。必要に応じて、プログラムの翻訳時に指定してください。

翻訳オプション

意味

#OPTIONS

ARITHMETIC(31)

31桁拡張演算モードを使用します。

- (*1)

BINARY(BYTE)

2進データの基本項目をバイト単位の領域長(1~8)に割り付けます。

○ (*2)

FLAG(E)

Eレベル以上の診断メッセージを表示します。

- (*3)

FILELIT(ENV)

ファイル識別名定数をファイル識別名として扱います。

INITVALUE(20)

作業場所節データのVALUE句なし項目を英数字空白(X"20")で初期化します。

MF(ALL)

Micro Focus互換モードを指定します。

SRF(FIX)

COBOLソースプログラムおよび登録集ファイルの正書法を固定形式にします。

○:自動で有効となる翻訳オプション

-:自動で有効とならない翻訳オプション

2.1.4.1.3 登録集原文ファイルの扱い

他社COBOLとNetCOBOLでは、指定方法や検索順序は異なりますが、登録集ファイルのフォルダおよび拡張子を正しく指定することで、移行前と同じ登録集ファイルを入力できます。

[参照] “2.1.3.4.1 登録集ファイルのフォルダ指定および拡張子指定

ただし、一部のCOPY文の記述形式には非互換があります。

翻訳前ソース変換機能では、これらの非互換を吸収して、同じ登録集ファイルを入力できるようにしています。

COPY文の記述形式

変換元登録集原文のパス名(*1)

COPY文のソース展開をしない場合

変換後登録集原文のパス名(*2)

翻訳時の注意(*4)

原文名

COPY f1.

dir2\F1.cp2

F1.cp2

-

原文名定数

パス名なし

拡張子なし

COPY "f1".

dir2\f1.cp2

f1.cp2

注1

拡張子
あり

COPY "f1.cp1"

dir2\f1.cp1

f1.cp1

-

COPY f1.cp1.

dir2¥F1.CP1

F1.CP1

注2

相対パス

拡張子
なし

COPY "dir1\f1".

dir1\f1.cp2

f1.cp2

注1

COPY dir1\f1.

DIR1¥F1.cp2

F1.cp2

注1

拡張子
あり

COPY "dir1\f1.cp1".

dir1\f1.cp1

f1.cp1

-

COPY dir1\f1.cp1.

DIR1\F1.CP1

F1.CP1

注2

絶対パス

拡張子
なし

COPY "D:\dir1\f1".

D:\dir1\f1.cp2

f1.cp2

注3

COPY D:\dir1\f1.

D:¥DIR1¥F1.cp2

F1.cp2

注2

拡張子
あり

COPY "D:\dir1\f1.cp1".

D:\dir1\f1.cp1

f1.cp1

注3

COPY D:\dir1\f1.cp1.

D:¥DIR1¥F1.CP1

F1.CP1

注2

IN/OF指定

COPY f1 IN subdir.

COPY f1 OF subdir.

COPY f1 IN "subdir".

COPY f1 OF "subdir".

subdir\F1.cp2

パスが存在しない場合(*3)

dir2\F1.cp2

F1.cp2

注4