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NetCOBOL V12.1 NetCOBOL Studio ユーザーズガイド
FUJITSU Software

3.1.1 [依存]ビューの役割

[依存]ビューではCOBOL言語のプロジェクトをビルドする際に、翻訳するファイル、リンクするファイルおよび翻訳するファイルの依存関係をツリー構造で表示します。COBOLプロジェクトの場合、[依存]ビューには、以下の3種類のサブフォルダが表示されます。

注意

[依存]ビューには、COBOLソースファイルの構造、COBOLクラスリポジトリのクラス構造は表示されません。COBOLソースファイルの構造およびCOBOLクラスリポジトリのクラス構造は、[構造]ビューで表示されます。

[ソースファイル]フォルダ

プロジェクトで翻訳対象となるファイルを指定します。このフォルダに表示されているファイルは、ビルド時に翻訳され、リンクされます。拡張子が"cob"、"cbl"、"cobol"、およびファイル・コンテンツにおいて、COBOLソースと関連付けている拡張子のファイルは、COBOLソースファイルとして扱われ、COBOLの翻訳が行われます。プリコンパイラ入力ソースとして登録されているファイルは、COBOLの翻訳前にプリコンパイラコマンドが呼び出されます。拡張子が"rc"のファイルは、ビルドツールとしてリソースコンパイラがプロジェクトに追加されている場合にだけ翻訳されます。


[ソースファイル]フォルダにあるファイルは依存関係を考慮した上で、表示されている順番に翻訳されます。翻訳順序を変更するには、順序を変更するファイルを選択してから、ツールバーのおよびを使用して上下にファイルを移動します。


[ソースファイル]フォルダ内のCOBOLソースファイルには、ファイルの内容や指定されたオプションに従い、以下のフォルダが表示されます。

これらのフォルダは、COBOLソースファイルの翻訳順序を自動的に決定するために利用されます。

注意

  • 登録するCOBOLソースファイルのファイル名は、他のCOBOLソースファイルと重複しないよう指定してください。拡張子だけが異なる同名のCOBOLソースファイルを[ソースファイル]フォルダに登録すると、ビルド時にエラーとなります。

  • リモート開発の場合、[ソースファイル]フォルダに登録しているファイルのうち、以下の拡張子のファイルをCOBOLソースファイルとして、サーバへ転送します。

    • ファイル・コンテンツの設定を行っていない場合
      cob、cobol

    • ファイル・コンテンツの設定を行っている場合
      ファイル・コンテンツにおいて、COBOLソースと関連付けている拡張子

  • リモート開発の場合、[ソースファイル]フォルダに登録しているファイルのうち、以下の拡張子のファイルを登録集ファイルとして、サーバへ転送します。

    • ファイル・コンテンツの設定を行っていない場合
      cbl

    • ファイル・コンテンツの設定を行っている場合
      ファイル・コンテンツにおいて、COBOL登録集と関連付けている拡張子

  • リモート開発の場合、[ソースファイル]フォルダに登録しているファイルのうち、以下の拡張子のファイルをCOBOL変換情報ファイルとして、サーバへ転送します。

    • ファイル・コンテンツの設定を行っていない場合
      ini

    • ファイル・コンテンツの設定を行っている場合
      ファイル・コンテンツにおいて、COBOL変換情報ファイルと関連付けている拡張子

  • リモート開発の場合、[依存関係ファイル]フォルダに登録しているCOBOL登録集・定義体ファイルのうち、転送対象となるのはプロジェクト内にあるファイルだけです。他のプロジェクトまたは他のフォルダで管理されているCOBOL登録集・定義体ファイルは転送の対象となりません。

[リンクファイル]フォルダ

ビルド時にリンクするライブラリファイル(.lib)およびオブジェクトファイル(.obj)を指定します。[ソースファイル]フォルダで指定したCOBOLソースファイルから生成されるオブジェクトファイルを指定する必要はありません。

[その他のファイル]フォルダ

[ソースファイル]フォルダにも[リンクファイル]フォルダにも登録されていないプロジェクト内のファイルが表示されます。

ポイント

[依存]ビュー内でのファイル関連の操作は、[構造]ビューにも反映されます。

3.1.1.1 ソースファイルを追加する

プロジェクト内のCOBOLソースファイルを追加する場合

以下の手順でプロジェクト内のCOBOLソースファイルを追加します。

  1. [依存]ビューで[ソースファイル]フォルダを選択し、コンテキストメニューから[ファイルの追加(D)]を選択します。

    → 選択したプロジェクトに対応する[ソースファイルの追加]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [ソースファイル]フォルダに追加するファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

    → [依存]ビューの[ソースファイル]フォルダに、選択したCOBOLソースファイルが追加されます。追加されたファイルは、[構造]ビューにも反映されます。

注意

プロジェクトフォルダ配下のサブフォルダ内にあるCOBOLソースを追加する場合は、[ソースファイルの追加]ダイアログボックスにおいて、サブフォルダを選択した後に追加するファイルを選択してください。

プロジェクト外のCOBOLソースファイルを追加する場合

プロジェクト外に存在するCOBOLソースファイルは以下のどちらかの方法で追加します。

以下の手順でリンクファイルを追加します。

  1. ファイルを追加したい[リンクファイル]フォルダを選択し、コンテキストメニューから[ファイルの追加(D)]を選択します。

    → [開く]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [リンクファイル]フォルダに追加するファイルを選択し、[開く]ボタンをクリックします。

    → [依存]ビューの[リンクファイル]フォルダに選択したファイルが追加されます。追加されたファイルは、[構造]ビューにも反映されます。

3.1.1.3 依存ファイルを追加する

以下の手順で依存ファイルを追加します。

  1. ファイルを追加する [依存関係ファイル]フォルダを選択し、コンテキストメニューから[ファイルの追加(D)]を選択します。

    → [開く]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [依存関係ファイル]フォルダに追加するファイルを選択し、[開く]ボタンをクリックします。

    → [依存関係ファイル]フォルダに選択したファイルが追加されます。

3.1.1.4 依存ファイルを削除する

以下の手順で依存ファイルを削除します。

  1. [依存関係ファイル]フォルダから削除するファイルを選択し、コンテキストメニューから[削除(E)]を選択します。

  2. 表示されたファイル削除の確認メッセージで[はい(Y)]ボタンをクリックします。

    → [依存関係ファイル]フォルダからファイルが削除されます。

注意

依存ファイルの削除は依存関係からファイルを削除するものです。[依存関係ファイル]フォルダからファイルを削除しても、ディスク上のファイルは削除されません。