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Enterprise Postgres 10 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

SolarisLinux3.2.3 ODBCデータソースの登録(Linux/Solarisの場合)

LinuxおよびSolarisプラットフォームでODBCデータソースを登録する方法を説明します。

  

  1. データソースの登録

    データソースの定義ファイルodbc.iniを編集します。

    参考

    [ODBCドライバマネージャ(unixODBC)のインストールディレクトリにあるファイルを編集する]

    <unixODBCインストールディレクトリ>/etc/odbc.ini

    または

    [HOMEディレクトリ配下に新しいファイルを作成する]

    ~/.odbc.ini

    ポイント

    <unixODBCインストールディレクトリ>配下を編集した場合、当該システムにログインするユーザーすべての共通設定として使用されます。HOMEディレクトリ(~/)配下に作成した場合、当該ユーザーのみが使用できる設定として使用されます。

    以下の内容を設定してください。

    定義名

    設定値

    [データソース名]

    ODBCデータソースに付与する名前を設定します。

    Description

    ODBCデータソース定義の説明を設定します。任意の説明を設定してください。

    Driver

    ODBCドライバの名前を設定します。この値は変更しないでください。

    アプリケーションの種類に応じて、以下の2つの文字列を選択し、これらを空白なしで連結した文字列を設定してください。

    • アプリケーションのアーキテクチャ

      • 32ビットアプリケーションが使用するデータソースの場合

        “FUJITSU Enterprise Postgres<FUJITSU Enterprise Postgres クライアント機能のバージョンレベル>

      • 64ビットアプリケーションが使用するデータソースの場合

        Linux“FUJITSU Enterprise Postgres<FUJITSU Enterprise Postgres クライアント機能のバージョンレベル>x64”

        Solaris“FUJITSU Enterprise Postgres<FUJITSU Enterprise Postgres クライアント機能のバージョンレベル>sparcv9”

    • アプリケーションが使用する符号化方式

      • Unicodeの場合(UTF-8のみ使用できます)

        “unicode”

      • Unicode以外の場合

        “ansi”

    例: 32ビットアプリケーションで、アプリケーションが使用する符号化方式がUnicodeの場合

    “FUJITSU Enterprise Postgres<FUJITSU Enterprise Postgres クライアント機能のバージョンレベル>unicode”

    Database

    接続するデータベース名を指定します。

    Servername

    データベースサーバのホスト名を指定します。

    Username

    データベースに接続するユーザーIDを指定します。

    Password

    データベースに接続するユーザーのパスワードを指定します。

    Port

    データベースサーバのポート番号を指定します。

    省略した場合は、27500となります。

    SSLMode

    通信の暗号化方法を指定します。SSLModeの設定値は以下のとおりです。

    • disable:非SSLで接続します。

    • allow:非SSLで接続し、失敗したらSSLで接続します。

    • prefer:SSLで接続し、失敗したら非SSLで接続します。

    • require:必ずSSLで接続します。

    • verify-ca:SSLで接続し、信頼できるCAから発行された証明書を使用します。(注)

    • verify-full:SSLで接続し、信頼できるCAから発行された証明書を使用してサーバのホスト名が証明書と一致するかを検証します。(注)

    ReadOnly

    データベースを読み込み専用にするかどうかを指定します。

    • 1:読み込み専用にします

    • 0:読み込み専用にしません

    注) “verify-ca”または“verify-full”を指定する場合、CA証明書ファイルを環境変数PGSSLROOTCERTで以下のように指定してください。

    例)

    export PGSSLROOTCERT=<CA証明書ファイルの格納ディレクトリ>/root.crt

    Linux(32ビット)の場合

    [MyDataSource]
    Description    = FUJITSU Enterprise Postgres
    Driver         = FUJITSU Enterprise Postgres10ansi
    Database       = db01
    Servername     = sv1
    Port           = 27500
    ReadOnly       = 0

    注意

    セキュリティのため、ユーザーID(UserName)およびパスワード(Password)は、アプリケーションで指定してください。

  2. 環境変数の設定

    ODBCドライバを使用するアプリケーションを実行するためには、環境変数LD_LIBRARY_PATHに、以下をすべて設定してください。

    • <FUJITSU Enterprise Postgres クライアント機能のインストールディレクトリ>/lib

    • <unixODBCのインストールディレクトリ(注)>/lib

    • <libtoolのインストールディレクトリ()>/lib

    注: unixODBCとlibtoolについて、インストールディレクトリを指定せずにインストールした場合は、/usr/localにインストールされます。

    Solaris

    注意

    Solarisの場合
    64ビットアプリケーションの場合は、LD_LIBRARY_PATHまたはLD_LIBRARY_PATH_64に設定してください。両方を同時に設定すると、LD_LIBRARY_PATHの設定は無視されます。