翻訳前ソース変換機能の入出力は下図のとおりです。
[翻訳コマンド]:「NetCOBOL翻訳資源」をそのまま翻訳対象とし、目的プログラムを生成します。
[変換コマンド]:「NetCOBOL翻訳資源」に対し、別途翻訳処理を実行します。
翻訳前ソース変換機能が使用する入出力ファイルを表に示します。
用途 | 入出力ファイル | 説明 | 使用・作成する条件 |
---|---|---|---|
入力 | 他社COBOLからの移行資産であり、翻訳前ソース変換機能が変換対象とするファイルです。 | 必須 | |
他社COBOLからの移行資産であり、変換元ソースプログラムにCOPY文を記述している場合、翻訳前ソース変換機能が変換対象とするファイルです。 | COPY文を記述したソースプログラムを変換する場合に必要 | ||
翻訳前ソース変換機能に変換仕様を指示するファイルです。変換元プログラム資産の内容により、移行時に新規作成します。 | 変換仕様を変更したい場合に必要 | ||
(*1) | 翻訳前ソース変換機能が他社COBOLの予約語として認識する語を管理する定義ファイルです。 | 必須 | |
出力 | 翻訳前ソース変換機能の変換仕様に従い、変換元ソースプログラムを変換したファイルです。NetCOBOLの翻訳資源となります。 [翻訳コマンド] 変換と同時に、変換後ソースプログラムに対して翻訳から目的プログラムの生成まで行うため、通常利用者が意識する必要はありません。 | 常に出力 | |
翻訳前ソース変換機能の変換仕様に従い、変換元登録集原文を変換したファイルです。NetCOBOLの翻訳資源となります。 [翻訳コマンド]変換した登録集原文の内容は、変換後ソースプログラム中に展開します。変換後登録集原文ファイルは出力しません。 | [翻訳コマンド] なし [変換コマンド] COPY展開しない場合に出力(*2) | ||
翻訳前ソース変換機能が変換した結果を出力するファイルです。 出力した行番号・変換IDから、変換箇所および変換内容を確認する場合に使用します。 [翻訳コマンド] 翻訳リスト中に変換した結果を出力します。 | 出力指示があった場合に出力(*3) |
*1:他社COBOL予約語ファイルは製品提供ファイルです。必要に応じてカスタマイズできます。詳細は“2.1.3.5 他社COBOL予約語ファイル”を参照してください。なお、カスタマイズしない場合、利用者は特に意識する必要はありません。
*2:[変換コマンド] COPY文により取り込まれた登録集原文を変換後ソースプログラム中に展開するか否かを選択できます。デフォルトは変換後登録集原文として別ファイルに出力します。
*3:変換箇所および変換内容を確認する場合、“2.1.3.4.2 変換結果出力ファイルの出力および出力先の指定”にしたがってファイル出力を指示します。デフォルトでは出力しません。