A.1.2 警告メッセージ

ここでは、GFS 共用ファイルシステムの AC の警告メッセージを説明します。

WARNING: sfcfs: 1001: argument address of mount(2) is invalid value.  error occurred in copy_from_user() for mountpoint: error = error
WARNING: sfcfs: 1002: argument address of mount(2) is invalid value.  error occurred in copy_from_user() for volumuinfo: error = error
WARNING: sfcfs: 1003: argument address of mount(2) is invalid value.  error occurred in copy_from_user() for primaryMDS_saddr: error = error
WARNING: sfcfs: 1004: argument address of mount(2) is invalid value.  error occurred in copy_from_user() for secondaryMDS_saddr: error = error

説明

mount(2) から引数として渡されたアドレスが不正な値です。

対処

FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1005: mountpoint: volume id from MDS is invalid value: volid = volid

説明

ボリューム情報の不一致が生じました。

対処

該当ファイルシステムを全ノードでアンマウントし、ファイルシステム構成/ネットワーク、ノード、IP アドレスの設定を確認してください。

WARNING: sfcfs: 1006: mountpoint: volume id from MDS is invalid value. so volume is busy: volid = volid

説明

指定されたボリュームは、すでに他のファイルシステムにより使用されているか、異なるモードでマウントされています。

対処

該当ファイルシステムを全ノードでアンマウントし、ファイルシステム構成/ネットワーク、ノード、IP アドレスの設定を確認してください。

WARNING: sfcfs: 1007: mountpoint: failed to open volumes requested from MDS, no volume to open

説明

ファイルシステムを構成するパーティションをオープンできません。

対処

GDS のボリュームの状態を確認してください。

WARNING: sfcfs: 1008: failed to read superblock information from disk associated device
WARNING: sfcfs: 1009: failed to read volume information from disk associated device

説明

ボリューム情報を読むことができません。

対処

ディスク装置の接続状態を確認してください。

WARNING: sfcfs: 1010: failed to get volume information, when try to get extents: volid = volid

説明

データボリューム情報の管理に不整合が生じました。

対処

FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1011: failed to access to volume information, when try to get extents: volid = n

説明

データボリュームの状態が、アクセスできない状態にあります。

対処

ボリュームの状態を確認し、アクセスできる状態であった場合カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1012: filesystem is in blockade

説明

ファイルシステムが閉塞状態になりました。

対処

FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1013: mountpoint: invalid MOUNT response, so failed to recover: sfi_file = sfi_file: mt_file = mt_file
WARNING: sfcfs: 1014: mountpoint: invalid MOUNT response, so failed to recover: sfi_blksize = 8: mt_blksize = mt_blksize
WARNING: sfcfs: 1015: mountpoint: invalid MOUNT response, so failed to recover: sfi_volinfo_len = sfi_volinfo_len: mt_volinfo_len = mt_volinfo_len
WARNING: sfcfs: 1016: mountpoint: invalid MOUNT response, so failed to recover: sfi_vli_blocks = sfi_vli_blocks: mt_volinfo.mt_volinfo_val[num].vli_blocks=mt_volinfo.mt_volinfo_val[num].vli_blocks

説明

ファイルシステム (mountpoint) の MDS ダウンリカバリ用のシステムコールでエラーが発生しました。ノードからのファイルシステム (mountpoint) が利用できなくなります。

対処

該当ファイルシステムをアンマウントし、ファイルシステム構成/ネットワーク、ノード、IP アドレスの設定を確認してください。

WARNING: sfcfs: 1017: mountpoint: received header message is short: received size = received size: required size = required size
WARNING: sfcfs: 1018: mountpoint: received header message is bigger than Request-reply message came from MDS: received size = received size: Request-reply message = Request-reply message
WARNING: sfcfs: 1019: mountpoint: received body message is short: received size = received size: required size = required size

説明

ファイルシステム (mountpoint) の MDS との通信で不正なメッセージを受信しました。ファイルシステム操作ができなくなります。

対処

メッセージが出力されたノードの該当ファイルシステムをアンマウントしてください。ネットワーク、ノード、IP アドレスの設定を確認してください。

WARNING: sfcfs: 1020: mountpoint: failed to send request to MDS: error = error: procedure_num = procedure_num

説明

ファイルシステム (mountpoint) の MDS への通信でエラーが発生しました。

対処

他のエラーメッセージが出力されていなければ、処理の継続が可能です。

WARNING: sfcfs: 1021: mountpoint: failed to connect to PrimaryMDS: error=error IP=ipaddress

説明

プライマリ MDS (ipaddress) との接続に失敗しました。ファイルシステム (mountpoint) のマウントが失敗します。

対処

以下の点を確認してください。

プライマリ MDS が動作しているノードとのネットワーク接続状態を確認してください。
プライマリ MDS が動作しているノードの IP アドレスが、ホストデータベース (/etc/hosts など) に正しく登録されているかを確認してください。詳細については、本書の“11.2.2 ホストデータベースへの登録”を参照してください。

これらの対処で解決しない場合は、FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1022: mountpoint: failed to connect to SecondaryMDS: error = error

説明

セカンダリ MDS への接続で失敗しました。ファイルシステム (mountpoint) のマウントが失敗します。

対処

ネットワーク、ノード、IP アドレスの設定を確認してください。

WARNING: sfcfs: 1023: mountpoint: no response of heartbeat from Server MDS, so blockade

説明

ファイルシステム (mountpoint) のプライマリ MDS へのハートビートの応答がなくなったので、閉塞状態にします。

対処

ファイルシステムが継続使用できているか確認してください。継続使用できていない場合には、ネットワーク接続、MDS の状態を確認し、修復後再度ファイルシステムをマウントしてください。

WARNING: sfcfs: 1024: mountpoint: cannot allocate memory space. so failed to create node for mountpoint

説明

メモリ割り当てが失敗しました。

対処

メモリまたはスワップ領域を増やしてください。

WARNING: sfcfs: 1025: mountpoint: cannot allocate memory space. so failed to Spawn Xagent to receive Request from MDS

説明

ファイルシステム (mountpoint) のマウント時に Xagent の生成に失敗しました。

対処

メモリまたはスワップ領域を増やしてください。

WARNING: sfcfs: 1026: mountpoint: cannot allocate memory space. so failed to run Xagent

説明

ファイルシステム (mountpoint) の複数ホストを制御するデーモンの起動に失敗しました。マウントが失敗します。

対処

メモリ、スワップスペースが不足しているかどうかコンソールメッセージなどで確認し、不足している場合には追加し再度ファイルシステムをマウントしてください。

WARNING: sfcfs: 1027: mountpoint: cannot allocate memory space. so failed to run Clientds

説明

ファイルシステム (mountpoint) の複数ホストを制御するデーモンの起動に失敗しました。マウントが失敗します。

対処

WARNING: sfcfs: 1028: mountpoint: cannot allocate memory space for pagecache
WARNING: sfcfs: 1029: mountpoint: cannot allocate memory space for Node
WARNING: sfcfs: 1030: mountpoint: cannot allocate memory space. so failed to allocate Call
WARNING: sfcfs: 1031: cannot allocate memory space for xdr

説明

メモリ割り当てが失敗しました。

対処

メモリまたはスワップ領域を増やしてください。

WARNING: sfcfs: 1032: mountpoint: mount for fsid=fsid was failed, because MDS was releasing the node information which was previously mounted.

説明

MDS が前回のマウント情報の解放処理中のため、ファイルシステム (mountpoint) のマウント処理が失敗しました。

対処

しばらく時間をおいて再度ファイルシステム (mountpoint) のマウント処理を行ってください。

WARNING: sfcfs: 1033: Not enough memory: detail

説明

メモリ獲得に失敗しました。detail に詳細が表示されています。

対処

メモリ負荷が原因として考えられます。実メモリの増設を検討してください。

WARNING: sfcfs: 1034: Failed to add module: detail

説明

sfcfs モジュールのロードに失敗しました。detail に詳細が表示されています。

対処

FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1035: Invalid mount argument: detail

説明

ファイルシステムの mount(2) の指定で異常を検出したため、マウントに失敗しました。detail に詳細が表示されています。

対処

FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1036: Mount failed: errcode=errcode

説明

マウントに失敗しました。

対処

以下の点を確認してください。

直前に出力された警告メッセージがある場合は、そのメッセージの対処に従ってください。
MDS が動作しているノードとのネットワーク接続状態を確認してください。
メモリ負荷が原因として考えられます。実メモリの増設を検討してください。

これらの対処で解決しない場合は、FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1037: mount_point: Failed to open device=device errcode=errcode

説明

ファイルシステムを構成するデバイス (device) のオープンに失敗したため、ファイルシステム (mount_point) のマウントに失敗しました。

対処

ファイルシステムを構成するデバイスが正しく接続されていることを確認してください。

WARNING: sfcfs: 1038: mount_point: Cannot connect MDS: detail

説明

MDS との接続に失敗しました。

定義上のプライマリ MDS およびセカンダリ MDS に接続できない場合は、マウントが失敗します。

detail に詳細が表示されています。

対処

以下の点を確認してください。

MDS が動作しているノードとのネットワーク接続状態を確認してください。
MDS が動作しているノードの IP アドレスが、ホストデータベース (/etc/hosts など) に正しく登録されているかを確認してください。詳細については、本書の“11.2.2 ホストデータベースへの登録”を参照してください。

これらの対処で解決しない場合は、FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1039: mount_point: MDS reject mount: detail

説明

MDSがマウントを拒否しました。detail に詳細が表示されています。

対処

以下の点を確認してください。

MDS が動作しているノードの /var/log/messages を確認し、本メッセージの出力直前に MDS が出力している警告メッセージがあれば、そのエラーメッセージの対処に従ってください。
MDS が動作しているノードにおいて、本ノードの IP アドレスがホストデータベース (/etc/hosts など) に正しく登録されているかを確認してください。詳細については、本書の“11.2.2 ホストデータベースへの登録”を参照してください。
ファイルシステムの閉塞またはノードのパニックの後、短時間の間に、アンマウントおよびマウントを実行すると、マウントに失敗する場合があります。しばらく時間をおいてから再度マウントを実行してください。

WARNING: sfcfs: 1040: mount_point: Protocol error: detail

説明

ファイルシステム (mount_point) において、MDS との通信で不正なメッセージを受信したため、ファイルシステムを閉塞状態にします。detail に詳細が表示されています。

対処

FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1041: mount_point: Disconnect MDS

説明

ファイルシステム (mount_point) と MDS との接続を切断します。

対処

特に対処は必要ありません。

WARNING: sfcfs: 1042: mount_point: Blockade: detail

説明

ファイルシステム (mount_point) を閉塞状態にします。detail に詳細が表示されています。

対処

FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

WARNING: sfcfs: 1043: mount_point: File system full

説明

ファイルシステム (mount_point) の領域が枯渇しました。

一般ユーザーの場合、スーパーユーザーのために予約された領域が使用できないため、空き領域がある場合でも、このメッセージが出力されることがあります。

対処

以下のいずれかを実施して、ファイルシステム (mount_point) の領域を確保してください。

ファイルシステムを拡張する。
不要なファイルを削除する。
ファイルを空いているファイルシステムへ移動する。

ファイルシステムの拡張には、sfcadd(8) が使用できます。