FUJITSU Enterprise Postgresでは、SQL文とデータベースの統計情報を基に、問い合わせ計画のコストを見積もり、最もコストの低い問い合わせ計画を選択します。しかし、他のDBMSと同様に、必ずしも最適な問い合わせ計画を選択するとは限りません。例えば、データの状況変化に伴い、突然、不適切な問い合わせ計画を選択してしまう可能性もあります。
基幹系システムにおいては、性能の向上よりも性能の安定化の方が重要であり、問い合わせ計画の変化を避けたい場合があります。このような場合に、以下の機能を利用することで、問い合わせ計画を安定化することができます。
オプティマイザヒント
SQL文ごとに問い合わせ計画が指定できます。
pg_hint_planを利用します。
統計情報の固定化
データベース、スキーマ、表などのオブジェクト単位に、統計情報を固定できます。
pg_dbms_statsを利用します。
参照
オプティマイザヒントについては、“アプリケーション開発ガイド”の“オプティマイザヒント”を参照してください。
統計情報の固定化については、“アプリケーション開発ガイド”の“統計情報の固定化”を参照してください。
注意
オプティマイザヒント、および統計情報の固定化については、FUJITSU Enterprise Postgresのインストール時に導入される機能を利用してください。オープンソースを独自に利用している場合、これらの機能については、FUJITSU Enterprise Postgresのサポート対象外となります。